2012年02月17日

アンドロイド演劇「さようならVer.2」

平田オリザ+石黒浩研究室による作品。

「ロボティクス演劇祭」の演目として、大阪大学豊中キャンパスにて上演された。無料。今回の上演は、従来のもの(約15分)に、東日本大震災を受けて約10分の後半部分を追加したバージョンで、約25分。

人間にできること、アンドロイドにできること。
人間にできないこと、アンドロイドにできないこと。
人間とは何か、アンドロイドとは何か。

いろいろと考えさせられた。

劇中でアンドロイドが詩や短歌をたくさん朗読するのだが、それらがすべて「行く」や「旅」をキーワードにしたものだったことに、後から気が付いた。

上演終了後に、平田オリザ・石黒浩・浅田稔によるアフタートークもあり、これがまた笑いを交えつつの実に刺激的な内容だった。今後のロボット演劇の展開がますます楽しみである。

posted by 松村正直 at 22:21| Comment(0) | 演劇・美術・講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月20日

青年団第62回公演「革命日記」

作・演出、平田オリザ。JR伊丹駅前のAI・HALL(伊丹市立演劇ホール)にて。

場面は住宅地のマンションにある組織のアジト。空港と大使館の同時占拠を目論むメンバーたちが打合せをしているところへ、お隣さんをはじめ次々とお客さんがやって来て、打合せは一向に進まない。そのうち、雲行も怪しくなってきて・・・というお話。

なぜ今ごろになって「革命」の話を書いたのかと思ったのだが、これを「組織と個人」の話として見れば、さまざまな場面に当て嵌まることがよくわかる。短歌結社だって同じことだろう。

登場人物が入れ替わり立ち替わりして、舞台上の人数も2人になったり5人になったり8人になったりするのだが、その都度、敬語などを含めた話し方が変っていくのが面白い。話し言葉というのが相手や場との関係性の中で決まるものだということがよくわかる。また反対に、どういう話し言葉を使うかによって、登場人物同士の関係や組織における立場なども見えてくる仕掛けになっている。

一番印象に残ったのは、後ろ向きに座った女優さんが正面の相手と議論をしているシーン。議論が激しくなるにつれて、この女優さんのうなじから肩にかけての肌が、見る見る赤く染まっていくのである。客席から顔の表情は見えないのだが、そのためにより一層、感情の高ぶりが伝わってくるのであった。

posted by 松村正直 at 10:55| Comment(1) | 演劇・美術・講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする