監督・製作・撮影・編集:想田和弘
製作:柏木規与子
観察映画第9弾。
精神科医の山本昌知医師の引退と、妻と過ごす日々を描いた作品。時おりモノクロで差し挟まれる前作「精神」撮影時の映像が、時間の経過を浮き彫りにする。
精神科医と患者との結び付きの強さが印象的だった。患者にとっては、どの医師でも良いのではない。長年診てもらっている安心感や信頼関係があってこそ、心の中を話すことができるのだろう。
京都シネマ、128分。
2020年06月06日
2020年05月26日
映画「精神」
監督・撮影・録音・編集・製作:想田和弘
2008年公開の観察映画第2弾。これまで観たいと思いつつ機会がなかったのだが、続編となる「精神0」の公開にあわせて上映が行われていた。
岡山市の精神科診療所「こらーる岡山」を舞台に、山本昌知医師やスタッフ、多くの患者たちの日常の姿や会話を映していく。時おり挟まれる岡山の町や人の風景も効果的だ。
精神医療や人間について、深く考えさせられる作品だと思う。
京都シネマ、135分。
2008年公開の観察映画第2弾。これまで観たいと思いつつ機会がなかったのだが、続編となる「精神0」の公開にあわせて上映が行われていた。
岡山市の精神科診療所「こらーる岡山」を舞台に、山本昌知医師やスタッフ、多くの患者たちの日常の姿や会話を映していく。時おり挟まれる岡山の町や人の風景も効果的だ。
精神医療や人間について、深く考えさせられる作品だと思う。
京都シネマ、135分。
2020年04月17日
映画「ワンダーウォール劇場版」
監督:前田悠希
脚本:渡辺あや
出演:須藤蓮、岡山天音、三村和敬、中崎敏、若葉竜也、成海璃子、山村紅葉ほか。
築100年を超える古い木造の大学寮に住む学生と、寮の取り壊しを計画する大学側との交渉や対立を描いた物語。京都大学の吉田寮がモデルになっている。
もとはNHK京都放送局制作のテレビドラマとして2018年に放送されたもの。
男子学生4名の個性がうまく描かれていて、他者とコミュニケーションを取りながら共に生きていくことの難しさや大切さがよく伝わってきた。
出町座、68分。
脚本:渡辺あや
出演:須藤蓮、岡山天音、三村和敬、中崎敏、若葉竜也、成海璃子、山村紅葉ほか。
築100年を超える古い木造の大学寮に住む学生と、寮の取り壊しを計画する大学側との交渉や対立を描いた物語。京都大学の吉田寮がモデルになっている。
もとはNHK京都放送局制作のテレビドラマとして2018年に放送されたもの。
男子学生4名の個性がうまく描かれていて、他者とコミュニケーションを取りながら共に生きていくことの難しさや大切さがよく伝わってきた。
出町座、68分。
2020年04月06日
映画「三島由紀夫 VS 東大全共闘 50年目の真実」
監督:豊島圭介
ナビゲーター:東出昌大
出演:三島由紀夫、芥正彦、木村修、橋爪大三郎ほか
1969(昭和44)年5月13日に東京大学駒場キャンパスの900番教室で行われた三島由紀夫と東大全共闘の伝説の討論会。
「安田講堂で全学連の諸君がたてこもった時に、天皇という言葉を一言彼等が言えば、私は喜んで一緒にとじこもったであろうし、喜んで一緒にやったと思う」「私は諸君の熱情は信じます。これだけは信じます。他のものは一切信じないとしても」など、三島のいくつかの発言は知っていたが、映像は初めて見た。
全共闘メンバーの話を聞く三島の態度が素晴らしい。途中で発言を遮ったり批判にムキになったりせず、相手の言おうとしていることを丁寧に汲み取ってそれに応じている。特に芥正彦とのやり取りは見応え十分であった。
討論の内容や時代背景については、時おり平野啓一郎、内田樹、小熊英二らによる解説が挿まれていて、理解を助けてくれる。
ナビゲーター:東出昌大
出演:三島由紀夫、芥正彦、木村修、橋爪大三郎ほか
1969(昭和44)年5月13日に東京大学駒場キャンパスの900番教室で行われた三島由紀夫と東大全共闘の伝説の討論会。
「安田講堂で全学連の諸君がたてこもった時に、天皇という言葉を一言彼等が言えば、私は喜んで一緒にとじこもったであろうし、喜んで一緒にやったと思う」「私は諸君の熱情は信じます。これだけは信じます。他のものは一切信じないとしても」など、三島のいくつかの発言は知っていたが、映像は初めて見た。
全共闘メンバーの話を聞く三島の態度が素晴らしい。途中で発言を遮ったり批判にムキになったりせず、相手の言おうとしていることを丁寧に汲み取ってそれに応じている。特に芥正彦とのやり取りは見応え十分であった。
討論の内容や時代背景については、時おり平野啓一郎、内田樹、小熊英二らによる解説が挿まれていて、理解を助けてくれる。
2020年01月06日
映画「男はつらいよ お帰り寅さん」
監督・原作:山田洋次
出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、浅丘ルリ子ほか
「男はつらいよ」シリーズ誕生50周年記念に制作された第50作。
満男と泉の再会を軸に、過去の映像も交えながらメンバーのその後を描き出している。
22年ぶりの新作ということで、当然みんなそれだけ齢を取った。自分にも同じように流れた歳月を思って、久しぶりに泣いてしまった。
MOVIX京都、116分。
出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、浅丘ルリ子ほか
「男はつらいよ」シリーズ誕生50周年記念に制作された第50作。
満男と泉の再会を軸に、過去の映像も交えながらメンバーのその後を描き出している。
22年ぶりの新作ということで、当然みんなそれだけ齢を取った。自分にも同じように流れた歳月を思って、久しぶりに泣いてしまった。
MOVIX京都、116分。
2019年10月15日
日本一行詩大賞授賞式
2019年09月21日
映画 「天気の子」
監督・脚本・原作:新海誠
公開されたらすぐに観に行こうと思っていたのに2か月も経ってしまった。気持ちに余裕がないとなかなか映画に行こうという気分にならない。
この作品に限らず、アニメに登場する人物はどうしてアニメ顔をしているのだろう。風景は実写かと見紛うほどなのに。
Tジョイ京都、114分。
公開されたらすぐに観に行こうと思っていたのに2か月も経ってしまった。気持ちに余裕がないとなかなか映画に行こうという気分にならない。
この作品に限らず、アニメに登場する人物はどうしてアニメ顔をしているのだろう。風景は実写かと見紛うほどなのに。
Tジョイ京都、114分。
2019年04月09日
映画 「ソローキンの見た桜」
監督:井上雅貴
出演:阿部純子、ロデオン・ガリュチェンコ、六平直政、イッセー尾形ほか
日露戦争時に松山にあったロシア兵捕虜収容所を舞台に、日本人看護師とロシア軍少尉との恋を描いた作品。ラブストーリーとしては定番の内容だが、当時の時代状況や暮らしぶりが描かれているところが面白い。雑誌「明星」や晶子の「君死にたまふことなかれ」も出てきた。
111分、MOVIX京都。
2019年03月27日
映画 「この道」
監督:佐々部清
出演:大森南朋、AKIRA、貫地谷しほり、松本若菜、柳沢慎吾、松重豊、
羽田美智子ほか
1918年の「赤い鳥」創刊を起点として、昨年で「童謡誕生100年」になることを記念して撮られた作品。詩人北原白秋の生涯を音楽家山田耕筰との交流を中心に描き出している。
ツッコミどころの多い内容なのだが、与謝野鉄幹、晶子、石川啄木、萩原朔太郎、室生犀星、高村光太郎、大手拓次らが登場するので、文学好きの人には面白いかもしれない。
京都シネマ、105分。
2019年01月09日
映画 「こんな夜更けにバナナかよ」
監督:前田哲、原作:渡辺一史、脚本:橋本裕志
出演:大泉洋、高畑充希、三浦春馬、萩原聖人、渡辺真起子ほか
筋ジストロフィーを患いながらも自立生活を送る主人公(鹿野靖明)と、彼を支えるボランティアたちの交流を描いた作品。
原作は渡辺一史のノンフィクション。どのような映画になるのか興味を持って見たのだが、高畑と三浦の恋と成長の物語を絡めて期待以上の仕上がりであった。エンディングに実際の鹿野の映像が少し映るのだが、それを見ると映画における大泉の姿や服装はかなり本物に似せているようだ。
映画化に合わせてノベライズ本『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(221ページ)が文春文庫から出ているが、ぜひ原作の方も読んで欲しい。原作は558ページという分量と注の多さでちょっと手に取りにくいけれど、圧倒的な傑作です。
http://matsutanka.seesaa.net/article/440253335.html
Tジョイ京都、120分。
2018年12月11日
映画 「おとなの恋は、まわり道」
監督:ビクター・レビン
出演:ウィノナ・ライダー、キアヌ・リーブスほか
学生の頃にファンになってから、ウィノナ・ライダーの映画はできるだけ見るようにしている。
原題は「Destination Wedding」。ほとんどのシーンが主演2人の会話だけで成り立っており、ストーリーは邦題の緩い感じの通りで特にどうということはない。でも、懐かしい2人を画面でたっぷりと見られたので良しとしよう。
TOHOシネマズ二条、87分。
出演:ウィノナ・ライダー、キアヌ・リーブスほか
学生の頃にファンになってから、ウィノナ・ライダーの映画はできるだけ見るようにしている。
原題は「Destination Wedding」。ほとんどのシーンが主演2人の会話だけで成り立っており、ストーリーは邦題の緩い感じの通りで特にどうということはない。でも、懐かしい2人を画面でたっぷりと見られたので良しとしよう。
TOHOシネマズ二条、87分。
2018年11月06日
映画 「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」
監督:藤原知之、脚本:菊池誠
キャスト:矢野聖人、武田梨奈、岡本玲、鶴見辰吾ほか
和歌山県太地町の「くじらの博物館」を舞台に、若いトレーナーや学芸員たちが博物館を盛り上げようと奮闘する姿を描いた青春映画。
太地町には以前から一度行ってみたいと思いつつ、まだ実現していない。来年あたりぜひ訪れてみたい。
MOVIXあまがさき、117分。
キャスト:矢野聖人、武田梨奈、岡本玲、鶴見辰吾ほか
和歌山県太地町の「くじらの博物館」を舞台に、若いトレーナーや学芸員たちが博物館を盛り上げようと奮闘する姿を描いた青春映画。
太地町には以前から一度行ってみたいと思いつつ、まだ実現していない。来年あたりぜひ訪れてみたい。
MOVIXあまがさき、117分。
2018年10月29日
映画「コーヒーが冷めないうちに」
監督:塚原あゆ子 原作:川口俊和
出演:有村架純、伊藤健太郎、波瑠、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子
昼過ぎに京都を発つ母を連れて、午前中に映画を見に行った。
たまたま時間帯が良くて選んだ一本だったのだが、思いがけず泣いてしまった。「なかなかいい映画だったね」と母も言ってくれた。
Tジョイ京都、116分。
2018年07月30日
映画 「レディ・バード」
監督:グレタ・ガーウィグ
出演:シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、ビーニー・フェルドスタインほか
アメリカの普通の町に暮らす17歳の高校生が、家族や友人、恋人との関わりを通じて成長していく姿を描いた作品。人種や宗教、格差などの文化的・社会的背景や、2001年の米同時多発テロからイラク戦争にかけての時代背景なども垣間見えて興味深かった。
登場人物の名前を見ても、「クリスティン」はキリストから来ているし、「ミゲル」とあればヒスパニックであることがわかる。そういったアメリカ人にとっては常識である部分がもっとわかると、さらに楽しめるのかもしれない。
2017年、アメリカ、94分、出町座にて。
2018年07月13日
映画 「ワンダーランド北朝鮮」
監督:チョ・ソンヒョン
原題:Meine Bruder und Schwestern im Norden
韓国出身の監督がドイツ国籍を取得して製作した北朝鮮のドキュメンタリー。
白頭山、ウォーターパーク、製糸工場、国際サッカー学校、集団農場、幼稚園、縫製工場、愛国烈士陵など、様々な場所で取材やインタビューが行われている。
撮影は北朝鮮当局の制約下にあり、インタビューの受け答えもまるで俳優の演技のように感じる部分もある。それでも、北朝鮮に暮らす人々や国の様子がところどころに窺えて、とても良かった。
原題(ドイツ語で「北の同胞(兄弟姉妹)たち」)に比べて邦題は軽い感じだが、そうしないとなかなか見てもらえないのだろう。内容は至って真面目であり、朝鮮半島の分断に歴史的な責任を負う日本人として深く考えさせられる作品であった。
2016年、ドイツ・北朝鮮、109分。出町座にて。
2018年05月03日
映画 「鉱 ARAGANE」
監督・撮影・編集:小田香
監修:タル・ベーラ
ボスニア・ヘルツェゴビナにあるブレザ炭鉱を描いたドキュメンタリー。
地下300メートルの坑道で、わずかなヘッドランプの明りだけを頼りに人々は働く。
圧倒的な暗闇と機械の立てる轟音。
地上とは全く異なる世界の持つ迫力と美しさが印象的だった。
出町座、68分。
2018年04月26日
映画 「港町」
監督・製作・撮影・編集:想田和弘、製作:柏木規与子。
想田監督の「観察映画」第7弾。
瀬戸内海に面した昔ながらの小さな港町とそこに暮らす人々の姿を撮った作品。
今も一人で漁に出る八十歳代の漁師、噂話好きで世話好きなおばあさん、魚市場で働く人々、五十年以上働いてきた魚屋の女性、黙々と魚を捌くその息子、魚を買いに来る人々、猫に魚をあげる移住者の夫婦、何基もある先祖の墓の掃除をする女性、海岸や路地に出没する猫・・・。
BGMもナレーションもないモノクロの映像が、ひたすら人々の日常を映していく。そして何気ない会話や仕種の中に、一瞬その人の人生が垣間見えたりする。人々の暮らしや過ぎ行く時間の持つ美しさが印象的であった。
第七藝術劇場、122分。
2018年03月18日
映画 「北の桜守」
監督:滝田洋二郎
舞台演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:吉永小百合、堺雅人、篠原涼子、岸部一徳ほか
旅行の最終日は雨まじりの天気だったので、母と映画を見た。
樺太の恵須取(えすとる)から北海道に引き揚げた家族の物語である。
母と息子の関わりなどが深く身につまされて、涙を堪えるが大変であった。
母と映画を見たのは、35年ぶりくらいかもしれない。
MOVIX清水、126分。
2017年12月06日
映画「探偵はBARにいる3」
監督:吉田照幸、原作:東直己、脚本:古沢良太。
出演:大泉洋、松田龍平、北川景子、リリー・フランキー、前田敦子ほか。
札幌の歓楽街ススキノを舞台にしたシリーズの3作目。
探偵と相棒の軽妙なやり取りや追手との乱闘シーン、北海道の雪景色など、前2作に続いて楽しめる内容であった。
2011年、2013年、2017年と続いたこのシリーズ。
4作目も作られるのだろうか。期待したい。
Tジョイ京都、122分。
2017年04月14日
映画 「夜は短し歩けよ乙女」
監督:湯浅政明
原作:森見登美彦
脚本:上田誠
キャラクター原案:中村佑介
森見登美彦のベストセラー小説をアニメ化した作品。
テンポの良い脚本とアニメならではのメリハリの利いた表現が良かった。京都が舞台なので、知っている場所が数多く出てくるのも楽しい。
93分、Tジョイ京都。
原作:森見登美彦
脚本:上田誠
キャラクター原案:中村佑介
森見登美彦のベストセラー小説をアニメ化した作品。
テンポの良い脚本とアニメならではのメリハリの利いた表現が良かった。京都が舞台なので、知っている場所が数多く出てくるのも楽しい。
93分、Tジョイ京都。
2017年03月01日
映画 「島々清しゃ」
監督:新藤風
出演:伊東蒼、安藤サクラ、金城実、山田真歩、渋川清彦ほか
沖縄の慶良間諸島を舞台に、耳の良過ぎる少女と東京から来たバイオリニスト、そして島の人々の交流を描いた作品。タイトル「しまじまかいしゃ」は映画の中でもたびたび出てくる沖縄民謡の曲名である。
学校や子供たちの場面が多いのだが、子役の演技というのはなかなか難しいなあと思う。みんな真面目に取り組んでいるのだが、いかにも演技してますという感じに見えてしまう。
京都シネマ、100分。
出演:伊東蒼、安藤サクラ、金城実、山田真歩、渋川清彦ほか
沖縄の慶良間諸島を舞台に、耳の良過ぎる少女と東京から来たバイオリニスト、そして島の人々の交流を描いた作品。タイトル「しまじまかいしゃ」は映画の中でもたびたび出てくる沖縄民謡の曲名である。
学校や子供たちの場面が多いのだが、子役の演技というのはなかなか難しいなあと思う。みんな真面目に取り組んでいるのだが、いかにも演技してますという感じに見えてしまう。
京都シネマ、100分。
2017年02月07日
映画 「沈黙―サイレンス―」
監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン、浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也ほか
原作:遠藤周作
拷問や処刑の生々しさに、まずは目を奪われる。
人間の強さとは何か、弱さとは何か、何が正しいことなのか、自分だったらどうするか。162分という長さを感じさせずに引き込まれる内容であった。映画が終った後も、繰り返し問い掛けられる感じがする。
映画の中で宣教師が日本語を覚えようとしないという話が出てくるが、この映画もまた多くのやり取りは英語で行われている。考えてみればこれは非常に根深い問題かもしれない。
MOVIX京都、162分。
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン、浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也ほか
原作:遠藤周作
拷問や処刑の生々しさに、まずは目を奪われる。
人間の強さとは何か、弱さとは何か、何が正しいことなのか、自分だったらどうするか。162分という長さを感じさせずに引き込まれる内容であった。映画が終った後も、繰り返し問い掛けられる感じがする。
映画の中で宣教師が日本語を覚えようとしないという話が出てくるが、この映画もまた多くのやり取りは英語で行われている。考えてみればこれは非常に根深い問題かもしれない。
MOVIX京都、162分。
2017年01月31日
映画 「エゴン・シーレ 死と乙女」
監督:ディーター・ベルナー
キャスト:ノア・サーベトラ、マレシ・リーグナー、ファレリエ・ペヒナー
オーストリア・ルクセンブルク合作。
28歳の若さで亡くなったオーストリアの画家エゴン・シーレの半生を描いた作品。モデルにもなった妹ゲルティとの関係は、正岡子規にとっての律や宮沢賢治にとってのトシ子を思わせる。
19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーンの繁栄ぶりや、第一次世界大戦の影などの歴史も感じられて良い映画であった。
「エゴン、エゴン」と叫ぶヴァリの声が耳に残る。
京都シネマ、109分。
キャスト:ノア・サーベトラ、マレシ・リーグナー、ファレリエ・ペヒナー
オーストリア・ルクセンブルク合作。
28歳の若さで亡くなったオーストリアの画家エゴン・シーレの半生を描いた作品。モデルにもなった妹ゲルティとの関係は、正岡子規にとっての律や宮沢賢治にとってのトシ子を思わせる。
19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーンの繁栄ぶりや、第一次世界大戦の影などの歴史も感じられて良い映画であった。
「エゴン、エゴン」と叫ぶヴァリの声が耳に残る。
京都シネマ、109分。
2016年12月11日
映画 「この世界の片隅に」
監督:片渕須直
原作:こうの史代
原作が素晴らしいので映画化はどうかなと少し心配だったのだが、映画も素晴らしい出来栄えであった。
http://matsutanka.seesaa.net/article/387138583.html
「のん」が務める主人公の声も良い。声優としての才能もあるようだ。
イオンシネマ京都桂川、126分。
原作:こうの史代
原作が素晴らしいので映画化はどうかなと少し心配だったのだが、映画も素晴らしい出来栄えであった。
http://matsutanka.seesaa.net/article/387138583.html
「のん」が務める主人公の声も良い。声優としての才能もあるようだ。
イオンシネマ京都桂川、126分。
2016年12月07日
映画 「聖の青春」
監督:森義隆
原作:大崎善生
脚本:向井康介
出演:松山ケンイチ、東出昌大、染谷将太、竹下景子、リリー・フランキーほか
1998年に亡くなった棋士 村山聖(さとし)をモデルにした物語。羽生善治(1970年生まれ)や村山らの「羽生世代」は自分と同世代ということもあって、非常に親近感がある。
20キロ増量して撮影に臨んだという松山ケンイチの熱演も良かったし、師匠の森信雄役のリリー・フランキーも良い味を出していた。
MOVIX京都、124分。
原作:大崎善生
脚本:向井康介
出演:松山ケンイチ、東出昌大、染谷将太、竹下景子、リリー・フランキーほか
1998年に亡くなった棋士 村山聖(さとし)をモデルにした物語。羽生善治(1970年生まれ)や村山らの「羽生世代」は自分と同世代ということもあって、非常に親近感がある。
20キロ増量して撮影に臨んだという松山ケンイチの熱演も良かったし、師匠の森信雄役のリリー・フランキーも良い味を出していた。
MOVIX京都、124分。
2016年10月13日
映画 「オーバー・フェンス」
原作:佐藤泰志
監督:山下敦弘
出演:オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、満島真之介ほか
「函館が舞台になっている映画です」と、ある人に勧められて観た。
函館は20年前に住んでいた街なので、とても懐かしい。
まったくノーチェックの映画だったのだが、とても良かった。
監督も俳優も好みの人ばかりで、なぜチェックしてなかったのか不思議なくらい。
いろいろと身につまされる内容であった。
函館にもまた行ってみたいと思う。
京都シネマ、112分。
監督:山下敦弘
出演:オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、満島真之介ほか
「函館が舞台になっている映画です」と、ある人に勧められて観た。
函館は20年前に住んでいた街なので、とても懐かしい。
まったくノーチェックの映画だったのだが、とても良かった。
監督も俳優も好みの人ばかりで、なぜチェックしてなかったのか不思議なくらい。
いろいろと身につまされる内容であった。
函館にもまた行ってみたいと思う。
京都シネマ、112分。
2016年09月10日
映画 「君の名は。」
監督・原作・脚本:新海誠
かなり良かった。
菊田一夫脚本の「君の名は」や大林宣彦監督の「転校生」、さらに東日本大震災などを重ね合わせながら見た。
映画館を出てからもしばらくは、頭が興奮してうまく現実の世界に戻れない。それくらい良かった。
MOVIX京都、107分。
かなり良かった。
菊田一夫脚本の「君の名は」や大林宣彦監督の「転校生」、さらに東日本大震災などを重ね合わせながら見た。
映画館を出てからもしばらくは、頭が興奮してうまく現実の世界に戻れない。それくらい良かった。
MOVIX京都、107分。
2016年06月27日
映画 「団地」
監督:阪本順治
出演:藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工ほか
近年、ちょっとした団地ブームである。
団地を舞台にした小説やマンガ、団地の写真集などが出版されたり、団地を改装して若い人が住むようになったりと、団地がにわかに注目を集めている。
この映画はタイトルもスバリ「団地」。ゴミ捨て、うわさ話、自治会、裏の林、パート先の店など、どこにでもあるような団地暮らしの風景に懐かしさを覚える。
コメディーのようなシリアスなような、日常のような非日常のような、少し不思議な世界。客席からはたびたび笑いが起きていた。
103分、京都シネマ。
出演:藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工ほか
近年、ちょっとした団地ブームである。
団地を舞台にした小説やマンガ、団地の写真集などが出版されたり、団地を改装して若い人が住むようになったりと、団地がにわかに注目を集めている。
この映画はタイトルもスバリ「団地」。ゴミ捨て、うわさ話、自治会、裏の林、パート先の店など、どこにでもあるような団地暮らしの風景に懐かしさを覚える。
コメディーのようなシリアスなような、日常のような非日常のような、少し不思議な世界。客席からはたびたび笑いが起きていた。
103分、京都シネマ。
2016年05月16日
映画 「牡蠣工場」
監督・制作・撮影:想田和弘
想田監督の「観察映画」第6弾。
http://www.kaki-kouba.com/
舞台は「日本のエーゲ海」の愛称で知られる岡山県牛窓。そこにある牡蠣工場(こうば)では、瀬戸内海で養殖した牡蠣の身を一つ一つ手作業で剥いて出荷している。
黙々と牡蠣を剥き続ける打ち子たち、東日本大震災の影響で南三陸町から移り住んだ家族、父親の工場を継ぐつもりはない息子、働き手不足のために受け入れている中国人労働者など、工場をめぐる様々な人々が登場する。
中国人の受け入れをめぐって、2013年に広島の牡蠣工場で起きた殺傷事件の話も出てくる。中国人実習生が工場経営者や従業員など8名を殺傷した事件である。
地方都市の過疎化や少子高齢化、第一次産業の衰退といった現状を静かに浮き彫りにする作品であった。
京都シネマ、145分。
想田監督の「観察映画」第6弾。
http://www.kaki-kouba.com/
舞台は「日本のエーゲ海」の愛称で知られる岡山県牛窓。そこにある牡蠣工場(こうば)では、瀬戸内海で養殖した牡蠣の身を一つ一つ手作業で剥いて出荷している。
黙々と牡蠣を剥き続ける打ち子たち、東日本大震災の影響で南三陸町から移り住んだ家族、父親の工場を継ぐつもりはない息子、働き手不足のために受け入れている中国人労働者など、工場をめぐる様々な人々が登場する。
中国人の受け入れをめぐって、2013年に広島の牡蠣工場で起きた殺傷事件の話も出てくる。中国人実習生が工場経営者や従業員など8名を殺傷した事件である。
地方都市の過疎化や少子高齢化、第一次産業の衰退といった現状を静かに浮き彫りにする作品であった。
京都シネマ、145分。
2016年04月13日
映画 「パンドラの匣」「ローリング」
立誠シネマで、同じ監督の作品の2本立てを観る。
2本立ての映画を観るのは、随分と久しぶりだ。
「パンドラの匣」
原作:太宰治
監督・脚本:冨永昌敬
出演: 染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう他
2009年、94分。
「ローリング」
監督・脚本:冨永昌敬
出演:三浦貴大、柳英里紗、川瀬陽太
2015年、93分。
1945年から46年にかけての結核療養所(健康道場)を舞台にした前者と、現代の水戸を舞台にした後者。内容も全く違うのだが、どちらもキャストの魅力が十分に出ている作品であった。
たった一つだけ共通点はあるとすれば、それは「役に立たない余計者」という意識だろう。これは、両方を続けて観たから気づいたことである。
2本立ての映画を観るのは、随分と久しぶりだ。
「パンドラの匣」
原作:太宰治
監督・脚本:冨永昌敬
出演: 染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう他
2009年、94分。
「ローリング」
監督・脚本:冨永昌敬
出演:三浦貴大、柳英里紗、川瀬陽太
2015年、93分。
1945年から46年にかけての結核療養所(健康道場)を舞台にした前者と、現代の水戸を舞台にした後者。内容も全く違うのだが、どちらもキャストの魅力が十分に出ている作品であった。
たった一つだけ共通点はあるとすれば、それは「役に立たない余計者」という意識だろう。これは、両方を続けて観たから気づいたことである。
2016年03月29日
映画 「無伴奏」
監督:矢崎仁司 原作:小池真理子
出演:成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜ほか
小池真理子の半自伝的小説の映画化。1969年から71年までの仙台を舞台に、学園闘争の時代に生きる高校3年生の主人公の恋愛や成長を描いている。タイトルの「無伴奏」は登場人物たちがよく訪れる名曲喫茶の名前。
「神童」「武士道シックスティーン」「書道ガールズ!!」「少女たちの羅針盤」など、成海璃子主演の映画はけっこうよく見ている。好きな女優の一人。
京都シネマ、132分。
出演:成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜ほか
小池真理子の半自伝的小説の映画化。1969年から71年までの仙台を舞台に、学園闘争の時代に生きる高校3年生の主人公の恋愛や成長を描いている。タイトルの「無伴奏」は登場人物たちがよく訪れる名曲喫茶の名前。
「神童」「武士道シックスティーン」「書道ガールズ!!」「少女たちの羅針盤」など、成海璃子主演の映画はけっこうよく見ている。好きな女優の一人。
京都シネマ、132分。
2016年02月05日
映画 「みちていく」
監督・脚本:竹内里紗
出演:飛田桃子、山田由梨、鶴田理紗、西平せれな、崎田莉永
立教大学現代心理学部映像身体学科の卒業制作として撮られた作品。
女子高の陸上部を舞台に、思春期の少女たちの友情や揺れる思いを、月の満ち欠けと重ね合わせて描き出している。
主人公2人の表情や演技が良かった。平日にもかかわらず、お客さんも意外なほどに入っていた。
立誠シネマ、89分。
出演:飛田桃子、山田由梨、鶴田理紗、西平せれな、崎田莉永
立教大学現代心理学部映像身体学科の卒業制作として撮られた作品。
女子高の陸上部を舞台に、思春期の少女たちの友情や揺れる思いを、月の満ち欠けと重ね合わせて描き出している。
主人公2人の表情や演技が良かった。平日にもかかわらず、お客さんも意外なほどに入っていた。
立誠シネマ、89分。
2015年12月08日
映画 「FOUJITA―フジタ―」
監督・脚本:小栗康平
出演:オダギリジョー、中谷美紀、アナ・ジラルド、アンジェル・ユモーほか
前半はパリのモンパルナスに住み「乳白色の肌」の裸婦像で人気を博した若き日を、後半は戦時下の日本での疎開生活や戦争画を手掛ける姿を描いている。
全体に暗い画面の長回しが多く、淡々とした話が続く。フランスから日本に帰国するところや、戦後再びフランスへ渡るところは省かれており、藤田の生涯をある程度知らないとわかりにくいかもしれない。
映像は美しく良い映画だと思うのだが、途中でかなり眠たくなってしまった。
日本・フランス合作、MOVIX京都、126分。
出演:オダギリジョー、中谷美紀、アナ・ジラルド、アンジェル・ユモーほか
前半はパリのモンパルナスに住み「乳白色の肌」の裸婦像で人気を博した若き日を、後半は戦時下の日本での疎開生活や戦争画を手掛ける姿を描いている。
全体に暗い画面の長回しが多く、淡々とした話が続く。フランスから日本に帰国するところや、戦後再びフランスへ渡るところは省かれており、藤田の生涯をある程度知らないとわかりにくいかもしれない。
映像は美しく良い映画だと思うのだが、途中でかなり眠たくなってしまった。
日本・フランス合作、MOVIX京都、126分。
2015年11月22日
映画 「波伝谷に生きる人びと」
監督・撮影・編集:我妻和樹
宮城県南三陸町「波伝谷(はでんや)」は、戸数80戸、人口260人あまりの集落である。かつては養蚕や炭焼き、現在は農業と牡蠣、ホヤ、ワカメなどの養殖で生活する人々の姿を映したドキュメンタリー。
「契約講」という古くからの集団を中心として、地域の祭りや行事、「結」などで強く結び付いていた集落は、高齢化や都市化によって次第に変わりつつある。高齢で契約講を辞める人や、都会へ出て行く若者が増えていく中で、どのようにコミュニティを維持していくのか。これは今、全国各地で大きな問題となっていることでもある。
2008年から2011年にわたって取材したこの映画は、図らずも東日本大震災前の東北の漁村の生活を映した貴重な記録ともなった。
立誠シネマ、135分。
宮城県南三陸町「波伝谷(はでんや)」は、戸数80戸、人口260人あまりの集落である。かつては養蚕や炭焼き、現在は農業と牡蠣、ホヤ、ワカメなどの養殖で生活する人々の姿を映したドキュメンタリー。
「契約講」という古くからの集団を中心として、地域の祭りや行事、「結」などで強く結び付いていた集落は、高齢化や都市化によって次第に変わりつつある。高齢で契約講を辞める人や、都会へ出て行く若者が増えていく中で、どのようにコミュニティを維持していくのか。これは今、全国各地で大きな問題となっていることでもある。
2008年から2011年にわたって取材したこの映画は、図らずも東日本大震災前の東北の漁村の生活を映した貴重な記録ともなった。
立誠シネマ、135分。
2015年09月13日
映画 「日本のいちばん長い日」
監督・脚本:原田眞人
原作:半藤一利
出演:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ほか
1945年4月の鈴木貫太郎内閣の成立から始まって8月15日の玉音放送いたるまでの歴史を、昭和天皇、阿南惟幾(陸軍大臣)、鈴木貫太郎(首相)、迫水久常(内閣書記官長)、畑中健二(陸軍少佐)といった人物を中心に描いたドラマ。
かなり本格的な内容で、最後まで飽きることがなかった。
陸軍省軍務局の竹下正彦(中佐)が阿南のことを「にいさん(義兄)」と呼んでいるので調べてみると、竹下は父も兄も弟も軍人で、軍人の義兄も3人いたようだ。これは竹下家だけの話ではなく、当時の軍人家庭の多くがそうであった。軍人同士は縁戚関係でも強く結ばれていたのである。
MOVIX 京都、136分。
原作:半藤一利
出演:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ほか
1945年4月の鈴木貫太郎内閣の成立から始まって8月15日の玉音放送いたるまでの歴史を、昭和天皇、阿南惟幾(陸軍大臣)、鈴木貫太郎(首相)、迫水久常(内閣書記官長)、畑中健二(陸軍少佐)といった人物を中心に描いたドラマ。
かなり本格的な内容で、最後まで飽きることがなかった。
陸軍省軍務局の竹下正彦(中佐)が阿南のことを「にいさん(義兄)」と呼んでいるので調べてみると、竹下は父も兄も弟も軍人で、軍人の義兄も3人いたようだ。これは竹下家だけの話ではなく、当時の軍人家庭の多くがそうであった。軍人同士は縁戚関係でも強く結ばれていたのである。
MOVIX 京都、136分。
2015年08月29日
映画 「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」
監督:ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
出演:セバスチャン・サルガド
2014年/フランス・ブラジル・イタリア
ブラジル出身の写真家セバスチャン・サルガドの仕事と生涯を追ったドキュメンタリー。監督はサルガドの写真に魅せられたヴェンダースと、父の仕事を理解したいと願うサルガドの息子である。
サルガドは、世界各地を旅して、過酷な労働や貧困、内戦、先住民族の生活、さらには神秘的な自然の姿を撮影し、『Sahel』『Other Americas』『Genesis』といった写真集を刊行している。映画の中には、それらの写真も数多く出てくるのだが、思わず引き込まれるような迫力を持つ作品がたくさんあった。
京都シネマ、110分。
出演:セバスチャン・サルガド
2014年/フランス・ブラジル・イタリア
ブラジル出身の写真家セバスチャン・サルガドの仕事と生涯を追ったドキュメンタリー。監督はサルガドの写真に魅せられたヴェンダースと、父の仕事を理解したいと願うサルガドの息子である。
サルガドは、世界各地を旅して、過酷な労働や貧困、内戦、先住民族の生活、さらには神秘的な自然の姿を撮影し、『Sahel』『Other Americas』『Genesis』といった写真集を刊行している。映画の中には、それらの写真も数多く出てくるのだが、思わず引き込まれるような迫力を持つ作品がたくさんあった。
京都シネマ、110分。
2015年07月27日
映画 「人生スイッチ」
監督・脚本:ダミアン・ジフロン
製作:ペドロ・アルモドバル、アグスティン・アルモドバル
出演:ダリオ・グランディネッティ、フリエタ・ジルベルベルグ、レオナルド・スバラーリャ、リカルド・ダリン、オスカル・マルティネス、エリカ・リバスほか
アルゼンチンとスペインの合作映画。
「おかえし」「おもてなし」「エンスト」「ヒーローになるために」「愚息」「HAPPY WEDDING」の6編のオムニバス。
何かをきっかけに感情のスイッチが入ってしまった人々の暴走ぶりを、面白おかしく、そして時に残酷に描き出している。とにかくノリが良くて、最後まで飽きさせない。
どれも脚本がよく出来ていると思う。
京都シネマ、122分。
製作:ペドロ・アルモドバル、アグスティン・アルモドバル
出演:ダリオ・グランディネッティ、フリエタ・ジルベルベルグ、レオナルド・スバラーリャ、リカルド・ダリン、オスカル・マルティネス、エリカ・リバスほか
アルゼンチンとスペインの合作映画。
「おかえし」「おもてなし」「エンスト」「ヒーローになるために」「愚息」「HAPPY WEDDING」の6編のオムニバス。
何かをきっかけに感情のスイッチが入ってしまった人々の暴走ぶりを、面白おかしく、そして時に残酷に描き出している。とにかくノリが良くて、最後まで飽きさせない。
どれも脚本がよく出来ていると思う。
京都シネマ、122分。
2015年06月28日
映画 「海街diary」
原作:吉田秋生
監督・脚本:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、他
人気コミックの実写映画化。
内容はほぼ原作通り。舞台となる町の風景や古い家の様子など、細かな点に至るまでよく描かれているのだが、原作があるだけに少し不自由な印象も受ける。
「誰も知らない」「そして父になる」と同じく、家族のあり方、家族とは何かという問題をじんわりと考えさせられた。
Tジョイ京都、126分。
監督・脚本:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、他
人気コミックの実写映画化。
内容はほぼ原作通り。舞台となる町の風景や古い家の様子など、細かな点に至るまでよく描かれているのだが、原作があるだけに少し不自由な印象も受ける。
「誰も知らない」「そして父になる」と同じく、家族のあり方、家族とは何かという問題をじんわりと考えさせられた。
Tジョイ京都、126分。
2015年06月10日
映画 「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」
原作:杉浦日向子
監督:原恵一
声の出演:杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、ほか
葛飾北斎の娘・お栄(葛飾応為)を主人公に、江戸の町やそこに生きる人々の姿を描いたアニメ。原作は読んでいないのだが、一つ一つ繰り広げられるエピソードが面白かった。
映画のお栄の顎のラインは、声を担当している杏によく似ている。
別に顔を似せる必要はないのだが、声は骨格に由来しているから、顔が似ていた方が声にもリアリティが生じるのかもしれないと思ったりする。
TOHO二条、90分。
監督:原恵一
声の出演:杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、ほか
葛飾北斎の娘・お栄(葛飾応為)を主人公に、江戸の町やそこに生きる人々の姿を描いたアニメ。原作は読んでいないのだが、一つ一つ繰り広げられるエピソードが面白かった。
映画のお栄の顎のラインは、声を担当している杏によく似ている。
別に顔を似せる必要はないのだが、声は骨格に由来しているから、顔が似ていた方が声にもリアリティが生じるのかもしれないと思ったりする。
TOHO二条、90分。
2015年05月23日
映画 「鳥の道を越えて」
監督:今井友樹。企画・制作・配給:工房ギャレット。
1979年生まれの監督が、「むかし、あの山の向こうに“鳥の道”があってな」という祖父の言葉をきっかけに、鳥猟の歴史を追う長編ドキュメンタリー。
鳥を捕まえるための「鳥屋(とや)」とは、どんな場所だったのか。まずは、地元の方々の話を聞くところから話は始まる。昭和22年に禁漁となった「カスミ網猟」の姿。
その後、かつての鳥屋跡を使って鳥の標識調査を行っている現場や、現在も行われている鴨猟の現場を訪ねたりもする。
そうした中から、岐阜県東濃地区では古くから貴重なタンパク源として鳥猟が行われてきたこと、遠く福井県まで鳥を求めて出稼ぎに行っていたことなど、伝統的な生活や文化の様子が明らかになっていくのだ。
先日読んだ小倉美惠子著『オオカミの護符』とも共通する部分があるなと思って見ていたのだが、エンドロールに小倉さんが代表を務める「ささらプロダクション」の名前が入っていた。
立誠シネマ。93分。
1979年生まれの監督が、「むかし、あの山の向こうに“鳥の道”があってな」という祖父の言葉をきっかけに、鳥猟の歴史を追う長編ドキュメンタリー。
鳥を捕まえるための「鳥屋(とや)」とは、どんな場所だったのか。まずは、地元の方々の話を聞くところから話は始まる。昭和22年に禁漁となった「カスミ網猟」の姿。
その後、かつての鳥屋跡を使って鳥の標識調査を行っている現場や、現在も行われている鴨猟の現場を訪ねたりもする。
そうした中から、岐阜県東濃地区では古くから貴重なタンパク源として鳥猟が行われてきたこと、遠く福井県まで鳥を求めて出稼ぎに行っていたことなど、伝統的な生活や文化の様子が明らかになっていくのだ。
先日読んだ小倉美惠子著『オオカミの護符』とも共通する部分があるなと思って見ていたのだが、エンドロールに小倉さんが代表を務める「ささらプロダクション」の名前が入っていた。
立誠シネマ。93分。
2015年01月26日
映画 「小さいおうち」
監督:山田洋次
出演:松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子ほか。
原作:中島京子
昨年公開時に見ようと思っていて見逃してしまった映画を、「字幕・副音声付き」の上映会で見た。視覚・聴覚に障害のある方々が大勢見に来られていた。
副音声は視覚障害の方のためのもので、「画面いっぱいの富士山、松竹映画」から始まって、画面に映っている風景や人物の動き、状況などを細かく説明していく。初めて体験したのだが、すごいものだと感心した。バリアフリー上映を行っている京都リップルという団体についても初めて知った。
映画は昭和十年代の東京や日本の様子が丁寧に描かれていて良かった。ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した黒木華の演技も魅力的。
ただ、最後の方はやや蛇足に感じられて、そこまで説明しなくてもという気がした。これは短歌的な見方が身体にしみついているからかもしれない。
ハートピア京都、136分。
出演:松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子ほか。
原作:中島京子
昨年公開時に見ようと思っていて見逃してしまった映画を、「字幕・副音声付き」の上映会で見た。視覚・聴覚に障害のある方々が大勢見に来られていた。
副音声は視覚障害の方のためのもので、「画面いっぱいの富士山、松竹映画」から始まって、画面に映っている風景や人物の動き、状況などを細かく説明していく。初めて体験したのだが、すごいものだと感心した。バリアフリー上映を行っている京都リップルという団体についても初めて知った。
映画は昭和十年代の東京や日本の様子が丁寧に描かれていて良かった。ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した黒木華の演技も魅力的。
ただ、最後の方はやや蛇足に感じられて、そこまで説明しなくてもという気がした。これは短歌的な見方が身体にしみついているからかもしれない。
ハートピア京都、136分。
2014年11月07日
映画 「思春期ごっこ」
監督:倉本雷大
出演:未来穂香、青山美郷、川村ゆきえ 他
中学3年生の少女たちの繊細な心の揺れや、すれ違いを描いた青春映画。
教室、廊下、美術室、プールといった場所を舞台に、二度と戻ることのない夏が過ぎて行く。魚喃キリコのマンガ「blue」(映画にもなった)を思い出した。
主演の子(未来穂香)の演技に迫力がある。
立誠シネマ、90分。
出演:未来穂香、青山美郷、川村ゆきえ 他
中学3年生の少女たちの繊細な心の揺れや、すれ違いを描いた青春映画。
教室、廊下、美術室、プールといった場所を舞台に、二度と戻ることのない夏が過ぎて行く。魚喃キリコのマンガ「blue」(映画にもなった)を思い出した。
主演の子(未来穂香)の演技に迫力がある。
立誠シネマ、90分。
2014年09月14日
映画「クライマー」
副題は「パタゴニアの彼方へ」。
南米パタゴニアに聳え立つ氷の塔のような「セロト―レ」(3102m)。
この山にフリークライミングによる登頂を目指すデビッド・ラマの3度にわたる挑戦を描いたドキュメンタリーである。
断崖絶壁を登っていくシーンには圧倒的な迫力があるし、麓の村やベースキャンプでデビッド・ラマが見せる表情も愛嬌があって良い。フリークライミングの技術にも素晴らしいものがある。
けれども、山登りについて書かれた本などに比べて、それほど心には残らなかった。ヘリコプターを使っての撮影や、別ルートから登ったクルーによる至近距離からの撮影など、ある意味では舞台裏の様子も映されるので、それが感情移入を妨げてしまうのかもしれない。
MOVIX京都、103分。
南米パタゴニアに聳え立つ氷の塔のような「セロト―レ」(3102m)。
この山にフリークライミングによる登頂を目指すデビッド・ラマの3度にわたる挑戦を描いたドキュメンタリーである。
断崖絶壁を登っていくシーンには圧倒的な迫力があるし、麓の村やベースキャンプでデビッド・ラマが見せる表情も愛嬌があって良い。フリークライミングの技術にも素晴らしいものがある。
けれども、山登りについて書かれた本などに比べて、それほど心には残らなかった。ヘリコプターを使っての撮影や、別ルートから登ったクルーによる至近距離からの撮影など、ある意味では舞台裏の様子も映されるので、それが感情移入を妨げてしまうのかもしれない。
MOVIX京都、103分。
2014年08月03日
映画 「この空の花」
監督:大林宣彦
出演:松雪泰子、高島政宏、原田夏希、猪俣南ほか
副題は「長岡花火物語」。
2012年公開の映画だが、新作「野のなななのか」の上映に合わせて、元・立誠小学校の教室を使った立誠シネマで上映されている。
1945年の長岡空襲、2004年の中越地震を経験した長岡市を舞台に、その歴史と復興の姿を描いた作品。東日本大震災からの復興や平和を考えるメッセージが強く打ち出されており、好き嫌いが分かれるかもしれない。
「歴史的事実を革新的なドキュメンタリィ・タッチの劇映画として綴る」とチラシに書かれているように、現在と過去、高校生の演じる舞台劇の場面などが次々と切り替わり、重層的な奥行きを生み出している。大林監督健在といった感じ。
登場人物が急にカメラに向って喋り始めるところなど、かつて(もう20年以上前)見た『青春デンデケデケデケ』を思い出したりした。
立誠シネマ、160分。
出演:松雪泰子、高島政宏、原田夏希、猪俣南ほか
副題は「長岡花火物語」。
2012年公開の映画だが、新作「野のなななのか」の上映に合わせて、元・立誠小学校の教室を使った立誠シネマで上映されている。
1945年の長岡空襲、2004年の中越地震を経験した長岡市を舞台に、その歴史と復興の姿を描いた作品。東日本大震災からの復興や平和を考えるメッセージが強く打ち出されており、好き嫌いが分かれるかもしれない。
「歴史的事実を革新的なドキュメンタリィ・タッチの劇映画として綴る」とチラシに書かれているように、現在と過去、高校生の演じる舞台劇の場面などが次々と切り替わり、重層的な奥行きを生み出している。大林監督健在といった感じ。
登場人物が急にカメラに向って喋り始めるところなど、かつて(もう20年以上前)見た『青春デンデケデケデケ』を思い出したりした。
立誠シネマ、160分。
2014年07月13日
映画「祝の島」
監督:纐纈あや プロデューサー:本橋成一
タイトルは「ほうりのしま」
山口県熊毛郡上関町の祝島(いわいしま)で30年近くにわたって原子力発電所建設に反対し続けている島民たちを描いたドキュメンタリー映画。2010年公開。
海や山などの島の自然とそこに暮らす人々の生活が丁寧に描かれている。棚田での米作り、鯛の一本釣り、日用雑貨店での買い物、船のペンキの塗り直し、小学校の入学式、お墓参り、炬燵でテレビを見ながらの年越しなど。島の四季の移り変わりは美しく、人々の暮らしぶりはどこか懐かしさを感じさせる。
映画では、町議会でのやり取り、海上での抗議活動、島内をめぐるデモなど、原発建設反対の運動も随所に描かれているが、それは前面には出てこない。声高に主張が述べられることもない。けれども、島の日常を描くことを通じて、代々島に住み続けてきた人々の土地や祖先や自然に対する思い、原発に反対する根拠といったものが、じんわりと観る者の胸に伝わってくる。
「原発は何もかも悔しいねえ。人間どうしの争いごとが、いちばん悔しいかな。友達を引き裂いて、親戚を引き裂いた」という島民の言葉が重い。
すぐれたドキュメンタリーである。
立誠シネマ、105分。
タイトルは「ほうりのしま」
山口県熊毛郡上関町の祝島(いわいしま)で30年近くにわたって原子力発電所建設に反対し続けている島民たちを描いたドキュメンタリー映画。2010年公開。
海や山などの島の自然とそこに暮らす人々の生活が丁寧に描かれている。棚田での米作り、鯛の一本釣り、日用雑貨店での買い物、船のペンキの塗り直し、小学校の入学式、お墓参り、炬燵でテレビを見ながらの年越しなど。島の四季の移り変わりは美しく、人々の暮らしぶりはどこか懐かしさを感じさせる。
映画では、町議会でのやり取り、海上での抗議活動、島内をめぐるデモなど、原発建設反対の運動も随所に描かれているが、それは前面には出てこない。声高に主張が述べられることもない。けれども、島の日常を描くことを通じて、代々島に住み続けてきた人々の土地や祖先や自然に対する思い、原発に反対する根拠といったものが、じんわりと観る者の胸に伝わってくる。
「原発は何もかも悔しいねえ。人間どうしの争いごとが、いちばん悔しいかな。友達を引き裂いて、親戚を引き裂いた」という島民の言葉が重い。
すぐれたドキュメンタリーである。
立誠シネマ、105分。
2014年06月26日
映画「ある精肉店のはなし」
監督:纐纈(はなぶさ)あや
プロデューサー:本橋成一
大阪府貝塚市で牛の飼育から屠畜、解体、小売までを一貫して行っている北出精肉店。家業を継いできた兄弟たちの仕事を通じて、生きものの命をいただくとはどういうことかを浮き彫りにしたドキュメンタリー。
今年1番の映画。
一頭の牛が店の横の牛舎から屠畜場へと連れて行かれ、そこで丁寧に捌かれて枝肉となり、さらに店内で切り分けられて店頭にならぶ。店の看板にある通り、まさに「生産直販」である。こうした形態の店はもう見かけることがないが、本来は一番理想的な形なのだろう。
また4世代に渡る家族が次々と集まってくる食卓の賑わいや、祭における地域の人々とのつながりも実に印象的だ。昔ながらの濃密な人間関係がうかがわれる。それはまた、いわれなき差別に苦しみ、闘ってきた人たちのたどり着いた現在でもある。
立誠シネマ、108分。
プロデューサー:本橋成一
大阪府貝塚市で牛の飼育から屠畜、解体、小売までを一貫して行っている北出精肉店。家業を継いできた兄弟たちの仕事を通じて、生きものの命をいただくとはどういうことかを浮き彫りにしたドキュメンタリー。
今年1番の映画。
一頭の牛が店の横の牛舎から屠畜場へと連れて行かれ、そこで丁寧に捌かれて枝肉となり、さらに店内で切り分けられて店頭にならぶ。店の看板にある通り、まさに「生産直販」である。こうした形態の店はもう見かけることがないが、本来は一番理想的な形なのだろう。
また4世代に渡る家族が次々と集まってくる食卓の賑わいや、祭における地域の人々とのつながりも実に印象的だ。昔ながらの濃密な人間関係がうかがわれる。それはまた、いわれなき差別に苦しみ、闘ってきた人たちのたどり着いた現在でもある。
立誠シネマ、108分。
2014年05月26日
映画 「5つ数えれば君の夢」
監督・脚本:山戸結希
出演:山邊未夢、新井ひとみ、庄司芽生、小西彩乃、中江友梨
5人組の音楽グループ「東京女子流」のメンバーが主演した作品。
と言っても、この映画を見るまで「東京女子流」のことは全く知らなかった。
女子高校の文化祭で行われるミスコンをめぐって、ストーリーが展開していく。
その中で、いくつもの友人・恋人・兄妹などの三角関係が見えてくるのがおもしろい。
教室や廊下、屋上、プールなどの何でもない場面も、どこか懐かしく感じられた。
立誠シネマ、85分。
出演:山邊未夢、新井ひとみ、庄司芽生、小西彩乃、中江友梨
5人組の音楽グループ「東京女子流」のメンバーが主演した作品。
と言っても、この映画を見るまで「東京女子流」のことは全く知らなかった。
女子高校の文化祭で行われるミスコンをめぐって、ストーリーが展開していく。
その中で、いくつもの友人・恋人・兄妹などの三角関係が見えてくるのがおもしろい。
教室や廊下、屋上、プールなどの何でもない場面も、どこか懐かしく感じられた。
立誠シネマ、85分。
2014年02月28日
映画 「小さな町の小さな映画館」
プロデューサー・監督・撮影:森田惠子
構成・編集:四宮鉄男
音楽:遠藤春雄
語り:中村啓子
人口14000人あまりの町、北海道浦河町にある映画館「大黒座」。
創業から93年、4世代にわたって受け継がれてきた映画館の今を追ったドキュメンタリー。
町に映画館があるというのがいかに素敵なことか、あらためて感じさせられた。
映画館が人と人との間につながりをもたらし、町に暮らす人たちに多くの潤いをもたらすのだ。
大黒座ホームページ → http://www.daikokuza.com/
旧・立誠小学校特設シアター、105分。
構成・編集:四宮鉄男
音楽:遠藤春雄
語り:中村啓子
人口14000人あまりの町、北海道浦河町にある映画館「大黒座」。
創業から93年、4世代にわたって受け継がれてきた映画館の今を追ったドキュメンタリー。
町に映画館があるというのがいかに素敵なことか、あらためて感じさせられた。
映画館が人と人との間につながりをもたらし、町に暮らす人たちに多くの潤いをもたらすのだ。
大黒座ホームページ → http://www.daikokuza.com/
旧・立誠小学校特設シアター、105分。
2014年01月29日
映画 「寫眞館」「陽なたのアオシグレ」
木屋町通にある元・立誠小学校の3階に特設シアターがある。
http://risseicinema.com/
人通りの多い繁華街からすぐの所にあるのに、建物の中はひっそりとして、黒ずんだ木の廊下や階段など、昭和の雰囲気が濃厚に漂っている。
短篇アニメの2本立て。
「寫眞館」は、監督・脚本・原画:なかむらたかし、17分。
明治、大正、昭和という時代とそこに生きた人の姿を、写真館を舞台に描いた作品。
「陽なたのアオシグレ」は、監督・脚本・作画:石田祐康、18分。
転校する少女を追いかけて、思いを伝える内気な男子小学生の話。
シアター横の教室では両作品の原画展も開かれていて、アニメの表現力の豊かさが印象に残った。
http://risseicinema.com/
人通りの多い繁華街からすぐの所にあるのに、建物の中はひっそりとして、黒ずんだ木の廊下や階段など、昭和の雰囲気が濃厚に漂っている。
短篇アニメの2本立て。
「寫眞館」は、監督・脚本・原画:なかむらたかし、17分。
明治、大正、昭和という時代とそこに生きた人の姿を、写真館を舞台に描いた作品。
「陽なたのアオシグレ」は、監督・脚本・作画:石田祐康、18分。
転校する少女を追いかけて、思いを伝える内気な男子小学生の話。
シアター横の教室では両作品の原画展も開かれていて、アニメの表現力の豊かさが印象に残った。
2013年11月21日
映画 「清須会議」
原作・脚本・監督:三谷幸喜
出演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、中谷美紀、剛力彩芽ほか
1582年の本能寺の変を受け、信長亡き後の織田家の後継者と領土の分配をめぐって、愛知県の清須(清洲)城で行われた会議を舞台にしたドラマ。歴史モノとしても、人間ドラマとしても、あるいは組織の世代交代の話としても、楽しめる内容になっている。
2時間18分という長さでありながら、最後まで少しも飽きることがない。俳優陣の演技力ももちろんだが、何と言っても脚本が良いのだろう。
それにしても、当時の血縁関係の複雑さや時代の移り変わりの早さには驚くばかり。映画の主要登場人物であった柴田勝家は翌1583年の賤ヶ岳の戦いに敗れて自害しているし、丹羽長秀は1585年に病死、池田恒興も1584年の小牧・長久手の戦いで討死している。
MOVIX京都、138分。
出演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、中谷美紀、剛力彩芽ほか
1582年の本能寺の変を受け、信長亡き後の織田家の後継者と領土の分配をめぐって、愛知県の清須(清洲)城で行われた会議を舞台にしたドラマ。歴史モノとしても、人間ドラマとしても、あるいは組織の世代交代の話としても、楽しめる内容になっている。
2時間18分という長さでありながら、最後まで少しも飽きることがない。俳優陣の演技力ももちろんだが、何と言っても脚本が良いのだろう。
それにしても、当時の血縁関係の複雑さや時代の移り変わりの早さには驚くばかり。映画の主要登場人物であった柴田勝家は翌1583年の賤ヶ岳の戦いに敗れて自害しているし、丹羽長秀は1585年に病死、池田恒興も1584年の小牧・長久手の戦いで討死している。
MOVIX京都、138分。

