2024年10月07日

映画「東京暮色」

監督:小津安二郎
出演:原節子、有馬稲子、笠智衆、山田五十鈴、杉村春子ほか

1957年公開作品。
小津安二郎特集での上映。

シベリア抑留から帰国した人など、戦後の雰囲気が色濃く感じられる内容。

・杉山家の前の坂道をのぼって帰宅するシーンが印象深い。
・男女の仲をからかう台詞に「お天道様が黄色く見える」があった。
・「アプレ(ゲール)」も出てきた。まさに戦後風俗の言葉。
・「困ったものだ」と呟く笠智衆は「男はつらいよ」の御前様だ。

全体にかなり暗くて深刻なストーリーだが、面白かった。小津の失敗作と言われることも多いのだとか。

アップリンク京都、140分。

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2024年08月28日

映画「箱男」

監督:石井岳龍
原作:安部公房
出演:永瀬正敏、浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市ほか

安部公房は中学・高校時代に大好きだった作家で、ほとんどの作品を読んでいる。箱男になってみたいと思ったこともあるくらい。

見る/見られる、書く/書かれる、といった問題が幾度となく繰り広げられる。箱男同士のバトルも迫力があった。

MOVIX京都、120分。

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2024年08月21日

映画「劇場版 アナウンサーたちの戦争」

演出:一木正恵
脚本:倉光泰子
出演:森田剛、橋本愛、高良健吾、安田顕、浜野謙太、大東駿介ほか

昨年NHKスペシャルで放送されたドラマを映画化したもの。
大森淳郎『ラジオと戦争』を思い出しながら観た。

主人公の和田信賢は玉音放送のアナウンスをした人物として有名だが、戦後40歳という若さで亡くなっていたことを初めて知った。

京都シネマ、113分。

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2024年08月09日

映画「アイアム・ア・コメディアン」

監督:日向史有
出演:村本大輔、中川パラダイスほか

副題は「テレビから消えた男」。

原発批判や政権批判、在日朝鮮人問題、沖縄米軍基地問題などを笑いのネタにしてきた「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔に密着したドキュメンタリー。

テレビ番組から干された後、ライブや講演会を精力的に行い、さらにはニューヨークでスタンダップコメディに挑戦する姿を、2019年から3年間追い続けている。

その間、コロナ禍のためにライブが次々と中止に追い込まれたり、思い通りにいかない展開も多く、時に弱音を漏らすこともある。

ふるさとの母親や父親とのやり取りに、ジーンと来るものがあった。

出町座、108分。

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2024年07月25日

映画「先生の白い嘘」

監督:三木康一郎
原作:鳥飼茜
脚本:安達奈緒子
出演:奈緒、猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介ほか

インティマシー・コーディネーターを入れなかった問題が報じられて見るのを少し躊躇したのだが、作品自体は良いものだった。

性や暴力、男女の格差といった問題が、かなり深いところまで描かれていてる。俳優陣の演技にも熱が入っているように感じた。

MOVIX京都、117分。

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2024年06月25日

映画「からかい上手の高木さん」

監督:今泉力哉
原作:山本崇一朗
出演:永野芽郁、高橋文哉、白鳥玉季、齋藤潤、江口洋介ほか

マンガ、アニメ、ドラマ、映画と、何だかんだ言ってけっこう見てしまう。原作者が小豆島出身なのか。

MOVIX京都、120分。

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2024年06月13日

映画「小早川家の秋」

監督:小津安二郎
出演:原節子、司葉子、新珠三千代、小林桂樹、加東大介、宝田明、中村鴈治郎ほか

「午前10時の映画祭」で観た1961年公開の作品。

「小早川」は「こばやかわ」ではなく「こはやがわ」。予備知識なしに見たら最初のシーンから関西弁が出てきて驚いた。京都・大阪が舞台の作品なのであった。

家族関係を理解するのに少し時間が掛ったが、いくつかの場面を見ているうちに頭の中に系図が組み上がっていく。

その中にあって長男の「未亡人」と「未婚」の二女は仲がいい。家族のしがらみから比較的自由な存在だ。

小早川家の人たちは祇園や嵐山に行くことを「京都に行く」と言っている。家はどこにあるのかと思っていたら、伏見という設定らしい。なるほど、伏見と京都はもともと別の町だったのだ。

京都シネマ、103分。

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2024年06月02日

映画「関心領域」

原作:マーティン・エーミス
監督・脚本:ジョナサン・グレイザー
出演:クリスティアン・フリーデル、サンドラ・ヒュラーほか

アウシュヴィッツ強制収容所に隣接する敷地に暮らす所長のルドルフ・ヘス(ナチスの副総統のルドルフ・ヘスとは別人)と妻や家族たちの生活を描いた作品。

小池光『廃駅』(1982年)に収められた連作「生存について」と重なる。

かの年のアウシュビッツにも春くれば明朗にのぼる雲雀もありけむ
夜の淵のわが底知れぬ彼方にてナチ党員にして良き父がゐる
ガス室の仕事の合ひ間公園にスワンを見せに行つたであらう
クレゾールで洗ひたる手に誕生日の花束を抱へ帰つたであらう
棒切れにすぎないものを処理しつつ妻の不機嫌を恐れたであらう

ルドルフ・ヘスの残した告白録『アウシュヴィッツ』(講談社学術文庫)も読んでみたい。

MOVIX京都、105分。

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2024年05月04日

映画「フィシスの波文」

監督・撮影・編集:茂木綾子

タイトルにある「フィシス」とは、古代ギリシャ語で「あるがままの自然」を意味する言葉。日本や世界に伝わる「文様」を手掛かりに、古くから自然との関わりの中で営まれてきた文化の姿を描いたドキュメンタリー。

登場するのは、千田堅吉(唐長十一代目 唐紙屋長右衛門)、千田郁子(唐長)、鶴岡真弓(芸術人類学者)、ピエール=アレクシィ・デュマ(エルメス アーティスティック・ディレクター)、戸村 浩(美術家)、皆川 明(ミナ ペルホネン デザイナー)、門別徳司(アイヌ猟師)、貝澤貢男(アイヌ伝統工芸師)など。

京都シネマ、85分。

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2024年04月02日

映画「愛しのタチアナ」

監督:アキ・カウリスマキ
出演:カティ・オウティネン、マッティ・ペロンパー、マト・ヴァルトネン、キルシ・テュッキュライネンほか

特集「愛すべきアキ・カウリスマキ」の一本。1994年公開のモノクロ作品。

2人の中年男性が偶然出会った2人の外国人女性と車で旅するロードムービー。会話はほとんどなく、ひたすらコーヒーやウォッカを飲んだり煙草を吸ったりしている。

フィンランドからエストニアへ船で渡るシーンがあるのだが、地図で見ると両国の首都であるヘルシンキとタリンはフィンランド湾を挟んで向かい合っていて、わずか85キロの距離なのであった。

なるほど。

出町座、62分。

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2024年02月29日

映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」

監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、ジャンカルロ・エスポジート、イザック・ド・バンコレ、ベアトリス・ダル、ロベルト・ベニーニ、マッティ・ペロンパー

いい映画は何回見てもいい。

1日1回、1週間限定公開ということもあって館内は満席。通路には補助席が並べられた。20代〜30代の若い客が多い。

トム・ウエイツの音楽がしみる。

ミカ役のマッティ・ペロンパーが、映画公開の4年後に44歳の若さで亡くなっていることも、胸にしみる。

出町座、129分。

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2024年02月21日

映画「新根室プロレス物語」

監督:湊寛
プロデューサー:吉岡史幸
語り:安田顕
出演:サムソン宮本、オッサンタイガー、TOMOYA、MCマーシー、ねね様、アンドレザ・ジャイアントパンダほか

2006年に根室市でサムソン宮本を中心に結成された「新根室プロレス」。「無理しない ケガしない 明日も仕事!」をモットーに、プロレスを楽しみ、観客に元気と笑いを届けている。そんな彼らの姿を追ったドキュメンタリー。

かつて函館に住んでいたこともあって、北海道はあちこち行ったことがある。札幌、千歳、小樽、登別、江差、松前、苫小牧、白老、旭川、トマム、三笠、富良野、帯広、釧路、阿寒、網走、知床、稚内、天売島、焼尻島など。でも、根室には行ったことがなくて、一度訪れたいと思い続けている。

そんな理由で見た作品なのだが、けっこう感動的な内容だった。思わず涙が…。最近、涙もろくていけない。

京都シネマ、79分。

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2024年02月14日

映画「映画の朝ごはん」

監督:志子田勇
出演:竹山俊太朗、守田健二、福田智穂、鈴木直樹ほか

映画のロケ弁として絶大な人気を集める弁当屋「ポパイ」で働く人々と、映画の裏方である制作部で働く人々の日々を追ったドキュメンタリー。

宣伝コピーに「映画に写らないもののすべて」とある通り、ふだんあまり見ることのない縁の下の力持ち的な人々の姿が生き生きと描かれている。弁当屋も制作部もどちらも黙々と働いている感じ。その道のプロや職人の矜持がよく伝わってきた。

中でも、「ポパイ」の2代目社長のゆっくりした柔らかな喋り方がとても心地よい。この人柄が店を支えているのだろうな。

アップリンク京都、131分。

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2024年01月12日

映画「枯れ葉」

監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:アルマ・ポウンスティ、ユッシ・バタネン、ヤンネ・フーティアイネン、ヌップ・コイブほか

ヘルシンキを舞台にした孤独な男女のラブストーリー。「竹田の子守唄」が流れたり、ジム・ジャームッシュの「デッド・ドント・ダイ」が映ったりして驚いた。

そう言えば、「ナイト・オン・ザ・プラネット」のヘルシンキ編に出てくる運転手と酔っ払いの名前はミカとアキだったな。

京都シネマ、81分。

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2024年01月05日

映画「うかうかと終焉」

監督・脚本:大田雄史
出演:西岡星汰、渡辺佑太朗、松本妃代、三浦獠太、乃中瑞生、中山翔貴、コウメ太夫、平泉成ほか

廃寮が決まった学生寮の最後の5日間を描いた物語。

5人グループの会話や行動を通じて、一人一人の人物像や関係性が鮮やかに浮かび上がってくる。

出町座、87分。

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2023年12月29日

映画「PERFECT DAYS」

監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:役所広司、柄本時生、アオイヤマダ、中野有紗、三浦友和ほか

年末に良いものを見た。ヴェンダース版「パターソン」とでも言おうか。画面がスタンダードサイズなので、懐かしい感じがする。

ニュースなどで知っていた東京のおしゃれなトイレをいくつも見られたし、石川さゆりの歌を聴くこともできた。

短歌もこんなふうに詠めたらいいなと思う。

一生に二度とは帰つて来ないいのちの一秒だ。おれはその一秒がいとしい。たゞ逃がしてやりたくない。
/石川啄木「一利己主義者と友人との対話」

京都シネマ、124分。

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2023年12月13日

映画「春の画 SHUNGA」

監督:平田潤子
出演:石上阿希(京都芸術大学准教授)、早川聞多(美術史家)、浦上満(古美術商)、ミカエル・フォーニッツ(春画コレクター)、アンドリュー・ガーストル(ロンドン大学教授)、春画ール(春画ウォッチャー)、高橋由貴子(高橋工房代表)など。

江戸時代に隆盛を極めた「春画」をめぐる真面目なドキュメンタリー。歴史や技法、芸術としての魅力、現代アートへの影響など、さまざまな観点から春画の核心に迫っていく。

九州や北海道など全国各地で取材を行っていて、10月に訪れた柳川の立花邸も登場したので懐かしい気分になった。

アップリンク京都、121分。

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2023年12月07日

映画「サタデー・フィクション」

監督:ロウ・イエ
出演:コン・リー、マーク・チャオ、パスカル・グレゴリー、トム・ブラシア、オダギリジョー、中島歩ほか

上海の租界を舞台に1941年12月1日から太平洋戦争開戦までの一週間を描いた作品。日本軍の暗号解読を目論む各国のスパイが、敵味方入り乱れて暗躍する。

劇中劇に使われた横光利一『上海』を読んでみようか。

アップリンク京都、127分。

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2023年12月04日

映画「首」

原作・監督・脚本:北野武
出演:ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、大森南朋、浅野忠信ほか

有岡城の戦い、高天神城の戦い、備中高松城の戦い、本能寺の変、山崎の戦いと、次々に起こる合戦シーンに迫力がある。

三河弁で喋る織田信長がなんとも強烈。たけし流の笑いやギャグも随所にあって、最後まで飽きることがない。

とは言え、首の刎ね飛ぶシーンが多く、男同士の絡みもあって、83歳の父と二人で観る映画ではなかったかも。

イオンシネマ新百合ヶ丘、131分。

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2023年11月22日

映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、リリー・グラッドストーン、ロバート・デ・二―ロ、ジェシー・プレモンスほか

監督や俳優の名前に惹かれて見たのだが、内容はアメリカ先住民(オセージ族)をめぐるかなり重いものであった。

舞台は1920年代のアメリカ、オクラホマ州。原作はデイヴィッド・グランのノンフィクション『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』。
https://honto.jp/netstore/pd-book_28996536.html

アメリカ史の闇をまざまざと感じさせる話であった。日本におけるアイヌの歴史などを想起したが、オセージ族の場合はさらに石油の利権の問題が絡んでくるのでいっそう悲劇的だ。

今年80歳になったロバート・デ・二―ロが健在ぶりを見せている。

MOVIX京都、206分。

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2023年11月03日

映画「エドワード・ヤンの恋愛時代」

監督・脚本:エドワード・ヤン
出演:倪淑君、陳湘h、王維明、王柏森ほか

1994年公開作品の4Kレストア版。
原題は「獨立時代」。

台北を舞台に繰り広げられる3日間の青春群像劇。モーリー、チチ、アキン、ミン、バーディ、ラリー、フォン、リーレン、姉、義兄の10名が、入れ代わり立ち代わり現れる。

テレビドラマ「男女七人夏物語」(1986年)みたいな感じかな。

出町座、129分。
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2023年10月28日

映画「キリエのうた」

監督・脚本:岩井俊二
出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華、広瀬すず他

岩井俊二の新作と聞いて春頃から楽しみにしていた作品。

「音楽映画」と銘打って宣伝されていたので、音楽に興味のない私が楽しめるか少し心配だったのだが、まったく問題なかった。178分という長さも退屈せず、もう2時間くらい見ていられる感じ。

主演のアイナ・ジ・エンドの歌声を聞きながら、「PiCNiC」や「スワロウテイル」に出ていたCHARAを思い出した。

MOVIX京都、178分。

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2023年10月25日

映画「ミステリと言う勿れ」

監督:松山博昭
原作:田村由美
出演:菅田将暉、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、鈴木保奈美、滝藤賢一、松嶋菜々子ほか

漫画、テレビドラマの流れで映画も観た。
パーマ姿の菅田将暉が相変わらず良い味を出している。

内容は別に悪くないのだけれど、まあテレビで十分という感じかな。

MOVIX京都、128分。

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2023年10月12日

映画「658km、陽子の旅」

監督:熊切和嘉
出演:菊地凛子、竹原ピストル、黒沢あすか、風吹ジュン、オダギリジョー

父の死の知らせを受けた主人公が、東京から青森まで向かうロードムービー。途中、ヒッチハイクなどをして多くの人と出会い、都会暮らしの心が少しずつほぐれていく感じが良かった。

私はヒッチハイクをしたことはないけれど、親切な人に車に乗せてもらったことは10回くらいある。旅先の辺鄙な場所でバスに乗り遅れて困って手を挙げたり、車しか通らないような道を歩いていて声を掛けてもらったりした。

あれこれ思い出すと懐かしい。

出町座、113分。

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2023年09月25日

映画「福田村事件」

監督:森達也
出演:井浦新、田中麗奈、永山瑛太、コムアイ、東出昌大、豊原功補、柄本明ほか

1923年9月6日、関東大震災後の混乱のなか、千葉県福田村(現・野田市)で行商人の一行が殺害された事件を描いた作品。

朝鮮人殺害や甘粕事件のことは知っていたが、この事件についてはほとんど知らなかったので強く印象に残った。朝鮮人か日本人か言い争う中で発せられる「朝鮮人なら殺していいのか」という台詞が重い。

ドラマとしは、堂々と正論を述べる新聞記者の姿が浮いているのが気になった。一人だけ現代人が紛れ込んだように見えてしまう。もちろん、そこに監督の主張がストレートに出ているのだけれども。

出町座、137分。

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2023年09月20日

映画「罠 THE TRAP」

監督:林海象
出演:永瀬正敏、夏川結衣、山口智子、杉本哲太、麿赤兒、佐野史郎、馬渕晴子、南原清隆、宍戸錠 ほか

1996年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第3弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。

携帯電話の大きさに時代を感じる。
山口智子の存在感が抜群だった。

MOVIX京都、106分。
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2023年09月07日

映画「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」

監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ビング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソンほか

「ミッション:インポッシブル」シリーズ第7作。

いつの間にかもう第7作だった。1〜3までは見たけれど、その後はたぶん見ていない。

砂漠の馬、市街地のカーチェイス、バイク、オリエント急行、パラシュートと、派手なアクションシーンがてんこ盛り。それで十分に楽しめるのだけれど、格段に進化した映像に比べて脚本というのは変らないなとも思った。

MOVIX京都、164分。

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2023年09月01日

映画「遥かな時代の階段を」

監督:林海象
出演:永瀬正敏、南原清隆、麿赤児、佐野史郎、鰐淵晴子、岡田英次、杉本哲太、白川和子、坂本スミ子 ほか

1995年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第2弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。

濱マイクの母と父の物語。
「杉本」役の杉本哲太がなかなかの迫力。タクシー運転手兼情報屋の南原清隆も良い味を出している。

MOVIX京都、102分。

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2023年08月19日

映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、マッツ・ミケルセンほか

「インディ・ジョーンズ」シリーズ第5作。

1969年を舞台に、列車で、車で、船で、飛行機で、ひたすら追いかけ追いかけられる冒険大活劇。今年で81歳になったハリソン・フォードの奮闘する姿を見られて大満足。

初めて劇場で観たシリーズ第2作(1984年)から既に39年。何とも懐かしい。私自身もそれだけ年を取ったということだなあ。

MOVIX京都、154分。
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2023年08月06日

映画「我が人生最悪の時」

監督:林海象
出演:永瀬正敏、南原清隆、楊海平、侯徳健、南果歩、宍戸錠ほか

1994年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第1弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。

2年前に「夢見るように眠りたい」(1986年)を観た際に、ブログに「「私立探偵濱マイク」シリーズもまた観たくなった」と書いたのだが、早くも実現した。
https://matsutanka.seesaa.net/article/480161204.html

やっぱり永瀬正敏はいいな。
スタイリッシュ&レトロ。モノクロの映像が美しい。

MOVIX京都、93分。

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2023年07月19日

映画「君たちはどう生きるか」

原作・脚本・監督:宮崎駿

サービスデイということもあって観客はたくさん入っていた。
吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』は1937年の刊行なのか。
宮崎駿は1941年生まれなのか。私の母と同じだ。

MOVIX京都、124分。
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2023年07月05日

映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」

監督:内田英治、片山慎三
出演:伊藤沙莉、竹野内豊、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里、中原果南、島田桃依ほか

舞台は新宿歌舞伎町。BAR「カールモール」に集う人々の織り成す6つのエピソードで構成されている。

主演の2人が好きで観たのだが、始まって3分もしないうちに予想と違ったことに気づく。終ってみればB級映画感満載の作品であった。

まあ、それはそれで楽しかったのだけど。

アップリンク京都、116分。

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2023年06月18日

映画「幾春かけて老いゆかん」

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監督:田代裕
語り:國村隼
音楽:渡辺俊幸

副題は「歌人 馬場あき子の日々」。
馬場あき子の1年間を追ったドキュメンタリー。

新聞歌壇の選歌、能の鑑賞、舞台での解説、結社の会議、原稿の執筆など、さまざまな場面が出てくる。馬場さんの挙措動作や佇まいの美しさが印象に残った。

第七藝術劇場、113分。

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2023年06月07日

映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」

監督・撮影:三木慎太郎
ナレーション:窪田等

2021年12月に栗山英樹さんが野球の日本代表チームの監督に就任してから、2023年3月にWBCで優勝するまでのドキュメンタリー。

選手選考会の様子や、ロッカールーム・ダグアウトの中の様子など、密着取材ならではの映像が豊富にあって見どころ満載という感じだ。栗山監督の信念の強さと気遣いのすごさがよくわかった。

3週間限定公開ということもあってか、平日の11:05からの回にもかかわらず想像以上に多くの人が見に来ていた。

Tジョイ京都、130分。

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2023年06月01日

映画「グッドフェローズ」

監督:マーティン・スコセッシ
原作:ニコラス・ピレッジ
出演:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコほか

1990年の作品。
原題は「Goodfellas」。fellowではなく俗語のfella。

実話をもとに、ニューヨークのマフィアの一員として生きた主人公の半生を描いている。マフィアの幹部になれるのはイタリア系だけでアイルランド系はなれないとか、細かなところが面白かった。

それにしても、トミーは人を殺し過ぎだよ…。

京都みなみ会館、145分。

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2023年05月03日

映画「午前4時にパリの夜は明ける」

監督:ミカエル・アース
出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、メーガン・ノーサム、エマニュエル・べアールほか

舞台は1980年代のパリ。深夜のラジオ番組に人気があった時代だ。

主演のシャルロット・ゲンズブールは51歳で私と同世代。円熟味の増した演技が良かった。学生の頃に「なまいきシャルロット」を見たのが懐かしい。

111分、アップリンク京都。

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2023年04月27日

アニメ「四畳半神話大系」

原作:森見登美彦『四畳半神話大系』
監督:湯浅政明
シリーズ構成:上田誠
キャラクター原案:中村佑介

2010年にテレビで放映されたアニメ全11話+未放映のエピソード3篇。前編・後編の二部構成を一気にまとめて見た。上映は15:55〜20:55の実に5時間!

第1話 テニスサークル「キューピット」
第2話 映画サークル「みそぎ」
第3話 サイクリング同好会「ソレイユ」
第4話 弟子求ム
第5話 ソフトボールサークル「ほんわか」
第6話 英会話サークル「ジョイングリッシュ」
第7話 サークル「ヒーローショー同好会」
第8話 読書サークル「SEA」
第9話 秘密機関「福猫飯店」
第10話 四畳半主義者
第11話 四畳半紀の終わり
未放映エピソード
「地面潜航艇、南極へ」
「地面潜航挺、女湯へ」〜閨房調査団桃色探索〜
「恋と釣りの地面潜航艇」

話しの舞台が下鴨神社、鴨川デルタ、京都大学あたりなので、出町座で観るのにぴったりであった。

出町座、約300分。
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2023年04月19日

映画「パリタクシー」

監督:クリスチャン・カリオン
出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン、アリス・イザーズほか

タクシーでパリを移動しながら、乗客の老女は運転手に思い出を語り、自らの人生を振り返る。

辛く悲しいことの多い人生に、それでも美しく楽しい時間のあることを教えてくれる作品。

MOVIX京都、91分。

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2023年04月10日

映画「THE FIRST SLAM DUNK」

インターハイの2回戦、湘北高校対山王工業。白熱した試合の流れを追いながら、そこに宮城リョータの生い立ちなどが回想として挟み込まれていく。

バスケットボールをする選手の動きやスピード、体感が鮮やかで、まるで本物の試合を見ているような気分になった。

Tジョイ京都、124分。
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2023年03月29日

映画「メグレと若い女の死」

監督・脚本:パトリス・ルコント
原作:ジョルジュ・シムノン
出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ、オーロール・クレマンほか

舞台は1953年のパリ。ドレスを着た身元不明の若い女性の死体が発見され、メグレ警視が事件の謎を追う。

憧れの都市を目指して地方から若者が集まってくるのは、どこの国でも同じことなのだろう。そんな若者たちに老年を迎えたメグレがやさしく寄り添う姿が印象的だ。

京都シネマ、89分。

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2023年03月21日

映画「四畳半タイムマシンブルース」

原作:森見登美彦、上田誠(原案)
監督:夏目真悟
脚本:上田誠
キャラクター原案:中村佑介

森見登美彦の小説『四畳半神話大系』の上田誠の戯曲『サマータイムマシーン・ブルース』のコラボ作品のアニメ化。成り立ちは少し複雑だが、別に何の知識も前提も必要とせずに楽しめる作品に仕上がっている。

京都の出町柳周辺が舞台になっている映画を「出町座」で観るのは、味わい深いことだ。昨年12月からロングランが続いていて、大学生らしい若者を中心に多くの客で賑わっていた。

出町座、92分。
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2023年02月11日

映画「イチケイのカラス」

監督:田中亮
脚本:浜田秀哉
原作:浅見理都『イチケイのカラス』
出演:竹野内豊、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、田中みな実ほか

主演の2人が好きでテレビドラマも良かったのだけれど、映画は今ひとつかな。映画だとどうしても脚本が頑張って、内容を詰め込み過ぎてしまうのかもしれない。

吉田羊の台詞を聞きながら、映画「沈黙のパレード」を思い出した。

ムービックス京都、119分。

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2023年02月05日

映画「ヨーヨー」

監督・脚本・主演:ピエール・エテックス

「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」の一篇として上映された1965年の作品。

構図や動きや音響やカメラワークなど、一つ一つのシーンがよく計算されていて面白い。親子二代にわたる時代の移り変わりが、しみじみとした味わいで描かれている。

サーカスの場面も多くあって、先月見たチャップリンの「サーカス」を思い出した。

京都シネマ、98分。

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2023年01月27日

映画「すずめの戸締まり」

原作・脚本・監督:新海誠
声:原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉ほか

主人公が宮崎、愛媛、神戸、東京、岩手と旅するロードムービー。1970〜80年代の懐かし過ぎる曲が、挿入歌として数多く出てくる。

ファンタジー色の強い話なのかと思っていたら、震災を描いた生々しい作品だった。

Tジョイ京都、122分。

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2023年01月21日

映画「柳川」

監督:チャン・リュル
出演:チャン・ルーイー、シン・バイチン、ニー・ニー、池松壮亮
原題:漫長的告白

中国人の兄弟がかつての恋人を訪ねて日本の柳川を旅する物語。柳川の掘割や古い町並みを舞台に、現在と過去が交錯する。

チュンとチュアンがベンチで話している前を自転車でドンが行ったり来たりする場面が、最高に良かった。

柳川は何度か行くチャンスがあったのだけど、まだ訪れたことのない町。この映画を見て、ますます行きたくなってきた。

京都シネマ、112分。
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2023年01月18日

映画「理大囲城」

監督:香港ドキュメンタリー映画工作者

2019年に起きた香港理工大学事件のドキュメンタリー。

民主化を求めるデモ隊が大学構内に立て籠もり、包囲する警官隊との間で激しい衝突が起きた。13日間に及ぶ籠城の末に、一連の運動の中で最多の1377名の逮捕者が出たのである。

カメラは立て籠もりの始めから終わりまでを追い続ける。逃げ場のない状況に追い込まれ、次第に疲労の色が濃くなっていき、デモ隊の内部に対立も生じる。

警官隊や教員の説得を受け入れて投降する者、警官隊と戦って包囲網を突破すべきだと主張する者、粘り強くあくまで籠城を続けるべきだと考える者。

どんな戦いでも、勝つに越したことはない。でも、たとえ負ける戦いであったとしても、いかに負けるかが大事なのだと、強く感じさせられる内容であった。

出町座、88分。

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2023年01月14日

映画「土を喰らう十二ヵ月」

監督・脚本:中江裕司
原案:水上勉
料理:土井善晴
出演:沢田研二、松たか子、西田尚美、火野正平、奈良岡朋子ほか

水上勉『土を喰う日々 わが精進十二カ月』ほか何冊かのエッセイ集を元にしたオリジナルストーリー。本の表記は「喰(くら)う」だが、映画では「喰らう」にしてある。「くう」と読まれると困るからだろう。

主演の沢田研二が良かった。料理もどれも美味しそう。最終的に恋愛モノにしなくて正解だったと思う。

京都シネマ、111分。

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2023年01月08日

映画「乳房よ永遠なれ」

監督:田中絹代
脚本:田中澄江
出演:月丘夢路、森雅之、葉山良二、杉葉子、大坂志郎ほか

1955年公開のモノクロ映画。日活110周年記念特集「Nikkatsu World Selection」の一篇として上映された。

若月彰『乳房よ永遠なれ 薄幸の歌人中城ふみ子』や中城ふみ子の歌集『乳房喪失』『花の原型』を元にした内容。ストーリー自体は既に知っているものであったが、戦後の札幌の風景が映されているのが印象に残る。

また、「短歌研究」50首応募1位入選(1954年4月)、歌集『乳房喪失』刊行(7月)、中城の死(8月)、歌集『花の原型』刊行(1955年4月)、若月彰『乳房よ永遠なれ』刊行、映画「乳房よ永遠なれ」公開(11月)という映画化までのスピードの速さにも驚かされた。

京都みなみ会館、110分。

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2023年01月02日

映画「サーカス」「一日の行楽」

チャールズ・チャップリン映画祭(没後45周年「フォーエバー・チャップリン」)で上映中の「サーカス」(1928年)と短篇「一日の行楽」(1919年)を見る。

私が言うまでもないことだけれど、チャップリンは面白い。100年前に撮られた作品なのに、今見ても十分に楽しい。近くに座っていたお客さんは、上映中ずっとゲラゲラ笑い続けていた。

それにしても、檻の中でライオンと一緒になるシーンとか、鋪装中のアスファルトに入って身体が斜めになるシーンとか、どうやって撮影したんだろう。

全15篇の上映なので、また他の作品も見に行きたい。

アップリンク京都、72分、18分。

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2022年12月26日

映画「夜、鳥たちが啼く」

監督:城定秀夫
原作:佐藤泰志
出演:山田裕貴、松本まりか、森優理斗、中村ゆりか他

佐藤泰志原作の映画は「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」「きみの鳥はうたえる」「草の響き」と、これまですべて見てきた。

どれも暗澹とした中に、わずかな希望だけがあるような話だ。

主人公の小説家は「なんで自分のこと書くの?」と聞かれて、「終わらせたいから」と答える。

そうだよな、ほんとに。

115分、MOVIX京都。
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