監督:篠原哲雄
出演:矢柴俊博、遠藤久美子、宮本真希、長谷川朝晴、加藤久雅ほか
小説を書けなくなった作家は、手紙や写真に導かれるように、那須・京都・観音寺・高松と旅をする物語。
那須塩原市図書館みるる、恵文社一乗寺店、待賢ブックセンター、半空、本屋ルヌガンガなどが登場する。本の好きな人にはたまらない内容だった。
映画の後は近くにできたパレスチナ料理店「Bisan京都店」で昼食。
出町座、107分。
2025年01月23日
2025年01月20日
映画「キノ・ライカ」
副題は「小さな町の映画館」。
監督・撮影:ヴェリコ・ビダク
出演:アキ・カウリスマキ、ミカ・ラッティ、マウステテュトット、ヌップ・コイヴ、ジム・ジャームッシュほか
映画監督のアキ・カウリスマキが自らの暮らす町に映画館を作るまでを追ったドキュメンタリー。
舞台はフィンランドの人口9000人の小さな町カルッキラ。森と湖の広がる町の工場跡に仲間とともに映画館を作っていく。
冒頭から何度も日本語の曲が流れるのに驚いたのだが、これは1976年からフィンランドで暮らす篠原敏武さんという方が歌っているのだとか。とても印象的な歌声だ。
昨年観た「枯れ葉」で「竹田の子守唄」を歌っていたのもこの方だったそうだ。
フランス・フィンランド合作、81分、京都シネマ。
監督・撮影:ヴェリコ・ビダク
出演:アキ・カウリスマキ、ミカ・ラッティ、マウステテュトット、ヌップ・コイヴ、ジム・ジャームッシュほか
映画監督のアキ・カウリスマキが自らの暮らす町に映画館を作るまでを追ったドキュメンタリー。
舞台はフィンランドの人口9000人の小さな町カルッキラ。森と湖の広がる町の工場跡に仲間とともに映画館を作っていく。
冒頭から何度も日本語の曲が流れるのに驚いたのだが、これは1976年からフィンランドで暮らす篠原敏武さんという方が歌っているのだとか。とても印象的な歌声だ。
昨年観た「枯れ葉」で「竹田の子守唄」を歌っていたのもこの方だったそうだ。
フランス・フィンランド合作、81分、京都シネマ。
2025年01月06日
映画「グランメゾン・パリ」
監督:塚原あゆ子
出演:木村拓哉、鈴木京香、沢村一樹、及川光博、冨永愛、オク・テギョン、正門良規ほか
年末にたまたまスペシャルドラマ「グランメゾン東京」をテレビで見て、その流れで正月にTverで2019年放映のテレビドラマ「グランメゾン東京」全11話を見て、その流れで公開中のこの映画も観た。
これは、まさに制作サイドの思惑通りではないか。
映画は残念ながら今ひとつ。テレビドラマの方が面白かった。舞台がパリということで、日本人がフランス語を話す場面が多くあるのだが、そのたびに何だか緊張してしまってゆったり見られなかった。別にフランス語はわからないのだけれど。
MOVIX京都、117分。
出演:木村拓哉、鈴木京香、沢村一樹、及川光博、冨永愛、オク・テギョン、正門良規ほか
年末にたまたまスペシャルドラマ「グランメゾン東京」をテレビで見て、その流れで正月にTverで2019年放映のテレビドラマ「グランメゾン東京」全11話を見て、その流れで公開中のこの映画も観た。
これは、まさに制作サイドの思惑通りではないか。
映画は残念ながら今ひとつ。テレビドラマの方が面白かった。舞台がパリということで、日本人がフランス語を話す場面が多くあるのだが、そのたびに何だか緊張してしまってゆったり見られなかった。別にフランス語はわからないのだけれど。
MOVIX京都、117分。
2024年10月26日
映画「五香宮の猫」
監督・製作・撮影・編集:想田和弘
製作:柏木規与子
観察映画第10弾。
舞台は岡山県牛窓。
海を見下ろす神社に住みつく野良猫を通じて、高齢化の進む古い港町に暮らす人々や地域のコミュニティーの姿を描いている。
想田監督の作品は好きで、これまでもけっこう観てきた。短歌にちょっと似ているのかもしれない。
・「精神」
https://matsutanka.seesaa.net/article/475300192.html
・「演劇1」「演劇2」
https://matsutanka.seesaa.net/article/387138986.html
・「牡蠣工場」
https://matsutanka.seesaa.net/article/437947091.html
・「港町」
https://matsutanka.seesaa.net/article/459016523.html
・「精神0」
https://matsutanka.seesaa.net/article/475476591.html
京都シネマ、119分。
製作:柏木規与子
観察映画第10弾。
舞台は岡山県牛窓。
海を見下ろす神社に住みつく野良猫を通じて、高齢化の進む古い港町に暮らす人々や地域のコミュニティーの姿を描いている。
想田監督の作品は好きで、これまでもけっこう観てきた。短歌にちょっと似ているのかもしれない。
・「精神」
https://matsutanka.seesaa.net/article/475300192.html
・「演劇1」「演劇2」
https://matsutanka.seesaa.net/article/387138986.html
・「牡蠣工場」
https://matsutanka.seesaa.net/article/437947091.html
・「港町」
https://matsutanka.seesaa.net/article/459016523.html
・「精神0」
https://matsutanka.seesaa.net/article/475476591.html
京都シネマ、119分。
2024年10月22日
映画「東京物語」
監督:小津安二郎
出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、山村聡、杉村春子、中村伸郎、香川京子、東野英治郎ほか
1953年公開のモノクロ作品。
小津安二郎特集での上映。
空気枕をめぐる言い争いから始まって、最後は「こんなことなら、生きとるうちにもっと優しうしといてやりゃあよかったと思いますよ」で終わる。東山千栄子の「ありがとう」のイントネーションが心にしみた。
「戦後」「世代」「家族」といったテーマが鮮やかに浮き彫りになる。誰でも自分の生活が大事というのは、本当にその通りだろう。
小津映画は役者、セット、家族構成などがけっこう共通しているな。
アップリンク京都、136分。
出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、山村聡、杉村春子、中村伸郎、香川京子、東野英治郎ほか
1953年公開のモノクロ作品。
小津安二郎特集での上映。
空気枕をめぐる言い争いから始まって、最後は「こんなことなら、生きとるうちにもっと優しうしといてやりゃあよかったと思いますよ」で終わる。東山千栄子の「ありがとう」のイントネーションが心にしみた。
「戦後」「世代」「家族」といったテーマが鮮やかに浮き彫りになる。誰でも自分の生活が大事というのは、本当にその通りだろう。
小津映画は役者、セット、家族構成などがけっこう共通しているな。
アップリンク京都、136分。
2024年10月15日
映画「秋刀魚の味」
監督:小津安二郎
出演:笠智衆、岩下志麻、中村伸郎、北竜二、佐田啓二、東野英治郎、岸田今日子ほか
1962年公開のカラー作品。
小津安二郎特集での上映。小津の遺作である。
タイトルは「秋刀魚の味」だが、サンマは出てこない。英題はAn Autumn Afternoon(秋の午後)だが、季節感もそれほど感じられない。
・「会社」「家」「居酒屋・バー」といった屋内空間が舞台。
・笠智衆はまた「困ったなあ」と言っていた。
・「戦争に勝っていたら」「負けて良かったよ」など、戦争の傷跡はまだ残っている。軍艦マーチがもの哀しく響く。
・団地のお隣さんからトマトを借りるシーンあり。
・男性は外出時に帽子が必需品。
・酒に酔った演技がみなさん上手。
・佐田啓二は映画の2年後に37歳の若さで事故死。中井貴一の父。
一人で座っている時に、誰もが一番その人らしい表情を見せる。
小津作品にはある種の「型」のあることが、だんだんわかってきた。
アップリンク京都、113分。
出演:笠智衆、岩下志麻、中村伸郎、北竜二、佐田啓二、東野英治郎、岸田今日子ほか
1962年公開のカラー作品。
小津安二郎特集での上映。小津の遺作である。
タイトルは「秋刀魚の味」だが、サンマは出てこない。英題はAn Autumn Afternoon(秋の午後)だが、季節感もそれほど感じられない。
・「会社」「家」「居酒屋・バー」といった屋内空間が舞台。
・笠智衆はまた「困ったなあ」と言っていた。
・「戦争に勝っていたら」「負けて良かったよ」など、戦争の傷跡はまだ残っている。軍艦マーチがもの哀しく響く。
・団地のお隣さんからトマトを借りるシーンあり。
・男性は外出時に帽子が必需品。
・酒に酔った演技がみなさん上手。
・佐田啓二は映画の2年後に37歳の若さで事故死。中井貴一の父。
一人で座っている時に、誰もが一番その人らしい表情を見せる。
小津作品にはある種の「型」のあることが、だんだんわかってきた。
アップリンク京都、113分。
2024年10月07日
映画「東京暮色」
監督:小津安二郎
出演:原節子、有馬稲子、笠智衆、山田五十鈴、杉村春子ほか
1957年公開作品。
小津安二郎特集での上映。
シベリア抑留から帰国した人など、戦後の雰囲気が色濃く感じられる内容。
・杉山家の前の坂道をのぼって帰宅するシーンが印象深い。
・男女の仲をからかう台詞に「お天道様が黄色く見える」があった。
・「アプレ(ゲール)」も出てきた。まさに戦後風俗の言葉。
・「困ったものだ」と呟く笠智衆は「男はつらいよ」の御前様だ。
全体にかなり暗くて深刻なストーリーだが、面白かった。小津の失敗作と言われることも多いのだとか。
アップリンク京都、140分。
出演:原節子、有馬稲子、笠智衆、山田五十鈴、杉村春子ほか
1957年公開作品。
小津安二郎特集での上映。
シベリア抑留から帰国した人など、戦後の雰囲気が色濃く感じられる内容。
・杉山家の前の坂道をのぼって帰宅するシーンが印象深い。
・男女の仲をからかう台詞に「お天道様が黄色く見える」があった。
・「アプレ(ゲール)」も出てきた。まさに戦後風俗の言葉。
・「困ったものだ」と呟く笠智衆は「男はつらいよ」の御前様だ。
全体にかなり暗くて深刻なストーリーだが、面白かった。小津の失敗作と言われることも多いのだとか。
アップリンク京都、140分。
2024年08月28日
映画「箱男」
監督:石井岳龍
原作:安部公房
出演:永瀬正敏、浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市ほか
安部公房は中学・高校時代に大好きだった作家で、ほとんどの作品を読んでいる。箱男になってみたいと思ったこともあるくらい。
見る/見られる、書く/書かれる、といった問題が幾度となく繰り広げられる。箱男同士のバトルも迫力があった。
MOVIX京都、120分。
原作:安部公房
出演:永瀬正敏、浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市ほか
安部公房は中学・高校時代に大好きだった作家で、ほとんどの作品を読んでいる。箱男になってみたいと思ったこともあるくらい。
見る/見られる、書く/書かれる、といった問題が幾度となく繰り広げられる。箱男同士のバトルも迫力があった。
MOVIX京都、120分。
2024年08月21日
映画「劇場版 アナウンサーたちの戦争」
演出:一木正恵
脚本:倉光泰子
出演:森田剛、橋本愛、高良健吾、安田顕、浜野謙太、大東駿介ほか
昨年NHKスペシャルで放送されたドラマを映画化したもの。
大森淳郎『ラジオと戦争』を思い出しながら観た。
主人公の和田信賢は玉音放送のアナウンスをした人物として有名だが、戦後40歳という若さで亡くなっていたことを初めて知った。
京都シネマ、113分。
脚本:倉光泰子
出演:森田剛、橋本愛、高良健吾、安田顕、浜野謙太、大東駿介ほか
昨年NHKスペシャルで放送されたドラマを映画化したもの。
大森淳郎『ラジオと戦争』を思い出しながら観た。
主人公の和田信賢は玉音放送のアナウンスをした人物として有名だが、戦後40歳という若さで亡くなっていたことを初めて知った。
京都シネマ、113分。
2024年08月09日
映画「アイアム・ア・コメディアン」
監督:日向史有
出演:村本大輔、中川パラダイスほか
副題は「テレビから消えた男」。
原発批判や政権批判、在日朝鮮人問題、沖縄米軍基地問題などを笑いのネタにしてきた「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔に密着したドキュメンタリー。
テレビ番組から干された後、ライブや講演会を精力的に行い、さらにはニューヨークでスタンダップコメディに挑戦する姿を、2019年から3年間追い続けている。
その間、コロナ禍のためにライブが次々と中止に追い込まれたり、思い通りにいかない展開も多く、時に弱音を漏らすこともある。
ふるさとの母親や父親とのやり取りに、ジーンと来るものがあった。
出町座、108分。
出演:村本大輔、中川パラダイスほか
副題は「テレビから消えた男」。
原発批判や政権批判、在日朝鮮人問題、沖縄米軍基地問題などを笑いのネタにしてきた「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔に密着したドキュメンタリー。
テレビ番組から干された後、ライブや講演会を精力的に行い、さらにはニューヨークでスタンダップコメディに挑戦する姿を、2019年から3年間追い続けている。
その間、コロナ禍のためにライブが次々と中止に追い込まれたり、思い通りにいかない展開も多く、時に弱音を漏らすこともある。
ふるさとの母親や父親とのやり取りに、ジーンと来るものがあった。
出町座、108分。
2024年07月25日
映画「先生の白い嘘」
監督:三木康一郎
原作:鳥飼茜
脚本:安達奈緒子
出演:奈緒、猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介ほか
インティマシー・コーディネーターを入れなかった問題が報じられて見るのを少し躊躇したのだが、作品自体は良いものだった。
性や暴力、男女の格差といった問題が、かなり深いところまで描かれていてる。俳優陣の演技にも熱が入っているように感じた。
MOVIX京都、117分。
原作:鳥飼茜
脚本:安達奈緒子
出演:奈緒、猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介ほか
インティマシー・コーディネーターを入れなかった問題が報じられて見るのを少し躊躇したのだが、作品自体は良いものだった。
性や暴力、男女の格差といった問題が、かなり深いところまで描かれていてる。俳優陣の演技にも熱が入っているように感じた。
MOVIX京都、117分。
2024年06月25日
映画「からかい上手の高木さん」
監督:今泉力哉
原作:山本崇一朗
出演:永野芽郁、高橋文哉、白鳥玉季、齋藤潤、江口洋介ほか
マンガ、アニメ、ドラマ、映画と、何だかんだ言ってけっこう見てしまう。原作者が小豆島出身なのか。
MOVIX京都、120分。
原作:山本崇一朗
出演:永野芽郁、高橋文哉、白鳥玉季、齋藤潤、江口洋介ほか
マンガ、アニメ、ドラマ、映画と、何だかんだ言ってけっこう見てしまう。原作者が小豆島出身なのか。
MOVIX京都、120分。
2024年06月13日
映画「小早川家の秋」
監督:小津安二郎
出演:原節子、司葉子、新珠三千代、小林桂樹、加東大介、宝田明、中村鴈治郎ほか
「午前10時の映画祭」で観た1961年公開の作品。
「小早川」は「こばやかわ」ではなく「こはやがわ」。予備知識なしに見たら最初のシーンから関西弁が出てきて驚いた。京都・大阪が舞台の作品なのであった。
家族関係を理解するのに少し時間が掛ったが、いくつかの場面を見ているうちに頭の中に系図が組み上がっていく。
その中にあって長男の「未亡人」と「未婚」の二女は仲がいい。家族のしがらみから比較的自由な存在だ。
小早川家の人たちは祇園や嵐山に行くことを「京都に行く」と言っている。家はどこにあるのかと思っていたら、伏見という設定らしい。なるほど、伏見と京都はもともと別の町だったのだ。
京都シネマ、103分。
出演:原節子、司葉子、新珠三千代、小林桂樹、加東大介、宝田明、中村鴈治郎ほか
「午前10時の映画祭」で観た1961年公開の作品。
「小早川」は「こばやかわ」ではなく「こはやがわ」。予備知識なしに見たら最初のシーンから関西弁が出てきて驚いた。京都・大阪が舞台の作品なのであった。
家族関係を理解するのに少し時間が掛ったが、いくつかの場面を見ているうちに頭の中に系図が組み上がっていく。
その中にあって長男の「未亡人」と「未婚」の二女は仲がいい。家族のしがらみから比較的自由な存在だ。
小早川家の人たちは祇園や嵐山に行くことを「京都に行く」と言っている。家はどこにあるのかと思っていたら、伏見という設定らしい。なるほど、伏見と京都はもともと別の町だったのだ。
京都シネマ、103分。
2024年06月02日
映画「関心領域」
原作:マーティン・エーミス
監督・脚本:ジョナサン・グレイザー
出演:クリスティアン・フリーデル、サンドラ・ヒュラーほか
アウシュヴィッツ強制収容所に隣接する敷地に暮らす所長のルドルフ・ヘス(ナチスの副総統のルドルフ・ヘスとは別人)と妻や家族たちの生活を描いた作品。
小池光『廃駅』(1982年)に収められた連作「生存について」と重なる。
ルドルフ・ヘスの残した告白録『アウシュヴィッツ』(講談社学術文庫)も読んでみたい。
MOVIX京都、105分。
監督・脚本:ジョナサン・グレイザー
出演:クリスティアン・フリーデル、サンドラ・ヒュラーほか
アウシュヴィッツ強制収容所に隣接する敷地に暮らす所長のルドルフ・ヘス(ナチスの副総統のルドルフ・ヘスとは別人)と妻や家族たちの生活を描いた作品。
小池光『廃駅』(1982年)に収められた連作「生存について」と重なる。
かの年のアウシュビッツにも春くれば明朗にのぼる雲雀もありけむ
夜の淵のわが底知れぬ彼方にてナチ党員にして良き父がゐる
ガス室の仕事の合ひ間公園にスワンを見せに行つたであらう
クレゾールで洗ひたる手に誕生日の花束を抱へ帰つたであらう
棒切れにすぎないものを処理しつつ妻の不機嫌を恐れたであらう
ルドルフ・ヘスの残した告白録『アウシュヴィッツ』(講談社学術文庫)も読んでみたい。
MOVIX京都、105分。
2024年05月04日
映画「フィシスの波文」
監督・撮影・編集:茂木綾子
タイトルにある「フィシス」とは、古代ギリシャ語で「あるがままの自然」を意味する言葉。日本や世界に伝わる「文様」を手掛かりに、古くから自然との関わりの中で営まれてきた文化の姿を描いたドキュメンタリー。
登場するのは、千田堅吉(唐長十一代目 唐紙屋長右衛門)、千田郁子(唐長)、鶴岡真弓(芸術人類学者)、ピエール=アレクシィ・デュマ(エルメス アーティスティック・ディレクター)、戸村 浩(美術家)、皆川 明(ミナ ペルホネン デザイナー)、門別徳司(アイヌ猟師)、貝澤貢男(アイヌ伝統工芸師)など。
京都シネマ、85分。
タイトルにある「フィシス」とは、古代ギリシャ語で「あるがままの自然」を意味する言葉。日本や世界に伝わる「文様」を手掛かりに、古くから自然との関わりの中で営まれてきた文化の姿を描いたドキュメンタリー。
登場するのは、千田堅吉(唐長十一代目 唐紙屋長右衛門)、千田郁子(唐長)、鶴岡真弓(芸術人類学者)、ピエール=アレクシィ・デュマ(エルメス アーティスティック・ディレクター)、戸村 浩(美術家)、皆川 明(ミナ ペルホネン デザイナー)、門別徳司(アイヌ猟師)、貝澤貢男(アイヌ伝統工芸師)など。
京都シネマ、85分。
2024年04月02日
映画「愛しのタチアナ」
監督:アキ・カウリスマキ
出演:カティ・オウティネン、マッティ・ペロンパー、マト・ヴァルトネン、キルシ・テュッキュライネンほか
特集「愛すべきアキ・カウリスマキ」の一本。1994年公開のモノクロ作品。
2人の中年男性が偶然出会った2人の外国人女性と車で旅するロードムービー。会話はほとんどなく、ひたすらコーヒーやウォッカを飲んだり煙草を吸ったりしている。
フィンランドからエストニアへ船で渡るシーンがあるのだが、地図で見ると両国の首都であるヘルシンキとタリンはフィンランド湾を挟んで向かい合っていて、わずか85キロの距離なのであった。
なるほど。
出町座、62分。
出演:カティ・オウティネン、マッティ・ペロンパー、マト・ヴァルトネン、キルシ・テュッキュライネンほか
特集「愛すべきアキ・カウリスマキ」の一本。1994年公開のモノクロ作品。
2人の中年男性が偶然出会った2人の外国人女性と車で旅するロードムービー。会話はほとんどなく、ひたすらコーヒーやウォッカを飲んだり煙草を吸ったりしている。
フィンランドからエストニアへ船で渡るシーンがあるのだが、地図で見ると両国の首都であるヘルシンキとタリンはフィンランド湾を挟んで向かい合っていて、わずか85キロの距離なのであった。
なるほど。
出町座、62分。
2024年02月29日
映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、ジャンカルロ・エスポジート、イザック・ド・バンコレ、ベアトリス・ダル、ロベルト・ベニーニ、マッティ・ペロンパー
いい映画は何回見てもいい。
1日1回、1週間限定公開ということもあって館内は満席。通路には補助席が並べられた。20代〜30代の若い客が多い。
トム・ウエイツの音楽がしみる。
ミカ役のマッティ・ペロンパーが、映画公開の4年後に44歳の若さで亡くなっていることも、胸にしみる。
出町座、129分。
出演:ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、ジャンカルロ・エスポジート、イザック・ド・バンコレ、ベアトリス・ダル、ロベルト・ベニーニ、マッティ・ペロンパー
いい映画は何回見てもいい。
1日1回、1週間限定公開ということもあって館内は満席。通路には補助席が並べられた。20代〜30代の若い客が多い。
トム・ウエイツの音楽がしみる。
ミカ役のマッティ・ペロンパーが、映画公開の4年後に44歳の若さで亡くなっていることも、胸にしみる。
出町座、129分。
2024年02月21日
映画「新根室プロレス物語」
監督:湊寛
プロデューサー:吉岡史幸
語り:安田顕
出演:サムソン宮本、オッサンタイガー、TOMOYA、MCマーシー、ねね様、アンドレザ・ジャイアントパンダほか
2006年に根室市でサムソン宮本を中心に結成された「新根室プロレス」。「無理しない ケガしない 明日も仕事!」をモットーに、プロレスを楽しみ、観客に元気と笑いを届けている。そんな彼らの姿を追ったドキュメンタリー。
かつて函館に住んでいたこともあって、北海道はあちこち行ったことがある。札幌、千歳、小樽、登別、江差、松前、苫小牧、白老、旭川、トマム、三笠、富良野、帯広、釧路、阿寒、網走、知床、稚内、天売島、焼尻島など。でも、根室には行ったことがなくて、一度訪れたいと思い続けている。
そんな理由で見た作品なのだが、けっこう感動的な内容だった。思わず涙が…。最近、涙もろくていけない。
京都シネマ、79分。
プロデューサー:吉岡史幸
語り:安田顕
出演:サムソン宮本、オッサンタイガー、TOMOYA、MCマーシー、ねね様、アンドレザ・ジャイアントパンダほか
2006年に根室市でサムソン宮本を中心に結成された「新根室プロレス」。「無理しない ケガしない 明日も仕事!」をモットーに、プロレスを楽しみ、観客に元気と笑いを届けている。そんな彼らの姿を追ったドキュメンタリー。
かつて函館に住んでいたこともあって、北海道はあちこち行ったことがある。札幌、千歳、小樽、登別、江差、松前、苫小牧、白老、旭川、トマム、三笠、富良野、帯広、釧路、阿寒、網走、知床、稚内、天売島、焼尻島など。でも、根室には行ったことがなくて、一度訪れたいと思い続けている。
そんな理由で見た作品なのだが、けっこう感動的な内容だった。思わず涙が…。最近、涙もろくていけない。
京都シネマ、79分。
2024年02月14日
映画「映画の朝ごはん」
監督:志子田勇
出演:竹山俊太朗、守田健二、福田智穂、鈴木直樹ほか
映画のロケ弁として絶大な人気を集める弁当屋「ポパイ」で働く人々と、映画の裏方である制作部で働く人々の日々を追ったドキュメンタリー。
宣伝コピーに「映画に写らないもののすべて」とある通り、ふだんあまり見ることのない縁の下の力持ち的な人々の姿が生き生きと描かれている。弁当屋も制作部もどちらも黙々と働いている感じ。その道のプロや職人の矜持がよく伝わってきた。
中でも、「ポパイ」の2代目社長のゆっくりした柔らかな喋り方がとても心地よい。この人柄が店を支えているのだろうな。
アップリンク京都、131分。
出演:竹山俊太朗、守田健二、福田智穂、鈴木直樹ほか
映画のロケ弁として絶大な人気を集める弁当屋「ポパイ」で働く人々と、映画の裏方である制作部で働く人々の日々を追ったドキュメンタリー。
宣伝コピーに「映画に写らないもののすべて」とある通り、ふだんあまり見ることのない縁の下の力持ち的な人々の姿が生き生きと描かれている。弁当屋も制作部もどちらも黙々と働いている感じ。その道のプロや職人の矜持がよく伝わってきた。
中でも、「ポパイ」の2代目社長のゆっくりした柔らかな喋り方がとても心地よい。この人柄が店を支えているのだろうな。
アップリンク京都、131分。
2024年01月12日
映画「枯れ葉」
監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:アルマ・ポウンスティ、ユッシ・バタネン、ヤンネ・フーティアイネン、ヌップ・コイブほか
ヘルシンキを舞台にした孤独な男女のラブストーリー。「竹田の子守唄」が流れたり、ジム・ジャームッシュの「デッド・ドント・ダイ」が映ったりして驚いた。
そう言えば、「ナイト・オン・ザ・プラネット」のヘルシンキ編に出てくる運転手と酔っ払いの名前はミカとアキだったな。
京都シネマ、81分。
出演:アルマ・ポウンスティ、ユッシ・バタネン、ヤンネ・フーティアイネン、ヌップ・コイブほか
ヘルシンキを舞台にした孤独な男女のラブストーリー。「竹田の子守唄」が流れたり、ジム・ジャームッシュの「デッド・ドント・ダイ」が映ったりして驚いた。
そう言えば、「ナイト・オン・ザ・プラネット」のヘルシンキ編に出てくる運転手と酔っ払いの名前はミカとアキだったな。
京都シネマ、81分。
2024年01月05日
映画「うかうかと終焉」
監督・脚本:大田雄史
出演:西岡星汰、渡辺佑太朗、松本妃代、三浦獠太、乃中瑞生、中山翔貴、コウメ太夫、平泉成ほか
廃寮が決まった学生寮の最後の5日間を描いた物語。
5人グループの会話や行動を通じて、一人一人の人物像や関係性が鮮やかに浮かび上がってくる。
出町座、87分。
出演:西岡星汰、渡辺佑太朗、松本妃代、三浦獠太、乃中瑞生、中山翔貴、コウメ太夫、平泉成ほか
廃寮が決まった学生寮の最後の5日間を描いた物語。
5人グループの会話や行動を通じて、一人一人の人物像や関係性が鮮やかに浮かび上がってくる。
出町座、87分。
2023年12月29日
映画「PERFECT DAYS」
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:役所広司、柄本時生、アオイヤマダ、中野有紗、三浦友和ほか
年末に良いものを見た。ヴェンダース版「パターソン」とでも言おうか。画面がスタンダードサイズなので、懐かしい感じがする。
ニュースなどで知っていた東京のおしゃれなトイレをいくつも見られたし、石川さゆりの歌を聴くこともできた。
短歌もこんなふうに詠めたらいいなと思う。
京都シネマ、124分。
出演:役所広司、柄本時生、アオイヤマダ、中野有紗、三浦友和ほか
年末に良いものを見た。ヴェンダース版「パターソン」とでも言おうか。画面がスタンダードサイズなので、懐かしい感じがする。
ニュースなどで知っていた東京のおしゃれなトイレをいくつも見られたし、石川さゆりの歌を聴くこともできた。
短歌もこんなふうに詠めたらいいなと思う。
一生に二度とは帰つて来ないいのちの一秒だ。おれはその一秒がいとしい。たゞ逃がしてやりたくない。
/石川啄木「一利己主義者と友人との対話」
京都シネマ、124分。
2023年12月13日
映画「春の画 SHUNGA」
監督:平田潤子
出演:石上阿希(京都芸術大学准教授)、早川聞多(美術史家)、浦上満(古美術商)、ミカエル・フォーニッツ(春画コレクター)、アンドリュー・ガーストル(ロンドン大学教授)、春画ール(春画ウォッチャー)、高橋由貴子(高橋工房代表)など。
江戸時代に隆盛を極めた「春画」をめぐる真面目なドキュメンタリー。歴史や技法、芸術としての魅力、現代アートへの影響など、さまざまな観点から春画の核心に迫っていく。
九州や北海道など全国各地で取材を行っていて、10月に訪れた柳川の立花邸も登場したので懐かしい気分になった。
アップリンク京都、121分。
出演:石上阿希(京都芸術大学准教授)、早川聞多(美術史家)、浦上満(古美術商)、ミカエル・フォーニッツ(春画コレクター)、アンドリュー・ガーストル(ロンドン大学教授)、春画ール(春画ウォッチャー)、高橋由貴子(高橋工房代表)など。
江戸時代に隆盛を極めた「春画」をめぐる真面目なドキュメンタリー。歴史や技法、芸術としての魅力、現代アートへの影響など、さまざまな観点から春画の核心に迫っていく。
九州や北海道など全国各地で取材を行っていて、10月に訪れた柳川の立花邸も登場したので懐かしい気分になった。
アップリンク京都、121分。
2023年12月07日
映画「サタデー・フィクション」
監督:ロウ・イエ
出演:コン・リー、マーク・チャオ、パスカル・グレゴリー、トム・ブラシア、オダギリジョー、中島歩ほか
上海の租界を舞台に1941年12月1日から太平洋戦争開戦までの一週間を描いた作品。日本軍の暗号解読を目論む各国のスパイが、敵味方入り乱れて暗躍する。
劇中劇に使われた横光利一『上海』を読んでみようか。
アップリンク京都、127分。
出演:コン・リー、マーク・チャオ、パスカル・グレゴリー、トム・ブラシア、オダギリジョー、中島歩ほか
上海の租界を舞台に1941年12月1日から太平洋戦争開戦までの一週間を描いた作品。日本軍の暗号解読を目論む各国のスパイが、敵味方入り乱れて暗躍する。
劇中劇に使われた横光利一『上海』を読んでみようか。
アップリンク京都、127分。
2023年12月04日
映画「首」
原作・監督・脚本:北野武
出演:ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、大森南朋、浅野忠信ほか
有岡城の戦い、高天神城の戦い、備中高松城の戦い、本能寺の変、山崎の戦いと、次々に起こる合戦シーンに迫力がある。
三河弁で喋る織田信長がなんとも強烈。たけし流の笑いやギャグも随所にあって、最後まで飽きることがない。
とは言え、首の刎ね飛ぶシーンが多く、男同士の絡みもあって、83歳の父と二人で観る映画ではなかったかも。
イオンシネマ新百合ヶ丘、131分。
出演:ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、大森南朋、浅野忠信ほか
有岡城の戦い、高天神城の戦い、備中高松城の戦い、本能寺の変、山崎の戦いと、次々に起こる合戦シーンに迫力がある。
三河弁で喋る織田信長がなんとも強烈。たけし流の笑いやギャグも随所にあって、最後まで飽きることがない。
とは言え、首の刎ね飛ぶシーンが多く、男同士の絡みもあって、83歳の父と二人で観る映画ではなかったかも。
イオンシネマ新百合ヶ丘、131分。
2023年11月22日
映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、リリー・グラッドストーン、ロバート・デ・二―ロ、ジェシー・プレモンスほか
監督や俳優の名前に惹かれて見たのだが、内容はアメリカ先住民(オセージ族)をめぐるかなり重いものであった。
舞台は1920年代のアメリカ、オクラホマ州。原作はデイヴィッド・グランのノンフィクション『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』。
https://honto.jp/netstore/pd-book_28996536.html
アメリカ史の闇をまざまざと感じさせる話であった。日本におけるアイヌの歴史などを想起したが、オセージ族の場合はさらに石油の利権の問題が絡んでくるのでいっそう悲劇的だ。
今年80歳になったロバート・デ・二―ロが健在ぶりを見せている。
MOVIX京都、206分。
出演:レオナルド・ディカプリオ、リリー・グラッドストーン、ロバート・デ・二―ロ、ジェシー・プレモンスほか
監督や俳優の名前に惹かれて見たのだが、内容はアメリカ先住民(オセージ族)をめぐるかなり重いものであった。
舞台は1920年代のアメリカ、オクラホマ州。原作はデイヴィッド・グランのノンフィクション『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』。
https://honto.jp/netstore/pd-book_28996536.html
アメリカ史の闇をまざまざと感じさせる話であった。日本におけるアイヌの歴史などを想起したが、オセージ族の場合はさらに石油の利権の問題が絡んでくるのでいっそう悲劇的だ。
今年80歳になったロバート・デ・二―ロが健在ぶりを見せている。
MOVIX京都、206分。
2023年11月03日
映画「エドワード・ヤンの恋愛時代」
監督・脚本:エドワード・ヤン
出演:倪淑君、陳湘h、王維明、王柏森ほか
1994年公開作品の4Kレストア版。
原題は「獨立時代」。
台北を舞台に繰り広げられる3日間の青春群像劇。モーリー、チチ、アキン、ミン、バーディ、ラリー、フォン、リーレン、姉、義兄の10名が、入れ代わり立ち代わり現れる。
テレビドラマ「男女七人夏物語」(1986年)みたいな感じかな。
出町座、129分。
出演:倪淑君、陳湘h、王維明、王柏森ほか
1994年公開作品の4Kレストア版。
原題は「獨立時代」。
台北を舞台に繰り広げられる3日間の青春群像劇。モーリー、チチ、アキン、ミン、バーディ、ラリー、フォン、リーレン、姉、義兄の10名が、入れ代わり立ち代わり現れる。
テレビドラマ「男女七人夏物語」(1986年)みたいな感じかな。
出町座、129分。
2023年10月28日
映画「キリエのうた」
監督・脚本:岩井俊二
出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華、広瀬すず他
岩井俊二の新作と聞いて春頃から楽しみにしていた作品。
「音楽映画」と銘打って宣伝されていたので、音楽に興味のない私が楽しめるか少し心配だったのだが、まったく問題なかった。178分という長さも退屈せず、もう2時間くらい見ていられる感じ。
主演のアイナ・ジ・エンドの歌声を聞きながら、「PiCNiC」や「スワロウテイル」に出ていたCHARAを思い出した。
MOVIX京都、178分。
出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華、広瀬すず他
岩井俊二の新作と聞いて春頃から楽しみにしていた作品。
「音楽映画」と銘打って宣伝されていたので、音楽に興味のない私が楽しめるか少し心配だったのだが、まったく問題なかった。178分という長さも退屈せず、もう2時間くらい見ていられる感じ。
主演のアイナ・ジ・エンドの歌声を聞きながら、「PiCNiC」や「スワロウテイル」に出ていたCHARAを思い出した。
MOVIX京都、178分。
2023年10月25日
映画「ミステリと言う勿れ」
監督:松山博昭
原作:田村由美
出演:菅田将暉、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、鈴木保奈美、滝藤賢一、松嶋菜々子ほか
漫画、テレビドラマの流れで映画も観た。
パーマ姿の菅田将暉が相変わらず良い味を出している。
内容は別に悪くないのだけれど、まあテレビで十分という感じかな。
MOVIX京都、128分。
原作:田村由美
出演:菅田将暉、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、鈴木保奈美、滝藤賢一、松嶋菜々子ほか
漫画、テレビドラマの流れで映画も観た。
パーマ姿の菅田将暉が相変わらず良い味を出している。
内容は別に悪くないのだけれど、まあテレビで十分という感じかな。
MOVIX京都、128分。
2023年10月12日
映画「658km、陽子の旅」
監督:熊切和嘉
出演:菊地凛子、竹原ピストル、黒沢あすか、風吹ジュン、オダギリジョー
父の死の知らせを受けた主人公が、東京から青森まで向かうロードムービー。途中、ヒッチハイクなどをして多くの人と出会い、都会暮らしの心が少しずつほぐれていく感じが良かった。
私はヒッチハイクをしたことはないけれど、親切な人に車に乗せてもらったことは10回くらいある。旅先の辺鄙な場所でバスに乗り遅れて困って手を挙げたり、車しか通らないような道を歩いていて声を掛けてもらったりした。
あれこれ思い出すと懐かしい。
出町座、113分。
出演:菊地凛子、竹原ピストル、黒沢あすか、風吹ジュン、オダギリジョー
父の死の知らせを受けた主人公が、東京から青森まで向かうロードムービー。途中、ヒッチハイクなどをして多くの人と出会い、都会暮らしの心が少しずつほぐれていく感じが良かった。
私はヒッチハイクをしたことはないけれど、親切な人に車に乗せてもらったことは10回くらいある。旅先の辺鄙な場所でバスに乗り遅れて困って手を挙げたり、車しか通らないような道を歩いていて声を掛けてもらったりした。
あれこれ思い出すと懐かしい。
出町座、113分。
2023年09月25日
映画「福田村事件」
監督:森達也
出演:井浦新、田中麗奈、永山瑛太、コムアイ、東出昌大、豊原功補、柄本明ほか
1923年9月6日、関東大震災後の混乱のなか、千葉県福田村(現・野田市)で行商人の一行が殺害された事件を描いた作品。
朝鮮人殺害や甘粕事件のことは知っていたが、この事件についてはほとんど知らなかったので強く印象に残った。朝鮮人か日本人か言い争う中で発せられる「朝鮮人なら殺していいのか」という台詞が重い。
ドラマとしは、堂々と正論を述べる新聞記者の姿が浮いているのが気になった。一人だけ現代人が紛れ込んだように見えてしまう。もちろん、そこに監督の主張がストレートに出ているのだけれども。
出町座、137分。
出演:井浦新、田中麗奈、永山瑛太、コムアイ、東出昌大、豊原功補、柄本明ほか
1923年9月6日、関東大震災後の混乱のなか、千葉県福田村(現・野田市)で行商人の一行が殺害された事件を描いた作品。
朝鮮人殺害や甘粕事件のことは知っていたが、この事件についてはほとんど知らなかったので強く印象に残った。朝鮮人か日本人か言い争う中で発せられる「朝鮮人なら殺していいのか」という台詞が重い。
ドラマとしは、堂々と正論を述べる新聞記者の姿が浮いているのが気になった。一人だけ現代人が紛れ込んだように見えてしまう。もちろん、そこに監督の主張がストレートに出ているのだけれども。
出町座、137分。
2023年09月20日
映画「罠 THE TRAP」
監督:林海象
出演:永瀬正敏、夏川結衣、山口智子、杉本哲太、麿赤兒、佐野史郎、馬渕晴子、南原清隆、宍戸錠 ほか
1996年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第3弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。
携帯電話の大きさに時代を感じる。
山口智子の存在感が抜群だった。
MOVIX京都、106分。
出演:永瀬正敏、夏川結衣、山口智子、杉本哲太、麿赤兒、佐野史郎、馬渕晴子、南原清隆、宍戸錠 ほか
1996年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第3弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。
携帯電話の大きさに時代を感じる。
山口智子の存在感が抜群だった。
MOVIX京都、106分。
2023年09月07日
映画「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ビング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソンほか
「ミッション:インポッシブル」シリーズ第7作。
いつの間にかもう第7作だった。1〜3までは見たけれど、その後はたぶん見ていない。
砂漠の馬、市街地のカーチェイス、バイク、オリエント急行、パラシュートと、派手なアクションシーンがてんこ盛り。それで十分に楽しめるのだけれど、格段に進化した映像に比べて脚本というのは変らないなとも思った。
MOVIX京都、164分。
出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ビング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソンほか
「ミッション:インポッシブル」シリーズ第7作。
いつの間にかもう第7作だった。1〜3までは見たけれど、その後はたぶん見ていない。
砂漠の馬、市街地のカーチェイス、バイク、オリエント急行、パラシュートと、派手なアクションシーンがてんこ盛り。それで十分に楽しめるのだけれど、格段に進化した映像に比べて脚本というのは変らないなとも思った。
MOVIX京都、164分。
2023年09月01日
映画「遥かな時代の階段を」
監督:林海象
出演:永瀬正敏、南原清隆、麿赤児、佐野史郎、鰐淵晴子、岡田英次、杉本哲太、白川和子、坂本スミ子 ほか
1995年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第2弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。
濱マイクの母と父の物語。
「杉本」役の杉本哲太がなかなかの迫力。タクシー運転手兼情報屋の南原清隆も良い味を出している。
MOVIX京都、102分。
出演:永瀬正敏、南原清隆、麿赤児、佐野史郎、鰐淵晴子、岡田英次、杉本哲太、白川和子、坂本スミ子 ほか
1995年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第2弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。
濱マイクの母と父の物語。
「杉本」役の杉本哲太がなかなかの迫力。タクシー運転手兼情報屋の南原清隆も良い味を出している。
MOVIX京都、102分。
2023年08月19日
映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、マッツ・ミケルセンほか
「インディ・ジョーンズ」シリーズ第5作。
1969年を舞台に、列車で、車で、船で、飛行機で、ひたすら追いかけ追いかけられる冒険大活劇。今年で81歳になったハリソン・フォードの奮闘する姿を見られて大満足。
初めて劇場で観たシリーズ第2作(1984年)から既に39年。何とも懐かしい。私自身もそれだけ年を取ったということだなあ。
MOVIX京都、154分。
出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、マッツ・ミケルセンほか
「インディ・ジョーンズ」シリーズ第5作。
1969年を舞台に、列車で、車で、船で、飛行機で、ひたすら追いかけ追いかけられる冒険大活劇。今年で81歳になったハリソン・フォードの奮闘する姿を見られて大満足。
初めて劇場で観たシリーズ第2作(1984年)から既に39年。何とも懐かしい。私自身もそれだけ年を取ったということだなあ。
MOVIX京都、154分。
2023年08月06日
映画「我が人生最悪の時」
監督:林海象
出演:永瀬正敏、南原清隆、楊海平、侯徳健、南果歩、宍戸錠ほか
1994年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第1弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。
2年前に「夢見るように眠りたい」(1986年)を観た際に、ブログに「「私立探偵濱マイク」シリーズもまた観たくなった」と書いたのだが、早くも実現した。
https://matsutanka.seesaa.net/article/480161204.html
やっぱり永瀬正敏はいいな。
スタイリッシュ&レトロ。モノクロの映像が美しい。
MOVIX京都、93分。
出演:永瀬正敏、南原清隆、楊海平、侯徳健、南果歩、宍戸錠ほか
1994年公開作品。「私立探偵 濱マイクシリーズ」第1弾。
30周年記念4Kデジタルリマスターによる上映。
2年前に「夢見るように眠りたい」(1986年)を観た際に、ブログに「「私立探偵濱マイク」シリーズもまた観たくなった」と書いたのだが、早くも実現した。
https://matsutanka.seesaa.net/article/480161204.html
やっぱり永瀬正敏はいいな。
スタイリッシュ&レトロ。モノクロの映像が美しい。
MOVIX京都、93分。
2023年07月19日
映画「君たちはどう生きるか」
原作・脚本・監督:宮崎駿
サービスデイということもあって観客はたくさん入っていた。
吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』は1937年の刊行なのか。
宮崎駿は1941年生まれなのか。私の母と同じだ。
MOVIX京都、124分。
サービスデイということもあって観客はたくさん入っていた。
吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』は1937年の刊行なのか。
宮崎駿は1941年生まれなのか。私の母と同じだ。
MOVIX京都、124分。
2023年07月05日
映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」
監督:内田英治、片山慎三
出演:伊藤沙莉、竹野内豊、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里、中原果南、島田桃依ほか
舞台は新宿歌舞伎町。BAR「カールモール」に集う人々の織り成す6つのエピソードで構成されている。
主演の2人が好きで観たのだが、始まって3分もしないうちに予想と違ったことに気づく。終ってみればB級映画感満載の作品であった。
まあ、それはそれで楽しかったのだけど。
アップリンク京都、116分。
出演:伊藤沙莉、竹野内豊、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里、中原果南、島田桃依ほか
舞台は新宿歌舞伎町。BAR「カールモール」に集う人々の織り成す6つのエピソードで構成されている。
主演の2人が好きで観たのだが、始まって3分もしないうちに予想と違ったことに気づく。終ってみればB級映画感満載の作品であった。
まあ、それはそれで楽しかったのだけど。
アップリンク京都、116分。
2023年06月18日
映画「幾春かけて老いゆかん」
2023年06月07日
映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」
監督・撮影:三木慎太郎
ナレーション:窪田等
2021年12月に栗山英樹さんが野球の日本代表チームの監督に就任してから、2023年3月にWBCで優勝するまでのドキュメンタリー。
選手選考会の様子や、ロッカールーム・ダグアウトの中の様子など、密着取材ならではの映像が豊富にあって見どころ満載という感じだ。栗山監督の信念の強さと気遣いのすごさがよくわかった。
3週間限定公開ということもあってか、平日の11:05からの回にもかかわらず想像以上に多くの人が見に来ていた。
Tジョイ京都、130分。
ナレーション:窪田等
2021年12月に栗山英樹さんが野球の日本代表チームの監督に就任してから、2023年3月にWBCで優勝するまでのドキュメンタリー。
選手選考会の様子や、ロッカールーム・ダグアウトの中の様子など、密着取材ならではの映像が豊富にあって見どころ満載という感じだ。栗山監督の信念の強さと気遣いのすごさがよくわかった。
3週間限定公開ということもあってか、平日の11:05からの回にもかかわらず想像以上に多くの人が見に来ていた。
Tジョイ京都、130分。
2023年06月01日
映画「グッドフェローズ」
監督:マーティン・スコセッシ
原作:ニコラス・ピレッジ
出演:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコほか
1990年の作品。
原題は「Goodfellas」。fellowではなく俗語のfella。
実話をもとに、ニューヨークのマフィアの一員として生きた主人公の半生を描いている。マフィアの幹部になれるのはイタリア系だけでアイルランド系はなれないとか、細かなところが面白かった。
それにしても、トミーは人を殺し過ぎだよ…。
京都みなみ会館、145分。
原作:ニコラス・ピレッジ
出演:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコほか
1990年の作品。
原題は「Goodfellas」。fellowではなく俗語のfella。
実話をもとに、ニューヨークのマフィアの一員として生きた主人公の半生を描いている。マフィアの幹部になれるのはイタリア系だけでアイルランド系はなれないとか、細かなところが面白かった。
それにしても、トミーは人を殺し過ぎだよ…。
京都みなみ会館、145分。
2023年05月03日
映画「午前4時にパリの夜は明ける」
監督:ミカエル・アース
出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、メーガン・ノーサム、エマニュエル・べアールほか
舞台は1980年代のパリ。深夜のラジオ番組に人気があった時代だ。
主演のシャルロット・ゲンズブールは51歳で私と同世代。円熟味の増した演技が良かった。学生の頃に「なまいきシャルロット」を見たのが懐かしい。
111分、アップリンク京都。
出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、メーガン・ノーサム、エマニュエル・べアールほか
舞台は1980年代のパリ。深夜のラジオ番組に人気があった時代だ。
主演のシャルロット・ゲンズブールは51歳で私と同世代。円熟味の増した演技が良かった。学生の頃に「なまいきシャルロット」を見たのが懐かしい。
111分、アップリンク京都。
2023年04月27日
アニメ「四畳半神話大系」
原作:森見登美彦『四畳半神話大系』
監督:湯浅政明
シリーズ構成:上田誠
キャラクター原案:中村佑介
2010年にテレビで放映されたアニメ全11話+未放映のエピソード3篇。前編・後編の二部構成を一気にまとめて見た。上映は15:55〜20:55の実に5時間!
話しの舞台が下鴨神社、鴨川デルタ、京都大学あたりなので、出町座で観るのにぴったりであった。
出町座、約300分。
監督:湯浅政明
シリーズ構成:上田誠
キャラクター原案:中村佑介
2010年にテレビで放映されたアニメ全11話+未放映のエピソード3篇。前編・後編の二部構成を一気にまとめて見た。上映は15:55〜20:55の実に5時間!
第1話 テニスサークル「キューピット」
第2話 映画サークル「みそぎ」
第3話 サイクリング同好会「ソレイユ」
第4話 弟子求ム
第5話 ソフトボールサークル「ほんわか」
第6話 英会話サークル「ジョイングリッシュ」
第7話 サークル「ヒーローショー同好会」
第8話 読書サークル「SEA」
第9話 秘密機関「福猫飯店」
第10話 四畳半主義者
第11話 四畳半紀の終わり
未放映エピソード
「地面潜航艇、南極へ」
「地面潜航挺、女湯へ」〜閨房調査団桃色探索〜
「恋と釣りの地面潜航艇」
話しの舞台が下鴨神社、鴨川デルタ、京都大学あたりなので、出町座で観るのにぴったりであった。
出町座、約300分。
2023年04月19日
映画「パリタクシー」
監督:クリスチャン・カリオン
出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン、アリス・イザーズほか
タクシーでパリを移動しながら、乗客の老女は運転手に思い出を語り、自らの人生を振り返る。
辛く悲しいことの多い人生に、それでも美しく楽しい時間のあることを教えてくれる作品。
MOVIX京都、91分。
出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン、アリス・イザーズほか
タクシーでパリを移動しながら、乗客の老女は運転手に思い出を語り、自らの人生を振り返る。
辛く悲しいことの多い人生に、それでも美しく楽しい時間のあることを教えてくれる作品。
MOVIX京都、91分。
2023年04月10日
映画「THE FIRST SLAM DUNK」
インターハイの2回戦、湘北高校対山王工業。白熱した試合の流れを追いながら、そこに宮城リョータの生い立ちなどが回想として挟み込まれていく。
バスケットボールをする選手の動きやスピード、体感が鮮やかで、まるで本物の試合を見ているような気分になった。
Tジョイ京都、124分。
バスケットボールをする選手の動きやスピード、体感が鮮やかで、まるで本物の試合を見ているような気分になった。
Tジョイ京都、124分。
2023年03月29日
映画「メグレと若い女の死」
監督・脚本:パトリス・ルコント
原作:ジョルジュ・シムノン
出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ、オーロール・クレマンほか
舞台は1953年のパリ。ドレスを着た身元不明の若い女性の死体が発見され、メグレ警視が事件の謎を追う。
憧れの都市を目指して地方から若者が集まってくるのは、どこの国でも同じことなのだろう。そんな若者たちに老年を迎えたメグレがやさしく寄り添う姿が印象的だ。
京都シネマ、89分。
原作:ジョルジュ・シムノン
出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ、オーロール・クレマンほか
舞台は1953年のパリ。ドレスを着た身元不明の若い女性の死体が発見され、メグレ警視が事件の謎を追う。
憧れの都市を目指して地方から若者が集まってくるのは、どこの国でも同じことなのだろう。そんな若者たちに老年を迎えたメグレがやさしく寄り添う姿が印象的だ。
京都シネマ、89分。
2023年03月21日
映画「四畳半タイムマシンブルース」
原作:森見登美彦、上田誠(原案)
監督:夏目真悟
脚本:上田誠
キャラクター原案:中村佑介
森見登美彦の小説『四畳半神話大系』の上田誠の戯曲『サマータイムマシーン・ブルース』のコラボ作品のアニメ化。成り立ちは少し複雑だが、別に何の知識も前提も必要とせずに楽しめる作品に仕上がっている。
京都の出町柳周辺が舞台になっている映画を「出町座」で観るのは、味わい深いことだ。昨年12月からロングランが続いていて、大学生らしい若者を中心に多くの客で賑わっていた。
出町座、92分。
監督:夏目真悟
脚本:上田誠
キャラクター原案:中村佑介
森見登美彦の小説『四畳半神話大系』の上田誠の戯曲『サマータイムマシーン・ブルース』のコラボ作品のアニメ化。成り立ちは少し複雑だが、別に何の知識も前提も必要とせずに楽しめる作品に仕上がっている。
京都の出町柳周辺が舞台になっている映画を「出町座」で観るのは、味わい深いことだ。昨年12月からロングランが続いていて、大学生らしい若者を中心に多くの客で賑わっていた。
出町座、92分。
2023年02月11日
映画「イチケイのカラス」
監督:田中亮
脚本:浜田秀哉
原作:浅見理都『イチケイのカラス』
出演:竹野内豊、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、田中みな実ほか
主演の2人が好きでテレビドラマも良かったのだけれど、映画は今ひとつかな。映画だとどうしても脚本が頑張って、内容を詰め込み過ぎてしまうのかもしれない。
吉田羊の台詞を聞きながら、映画「沈黙のパレード」を思い出した。
ムービックス京都、119分。
脚本:浜田秀哉
原作:浅見理都『イチケイのカラス』
出演:竹野内豊、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、田中みな実ほか
主演の2人が好きでテレビドラマも良かったのだけれど、映画は今ひとつかな。映画だとどうしても脚本が頑張って、内容を詰め込み過ぎてしまうのかもしれない。
吉田羊の台詞を聞きながら、映画「沈黙のパレード」を思い出した。
ムービックス京都、119分。
2023年02月05日
映画「ヨーヨー」
監督・脚本・主演:ピエール・エテックス
「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」の一篇として上映された1965年の作品。
構図や動きや音響やカメラワークなど、一つ一つのシーンがよく計算されていて面白い。親子二代にわたる時代の移り変わりが、しみじみとした味わいで描かれている。
サーカスの場面も多くあって、先月見たチャップリンの「サーカス」を思い出した。
京都シネマ、98分。
「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」の一篇として上映された1965年の作品。
構図や動きや音響やカメラワークなど、一つ一つのシーンがよく計算されていて面白い。親子二代にわたる時代の移り変わりが、しみじみとした味わいで描かれている。
サーカスの場面も多くあって、先月見たチャップリンの「サーカス」を思い出した。
京都シネマ、98分。
2023年01月27日
映画「すずめの戸締まり」
原作・脚本・監督:新海誠
声:原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉ほか
主人公が宮崎、愛媛、神戸、東京、岩手と旅するロードムービー。1970〜80年代の懐かし過ぎる曲が、挿入歌として数多く出てくる。
ファンタジー色の強い話なのかと思っていたら、震災を描いた生々しい作品だった。
Tジョイ京都、122分。
声:原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉ほか
主人公が宮崎、愛媛、神戸、東京、岩手と旅するロードムービー。1970〜80年代の懐かし過ぎる曲が、挿入歌として数多く出てくる。
ファンタジー色の強い話なのかと思っていたら、震災を描いた生々しい作品だった。
Tジョイ京都、122分。