2023年06月12日

BOOTH商品追加

BOOTH 2023.06.12.png


ネットショップのBOOTHで第1歌集『駅へ』(新装版)と短歌時評集『踊り場からの眺め』の販売を始めました。

https://masanao-m.booth.pm/

歌集、歌書を割引価格で販売しているほか、無料でダウンロードできる評論やエッセイなどもありますので、ぜひご覧ください。

ご注文お待ちしております。

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2023年06月09日

中村憲吉と片鉾池(その3)

以下、少し余談を。

片鉾池の上にある夙川公民館を見て思い出したのは、以前訪れた高安国世ゆかりのの恵ヶ池のこと。夙川からも比較的近い場所である。

恵ヶ池も現在は一部が埋め立てられて、苦楽園市民館が立っている。
https://matsutanka.seesaa.net/article/387139192.html

また、先日訪れた愛知県半田市で偶然通りかかった清城記念館。


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この写真ではまったく伝わらないけれど、この建物も親池という池の上にあるのだ。

ここからは仮説なのだが、ある時期、全国のさまざまな場所で池を埋め立てたり、あるいは池にせり出すようにして、公民館などを建てるのが流行ったのではないだろうか。

新たに土地を取得する必要がないとか、建物から池が見えて眺めが良いとか、いくつか利点は考えられる気がする。

posted by 松村正直 at 21:44| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中村憲吉と片鉾池(その2)

中村憲吉が歌に詠んだ片鉾池は、現在どうなっているのだろうか。

JRさくら夙川駅(または阪急夙川駅)から歩いて5分ほど。桜並木で有名な夙川の西側に隣接している。


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夙川を渡る橋には「片鉾橋」の名前が付けられている。

橋を渡った正面に見えてくるのは片鉾池、ではなく西宮市立夙川公民館だ。実は、この公民館は片鉾池の上にある。


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池を一周してみると、凸型の公民館が池にせり出すように建てられているのがわかる。まずは北西側から。


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続いて西側から。
池の周囲は夙川河川敷緑地(夙川公園)の一部となっている。


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さらに南西側から。

池の一周は約300メートル。池の面積の4分の1くらいを公民館が占めている感じだ。


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公民館の南隣にある四阿からの眺め。
周囲の木の枝にはアオサギがたくさん止まっている。


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公民館の2階の窓から見下ろした風景。
この池を囲む住宅のどこかに、かつて中村憲吉の家もあったわけだ。

posted by 松村正直 at 09:20| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月08日

中村憲吉と片鉾池(その1)

「アララギ」の歌人中村憲吉は兵庫県の西宮に住んでいたことがある。1920(大正9)年から1926(大正15)年までのことだ。その間、彼は大阪毎日新聞の経済部記者として働いていた。

憲吉の住んでいた借家は片鉾池という池のほとりにあった。1920年5月3日付の平福百穂宛の書簡に次のように記されている。

家は西宮町外の香櫨園で故ウオーターシユートのあつた池の端にあります。池そのものは古いものだと申します。左手にすぐ夙川を挟んで両側に老松の並木があります。赤い大きな日がそこから上ります。夜は月が松頭から池面に映ります。池の向うは線路で汽車が通つてゐます。併し閑静でこの辺としては風情のある方です。

以前この付近一帯には1907(明治40)年に開設された「香櫨園遊園地」があり、池に向って大掛かりなウォーターシュートが設置されていたのである。しかし遊園地は1913(大正2)年に閉園となり施設も撤去されていた。


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第3歌集『しがらみ』(1924年)には片鉾池を詠んだ歌が多く収められている。

冬の日の暮るればさみし池に向く二階を下りて飯(いひ)食むひとり
わが宿の柳あかるく散りすきて池みづを広く見るべくなりぬ
夕ぐれの池に撃ちこみし銃(つつ)のおと岸の松原に人あらはるる
池ばたの借家に住みてひと年の雨夜じめりも我れ慣れにける
曇り夜の池はにほひて近くあり灯のとどく岸に蛙(かはづ)の鳴くも

池に面した家での暮らしの様子がよく伝わってくる。水鳥を狩猟で狙う人もいたようだ。歌集の編輯雑記の最後には、

大正甲子十三年初夏、屋前池畔に咲く鼠梓木の幽かなる花を眺めながら、摂津国六甲山麓、鉾池庵にて之を記す。

とある。「鼠梓木」はネズミモチ。片鉾池のほとりの自宅を「鉾池庵」と名付けていたことがわかる。

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2023年06月03日

小野市短歌フォーラム

兵庫県小野市で開催された「小野市短歌フォーラム」へ行く。
JR加古川駅から送迎バスで約35分。


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会場の「小野市うるおい交流館エクラ」。

きれいな建物だ。近くには市役所、図書館、警察署、総合体育館、セレモニーホールなどが集まっている。


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馬場あき子さんの歌碑除幕式(午前中)や小野市名誉市民称号贈呈式が行われる予定だったが、大雨による新幹線の運休によって残念ながら馬場さんはご欠席。


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第15回小野市詩歌文学賞授賞式。

大辻隆弘さんの歌集『樟の窓』(短歌部門)と小川軽舟さんの句集『無辺』(俳句部門)が受賞。

生前といふ語をつかひ語るときやや離(さか)りゆく岡井隆は
/『樟の窓』
どの顔も春待つ顔や通過駅
/『無辺』


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当初、馬場さんと選考委員の永田和宏さん、小島ゆかりさんの3名の鼎談が行われる予定だったが、小島さんもご欠席となったため、急遽、永田さんと受賞者2名の鼎談になった。

師との出会い、俳句と短歌の違い、短詩型における読みの大切さ、AIと人間の作る作品の違い、季語と詠嘆など、かなり突っ込んだ内容でとても刺激を受けた。

京都から出掛けるにはちょっと遠いのだけれど、久しぶりにいろいろな方ともお会いできて楽しい一日だった。

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2023年06月02日

今後の予定

下記のイベント、歌会、カルチャー講座に参加します。
多くの方々とお会いできますように!

・ 6月25日(日)第7回別邸歌会(神戸)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499372912.html

・ 7月 2日(日)講座「こんな短歌があるなんて!」(大阪)
 https://www.maibun.co.jp/wp/archives/course/43916

・ 7月17日(月・祝)現代歌人集会春季大会 in 富山(富山)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499174176.html

・ 8月11日(金・祝)第8回別邸歌会(宇治)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499372912.html

・ 8月27日(日)人麿の里全国万葉短歌大会(益田)
 https://note.com/marumaruhaohao/n/n7abf91c7e0f7

・ 9月10日(日)文学フリマ大阪
 https://bunfree.net/event/osaka11/

・ 9月16日(土)講座「2023年上半期、注目の歌集はこれだ!」
                    (くずは)
 【教室受講】
 https://www.asahiculture.jp/course/kuzuha/378dcd78-5964-58c7-c708-644a26b57eae
 【オンライン受講】
 https://www.asahiculture.jp/course/kuzuha/4b344c1c-6ab9-9d5d-31a3-644a274f1a7f

・10月 1日(日)現代歌人集会福岡エリア歌会(福岡)

・10月 8日(日)「パンの耳」第7号を読む会(神戸)

・10月21日(土)第9回別邸歌会(八日市)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499372912.html

・10月28日(土)澄田広枝歌集『ゆふさり』批評会(大阪)

・10月29日(日)大阪歌人クラブ秋の大会(大阪)

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2023年05月28日

講演「小池光の歌のあれこれ」

今日は和歌山県歌人クラブ春季大会にて、講演「小池光の歌のあれこれ」を行った。

小池光の歌が読者を惹きつける理由について、いろいろと例を挙げて話をした。だいぶポイントを絞って話をしたのだけれど、それでも70分という時間では話し切れないなあという感じ。小池さんの歌については、多くの人と語り合ってみたいものだ。

大会は出詠111首、出席者約80名という盛況ぶりで、良い歌も多かった。いわゆる「短歌ブーム」と古くからあるこうした場が交わるようになると面白いと思うのだけれど。

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2023年05月27日

高安やす子の温泉の歌

せっかくなので、高安やす子(1883‐1969)の短歌を少し紹介しておこう。

やす子は初め与謝野晶子・寛の指導を受けて「明星」風の短歌を詠んでいたが、後に斎藤茂吉に師事し昭和以降は「アララギ」の数少ない女性歌人として活躍した。戦後はアララギの地方誌「高槻」にも歌を発表している。

歌集は1921(大正10)年刊行の『内に聴く』と1941(昭和16)年刊行の『樹下』の2冊がある。前者には与謝野寛、後者には斎藤茂吉の序文が付いている。

大正期のやす子は関西の社交界でも知られた存在で、短歌だけでなく絵画や音楽、手芸など多くの趣味を持っていた。『内に聴く』には短歌以外に、やす子の写真1葉、油絵4点、素描4点、木版2点が載っている。

この歌集に温泉を詠んだ歌がある。「夜の泉」と題する6首だ。

浴室へ長き廊下を降(お)りゆきぬ星美しき深夜にひとり
ゆたかなる思ひに満ちて春の夜の山の湯殿に衣(ころも)をば脱ぐ
よろこべりわが魂は夜の湯に人魚の如く女王(ぢよわう)の如く
湯の泉をどるが如く光つゝ白き腕に口づけぞする
春の日の山の湯槽に現(うつ)し身の光れる我を愛でにけるかな
美くしく葡萄色する夜の空湯槽にありてわが仰ぐ空

ややナルシシズムが強いけれど、「明星」の系譜らしい美しい歌である。「女王の如く」という比喩やお湯が「口づけ」するという表現、夜空の「葡萄色」という形容など、なかなか印象深い。

舞台がどこの温泉かはわからないが、最後の歌を読むかぎり露天風呂もあったようだ。

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2023年05月22日

今後の予定

下記のイベント、歌会、カルチャー講座に参加します。
多くの方々とお会いできますように!

・ 5月28日(日)和歌山県歌人クラブ春季大会(和歌山)
          講演「小池光の歌のあれこれ」

・ 6月25日(日)第7回別邸歌会(神戸)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499372912.html

・ 7月 2日(日)講座「こんな短歌があるなんて!」(大阪)
 https://www.maibun.co.jp/wp/archives/course/43916

・ 7月17日(月・祝)現代歌人集会春季大会 in 富山(富山)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499174176.html

・ 8月11日(金・祝)第8回別邸歌会(宇治)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499372912.html

・ 8月27日(日)人麿の里全国万葉短歌大会(益田)
 https://note.com/marumaruhaohao/n/n7abf91c7e0f7

・ 9月16日(土)講座「2023年上半期、注目の歌集はこれだ!」(くずは)

・10月21日(土)第9回別邸歌会(八日市)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499372912.html

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2023年04月29日

「現代歌人集会春季大会 in 富山」のご案内


 現代歌人集会春季大会23年 概要.jpg


現代歌人集会春季大会が7月17日(祝・月)に富山で開催されます。

第1部「小池光氏に聞く」(聞き手:大辻隆弘理事)、第2部パネルディスカッション(進行・黒瀬珂瀾氏、小島なお氏、笠木拓氏、江戸雪理事)という内容です。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお越しください。夏の富山でお会いしましょう!


 現代歌人集会春季大会in富山 裏面(地図差替).jpg

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2023年04月28日

日本語と中国語

朝日新聞の「習近平氏とゼレンスキー氏が電話協議」という記事の中に、習氏が「われわれは対岸の火事だと傍観することも、火に油を注ぐこともない」と述べたと記されている。
https://www.asahi.com/articles/ASR4V6V6QR4VUHBI03M.html

「対岸の火事」と「火に油を注ぐ」と2つの慣用句が入っていて、しかも「火」つながりなので印象に残った。「火」は当然「戦火」のイメージも呼び起こす。

これは、中国語にも日本語と同じような表現があるということだろうか。あるいは、翻訳の段階でこのような言い回しに変えられたのだろうか。一体どちらなのだろう。

気になって中国外交部のHPを確認してみた。
https://www.fmprc.gov.cn/zyxw/202304/t20230426_11066754.shtml

習氏の発言の中に「我们既不会隔岸观火,也不会拱火浇油」という部分が見つかる。ここが該当箇所のようだ。なるほど、原文の中国語でも「火」が2回使われているのか。

posted by 松村正直 at 13:29| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月25日

今後の予定

下記のイベント、歌会、カルチャー講座に参加します。
多くの方々とお会いできますように!

・ 5月28日(日)和歌山県歌人クラブ春季大会(和歌山)
          講演「小池光の歌のあれこれ」

・ 6月25日(日)第7回別邸歌会(神戸)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/498931868.html

・ 7月 2日(日)講座「こんな短歌があるなんて!」(大阪)
 https://www.maibun.co.jp/wp/archives/course/43916

・ 7月17日(月・祝)現代歌人集会春季大会 in 富山(富山)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/499174176.html

・ 8月11日(金・祝)第8回別邸歌会(宇治)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/498931868.html

・ 8月27日(日)人麿の里全国万葉短歌大会(益田)
 https://note.com/marumaruhaohao/n/n7abf91c7e0f7

・ 9月16日(土)講座「2023年上半期、注目の歌集はこれだ!」(くずは)
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2023年04月23日

『遣らず』読書会

平井弘『遣らず』(2021)の読書会に参加した。

二つの連作「遣らず」と「あんじゆうる」を対象に、14:00〜17:00の3時間かけて話し合った。一首単位の読み、連作全体の読みや構成、平井作品の特徴など、幅広い話題が出た。

寄り道せずに帰つておいでかへれるのをよりみちといふんだけど/「遣らず」
どこでどう越えたものだかおもしろいね川がですね右になります/「あんじゆうる」

『遣らず』はとても魅力的な歌集だが、一筋縄ではいかない手強さがある。参加者との意見のやり取りを通じて、ようやく『遣らず』の登山口が見えてきた気がする。

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2023年04月06日

新聞の値上げ

昨日の朝日新聞に「購読料改定のお願い」が載っていた。朝夕刊の購読料が月に4400円から4900円に約1割値上がりする。

値上げ自体には何の異論もない。これまで通り購読を続けるつもり。

値上げの理由として原材料の高騰などが挙げられているが、おそらくそれだけではない。発行部数の減少も影響しているのだろう。実際に、私の周りでも新聞を取っていない人がどんどん増えている。やがて、新聞の戸別配達制度も維持できなくなるにちがいない。

これは新聞だけの話ではない。(紙の)書籍や雑誌の売上も20年以上にわたって減少傾向が続いている。広い意味での活字文化の衰退と言っていいだろう。

短歌の世界も当然そうした影響を受けている。昨今の「短歌ブーム」は喜ばしいことだけれど、それは一方で、出版業界全体が大きく衰退している中にあって、歌集や短歌雑誌の減少幅が比較的少ないというだけのことかもしれないのだ。

購読料の値上げとあわせて、文字が12年ぶりに大きくなることも発表されている。面積にして約1割大きくなるそうだ。

小さい文字の読みづらい人には嬉しいことだけれど、これも喜んでばかりはいられない。文字が1割大きくなれば、当然のことながら文字の量は約1割少なくなるからだ。まるでステルス値上げのように。

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2023年03月30日

さいたさいた

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昨年、カルチャー講座の生徒さんからチューリップの球根を一袋(5個)いただいた。春になってベランダにきれいな花を咲かせている。


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富山県産のチューリップ。
このところ少し花の美しさがわかるようになってきた気がする。

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2023年03月24日

結社をめぐって

結社に関する文章を2つ、BOOTHで公開しました。

2013年と2014年に書いたものなので少し古いですが、基本的な考えは変わりません。

・エッセイ「タテからヨコへ」
https://masanao-m.booth.pm/items/4639410
・評論「高齢社会と結社」
https://masanao-m.booth.pm/items/4639401

私は結社を退会しましたが、今でも結社が好きです。近代以降、結社というシステムの果たしてきた役割はとても大きかったと思いますし、今後も新たな可能性を持っていると考えています。

posted by 松村正直 at 13:37| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月23日

連想

短歌を読んでいると、別の歌や句が思い浮かぶことがある。
別に影響うんぬんではなく、「似ている」ことはそれだけで面白い。

入れものが無い両手で受ける
          尾崎放哉『大空』

手のひらに豆腐をのせていそいそといつもの角を曲りて帰る
          山崎方代『右左口』
新しきからだを欲しと思ひけり、
 手術の傷の
 痕を撫でつつ。
          石川啄木『悲しき玩具』

病むまへの身体が欲しい 雨あがりの土の匂ひしてゐた女のからだ
          河野裕子『母系』

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2023年03月16日

近作2点

「文藝春秋」4月号に「ラーメンと白鳥」7首を発表しました。文藝春秋電子版で読むことができます。
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h5674

また、日本現代詩歌文学館の「賢治に献ずる詩歌」にも短歌1首を寄せました。こちらも同館HPのウェブ展示室で読め、私の朗読を聞くこともできます。
https://www.shiikabun.jp/web_exhibition/1386.html

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2023年03月12日

連作勉強会

フレンテ歌会の有志7名で、連作の勉強会。
12:30〜15:30、西宮市立中央公民館にて。

15首、30首、30首、50首、30首の連作について検討した。今回は勉強会ということで、作者にも「連作で表現したかったこと」「そのために工夫したこと、意識したこと」「連作のなかで特に自信のある歌」「自分で感じている問題点」を話してもらった。

作品から読み取れることと、作者の意図したことの間には、けっこうズレや距離があるのをあらためて感じた。そこに、連作の難しさも面白さもあるのだろう。連作の批評には、1首単位の歌会とはまた違った楽しさがある。

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2023年03月06日

人麿の里全国万葉短歌大会

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「柿本人麿没後1300年祭記念事業 人麿の里全国万葉短歌大会」の選者を務めることになりました。ご応募をお待ちしております。

【日時】2023年8月27日(日)13:30〜
【場 所】島根県立文化芸術センターグラントワ(小ホール)
【主催】柿本人麿没後1300年祭実行委員会
【共催】石西歌人クラブ・島根県立万葉公園
 
・出詠要項
【一般部】
 賞:特選5首(大賞、市長賞、教育長賞ほか)
  大賞の副賞は萩・石見空港往復航空券
  入選18首(選者各6首)
 選者:秋葉四郎氏(「歩道」発行人)
    松村正直氏(現代歌人集会理事、「NHK短歌」元選者)
    寺井淳氏(県短歌連盟理事長、短歌誌「かりん」会員)
 出詠料:1,000円
    郵便小為替か現金書留にて作品とあわせて封書で送付

【ジュニアの部】(高校生までの方または18歳以下の方)
 賞:特選6首 賞状及び副賞
 選者:田村穂隆氏(「塔」所属、現代歌人集会賞受賞)
 出詠料:無料

【一般の部・ジュニアの部共有】
 自作未発表とし、自由題1人1首
 締め切り:令和5年6月9日(金)必着

・送付先及び問い合わせ先
 〒698-0041 
 島根県益田市高津四丁目25-13
 石西歌人クラブ事務局
 長谷川義剛(0856-22-7274)

詳しくは→人麿の里全国万葉大会
(投稿用紙もダウンロードできます)

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2023年03月03日

母、そして父

昨日は兄夫婦と一緒に、母が山梨から東京に転院するのに同行した。母と会うのは実に1年3か月ぶり。衰えは著しかったけれど、一緒に車に乗ったり話をしたりすることができて良かった。

夕方からは川崎に住む父を連れ出して、兄と三人で食事。ひとり暮らしを続けている父に、運動系のデイサービスに通うように勧めた。食欲も十分あり元気な様子なので、少し安心する。

幸いなことに、母の病院と父の住む家は比較的近い。コロナ禍も落ち着いてきたので、今後はもっと会う機会を増やしていきたい。

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2023年02月17日

光熱費

光熱費の節約のために、この冬はまだ一度も暖房を使っていない。もう2月も半ばを過ぎたので、このまま使わずに済みそうだ。

寒い部屋で過ごしていると、何だか子どもの頃を思い出す。昔の家は今よりもずいぶん寒かったものだ。

光熱費の英訳を調べると energy bill (エネルギー代)という言い方があった。なるほど、光熱費よりも本質を突いている。

電気やガスを節約すると、生活スタイルも当然変わる。今まで贅沢過ぎたんだなと反省もする。

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2023年01月28日

ネットショップ BOOTH

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2021年2月にBOOTHにネットショップを開設してから約2年。
https://masanao-m.booth.pm/

書店に並ぶことの少ない歌集・歌書を、読者の皆さんにお届けするのにとても役立っている。これまでの売上の合計は約23万円。

よく売れているのは、『やさしい鮫』53冊、『紫のひと』31冊、『短歌は記憶する』28冊など。

また、無料でダウンロードできる作品や評論もありますので、どうぞお立ち寄りください。

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2023年01月26日

桑原亮子さん

NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」の登場人物が短歌を詠むと話題になっている。詠むだけでなく短歌賞にも応募したりと本格的だ。

ドラマの脚本を担当している桑原亮子さんとは、かつて同じ塔短歌会に所属していて、全国大会や歌会でご一緒したことがある。

桑原さんは2010年に歌会始に入選しているし、「日々のクオリア」にも取り上げられている。
一首鑑賞 ≫ Archives ≫ 血は出口探して巡れるものならず夜の運河と遥か釣り合ふ (sunagoya.com)

2013年には歌壇賞の候補作になって、「火の夢」30首が誌面に掲載された。
「歌壇」2月号(松村) | 塔短歌会 (toutankakai.com)

その後、ラジオやテレビの脚本家として知られるようになり、今回の朝ドラへの抜擢となったのだ。
桑原亮子さん脚本のテレビドラマ | 塔短歌会 (toutankakai.com)

「舞いあがれ!」も好調なようで嬉しい限り。ますますのご活躍を!

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2023年01月25日

雪の京都

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全国的に強い寒波が襲って、京都でも昨日の午後3時頃から夜にかけて雪が降り続いた。


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今朝は晴れ。関西のJRはまだほとんど止まっている。
気温は低いが日は射しているので、午後には雪も溶けていくだろう。

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2023年01月23日

歌集・歌書の販売

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歌集・歌書を割引価格にて販売中です。
https://masanao-m.booth.pm/

・『やさしい鮫』(2006年)
・『風のおとうと』(2017年)
・『紫のひと』(2019年)

・『短歌は記憶する』(2010年)
・『樺太を訪れた歌人たち』(2016年)
・『戦争の歌』(2018年)

いずれも在庫の数に限りがありますので、どうぞお早めに。

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2023年01月09日

新聞記事について

子どもの頃から新聞が好きで、今もよく読んでいる。でも、年々、記事の書き方に違和感を覚えることが増えてきた。

例えば、昨日の朝日新聞の社会面。介護施設の職員による高齢者虐待に関する記事が載っている。虐待事件が起きた後の施設の取り組みについての話である。施設長は入居者や職員から話を聞く。

今の配置基準では、夜間帯などに職員1人が入居者24人ほどを担当し、対応が追いつかないおそれがあることがわかった。

それを受けて、職員を増員してワンオペをやめるとか、配置基準の見直しを求めるといった話になるのかと思ったら、そうではない。

こうした状況下で、職員の怒りをコントロールするための外部講師による研修を導入した。居室に見回り用カメラを設置し、職員が効率的に介助に回れるようにすることも検討している。

えっ? そこっ?

もちろん、そうした取り組みも改善の一歩ではあるけれど、それで十分なはずがない。それなのに、本質的な問題に迫ることなく記事は終ってしまう。読み終えた後にモヤモヤした感じが残るばかりだ。

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2023年01月07日

日々のクオリア

2009年から続いている砂子屋書房HPの一首鑑賞「日々のクオリア」。アーカイブには4000首以上の歌が収められている。
https://sunagoya.com/tanka/?cat=1

アーカイブは執筆者名や掲載年月ごとに分類されているのだけれど、本当は検索機能を付けてもらいたい。引用歌を歌人名で検索できるとありがたいのだけどな。

ちなみに、私の歌はこれまで15首引いていただいた。

春の海。誰も見てないテレビから切れ切れに笑い声は響けり
/『駅へ』/江戸雪(2009/04/04)
https://sunagoya.com/tanka/?p=480

いまだ日は長きに夏至の過ぎたるを繰り返し言う追われるごとく
/『やさしい鮫』/魚村晋太郎(2009/07/06)
https://sunagoya.com/tanka/?p=884

戦争をなくす呪文を口々に唱えて人のつらなりが進む
/『やさしい鮫』/大松達知(2010/03/06)
https://sunagoya.com/tanka/?p=2089

さらさらと真水のような飲み物を飲み終えて今日も齢を取らない
/『駅へ』/中津昌子(2010/07/23)
https://sunagoya.com/tanka/?p=2923

テーブルを挟んでふたり釣り糸を垂らす湖底は冷たいだろう
/『駅へ』/黒瀬珂瀾(2011/09/16)
https://sunagoya.com/tanka/?p=5892

手を出せば水の出てくる水道に僕らは何を失うだろう
/『駅へ』/吉野裕之(2013/08/21)
https://sunagoya.com/tanka/?p=10748

狂うことなくなりてより時計への愛着もまた薄れゆきしか
/『午前3時を過ぎて』/前田康子(2014/05/12)
https://sunagoya.com/tanka/?p=12272

新春の空の深さをはかるべく連なる凧を沈めてゆきぬ
/『午前3時を過ぎて』/三井修(2016/08/10)
https://sunagoya.com/tanka/?p=15114

「駄目なのよ経済力のない人と言われて財布を見ているようじゃ」
/『駅へ』/光森裕樹(2017/04/05)
https://sunagoya.com/tanka/?p=16587

古屋根に雨ふる駅の小暗さがのどもと深く入りくるなり
/『風のおとうと』/今井恵子(2017/09/14)
https://sunagoya.com/tanka/?p=17441

体調のすぐれぬ妻に付きまとい世話をしたがる息子を叱る
/『風のおとうと』/染野太朗(2018/02/10)
https://sunagoya.com/tanka/?p=18207

鉛筆のごとく心はとがりゆき朝の道路がまっすぐになる
/「うた新聞」2020年2月号/岩尾淳子(2020/02/17)
https://sunagoya.com/tanka/?p=22191

轟きをしばらく宙に残しつつこの世の淵へ降りてくる水
/『紫のひと』/久我田鶴子(2021/04/16)
https://sunagoya.com/tanka/?p=24620

「めし」とのみ書かれた店に入りゆく石仏めぐりの旅の終わりに
/『やさしい鮫』/山下翔(2022/03/29)
https://sunagoya.com/tanka/?p=27423

反り深き橋のゆうぐれ風景は使い込まれて美しくなる
/『やさしい鮫』/井上法子(2022/11/14)
https://sunagoya.com/tanka/?p=30211

posted by 松村正直 at 18:35| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月01日

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、昨年11月より一人暮らしになりました。当面は京都のもとの家に暮らす予定です。短歌についてはこれまで通り取り組んでまいりますので、再出発を見守っていただけましたら幸いです。

posted by 松村正直 at 07:46| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月21日

エムバペ

サッカーのワールドカップで活躍したフランスのエムバペ選手。ユニフォームには「MBAPPE」とある。実際の発音はどんな感じなのか知りたくて、いろいろと調べてみた。

https://www.youtube.com/watch?v=47fa_hXcpL0
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30136

「エム(エン)」を1音で読む感じらしい。あと、同じ綴りでもフランス語では「エム(エン)」だけど、アフリカでは「ム(ン)」と読むようだ。

以前、エムボマというサッカー選手がいた。カメルーン代表としてだけでなく、日本のガンバ大阪でも活躍した人物で、彼もMBOMAという表記だった。実はエムバペの父もカメルーン出身で、しかも二人は同じドゥアラという都市の出身なのだった。

エムボマも2歳で家族とともにフランスに移住したそうで、カメルーン→フランスという移民の流れが見えてくる。

posted by 松村正直 at 23:22| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月17日

近藤康太郎

近藤康太郎の書く文章が好きだ。

新聞社に勤めながら、農作業をして、狩猟をして、文筆活動をして、文章塾も開いている人物。

『アロハで猟師、はじめました』
https://matsutanka.seesaa.net/article/475827441.html
『おいしい資本主義』
https://matsutanka.seesaa.net/article/476124710.html
『三行で撃つ』
https://matsutanka.seesaa.net/article/486715542.html

現在は朝日新聞の天草支局長であり、不定期で「多事奏論」というコラムを書いている。今日の朝刊の文章から引く。

つまり、文章は〈交換〉なのだ。書き手と読み手が、文字という象徴(シンボル)体系を使って思想や感情を、手渡し、手渡され、発想を膨らます。ときに価値のある誤読までして、回す。だいたい、読者を想定しない文章なんて書けないものだ。

なるほど。これは、短歌や歌会にも当てはまることだと思う。
来春にはまた新刊が出るとのことなので、楽しみだ。

posted by 松村正直 at 13:13| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月04日

現代歌人集会50周年記念大会

13:00からアークホテル京都で「現代歌人集会50周年記念大会」が行われた。本当は一昨年に行う予定だったのだが、コロナ禍で2年延期となり、今回ようやく開催の運びとなった。

第48回現代歌人集会賞は、竹中優子『輪をつくる』と田村穂隆『湖とファルセット』。おめでとうございます!

永田和宏の講演「あの時代の熱気〜現代歌人集会発足の頃〜」は、1970年〜80年代にかけての思い出を具体的な資料に基づいて語る内容で、知らない話がたくさん出てきて興味深く面白かった。

パネルディスカッション「現代短歌・西からの発信」(道券はな、藪内亮輔、鈴木晴香)は、ちょっと難しいテーマ設定であったけれど、三人の話をそれぞれ新鮮な気分で聴いた。

参加者は約100名。久しぶりに懇親会も開くことができ、多くの人と話もできて良かった。
posted by 松村正直 at 22:21| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月02日

おめでとう

21歳の誕生日、おめでとう!

posted by 松村正直 at 23:45| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月28日

BOOTH 無料公開の追加

下記の文章をBOOTHで無料公開しました。
https://masanao-m.booth.pm/

・エッセイ「光秀や義経のこと」「オセロと腕相撲」「風邪の匂い」
  *「母の友」2007年5〜7月号に連載した子育てエッセイ。

・平成歌壇10大ニュース「このゆるやかな曲がり角の先に」
  *「角川短歌年鑑」平成30年版に書いた文章。
   対象は平成16年から29年まで。

皆さん、どうぞダウンロードしてお読みください。
posted by 松村正直 at 18:10| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月14日

三越のライオン像

『絵はがきの大日本帝国』に三越のライオン像の話が出ていた。

ちなみに今も三越本店の正面玄関前に座す二頭の獅子像のルーツを辿ると、百年以上も前の日露戦争に遡る。それはロンドンのトラファルガー広場に建つネルソン提督記念碑の獅子像(四頭)を模した特注品だ。日英同盟の影響も大きい。トラファルガー、ネルソン、東郷平八郎、日本海海戦の順に連想したと思われる。

ライオン像 | 日本橋三越本店 | 三越 店舗情報

三越のライオンに手を触れるひとりふたりさんにん、何の力だ
/荻原裕幸『永遠青天症』
三越のライオン見つけられなくて悲しいだった 悲しいだった
/平岡直子『みじかい髪も長い髪も炎』
三越のライオン像に銭(ぜに)あげて祈るひとあり東京暮色
/小池光『サーベルと燕』

ライオン像に触れたり、待ち合わせしたり、賽銭を上げたり。
さすが100年以上の歴史を誇るライオンだけのことはある。

posted by 松村正直 at 21:38| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月03日

国策会社

このところ、戦前の日本の「国策会社」に興味が湧いてきた。植民地経営のために設けられた半官半民の組織で、代表的なものとして、

南満洲鉄道(満洲)
東洋拓殖(朝鮮)
台湾拓殖(台湾)
北支那開発(華北)
中支那開発(華中)
樺太開発(樺太)
南洋興発(南洋群島サイパン)
南洋拓殖(南洋群島パラオ)

などがある。こうした国策会社が植民地支配に果たした役割について、少し考えてみたい。

posted by 松村正直 at 10:43| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月22日

歌集・歌書の販売

DSC00582.JPG


歌集・歌書を割引価格にて販売中です。
https://masanao-m.booth.pm/

・『やさしい鮫』(2006年)
・『風のおとうと』(2017年)
・『紫のひと』(2019年)

・『短歌は記憶する』(2010年)
・『樺太を訪れた歌人たち』(2016年)
・『戦争の歌』(2018年)

いずれも在庫の数に限りがありますので、どうぞお早めに。

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2022年10月21日

今後の予定

下記のイベント、歌会、カルチャー講座に参加します。
多くの方々とお会いできますように!

・11月3日(祝)講座「永井陽子の奏でる言葉」(京都)
 https://culture.jeugia.co.jp/lesson_detail_2-49709.html

・11月26日(土)中林祥江『草に追はれて』を読む会(和歌山)

・12月3日(土)講座「続・文学者の短歌」(大阪)
 https://www.maibun.co.jp/wp/archives/course/36106

・12月4日(日)現代歌人集会50周年大会(京都)
 https://site-7297482-2187-9948.mystrikingly.com/#_4

・12月11日(日)第4回別邸歌会(橿原)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/492669970.html

・2月5日(日)「パンの耳」第6号を読む会(神戸)
・2月12日(日)第5回別邸歌会(高槻)
・3月18日(土)講座「多様化する短歌の「今」」(くずは)
・4月22日(土)第6回別邸歌会(和歌山)

posted by 松村正直 at 18:56| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月17日

現代歌人集会50周年大会

12月4日(日)にアークホテル京都で、現代歌人集会50周年大会が
開催されます。
 https://site-7297482-2187-9948.mystrikingly.com/#_4

講演:永田和宏氏「あの時代の熱気―現代歌人集会発足の頃」
基調講演:林和清理事長
パネルディスカッション:
 藪内亮輔氏、道券はな氏、進行・鈴木晴香理事
総合司会:魚村晋太郎理事

参加費:2000円
お申込み・お問合せ:永田淳(青磁社)
 TEL:075-705-2838 FAX:075-705-2839 info@seijisya.com

posted by 松村正直 at 18:41| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月19日

白秋と南イタリア

昨日の読売新聞「よみほっと」で三浦三崎(神奈川県三浦市)が、北原白秋の「さながら南以太利の沿岸を思はせる景勝の土地である」という言葉とともに紹介されていた。
https://www.yomiuri.co.jp/stream/1/20011/

この言葉は歌集『雲母集』(1915年)のあとがきに記されたもの。もう少し長く引用してみよう。

相州の三浦三崎は三浦半島の尖端に在つて、遥かに房州の館山をのぞみ、両々相対して、而も貴重なる東京湾口を扼してゐる、風光明媚の一漁村である。気候温和にして四時南風やはらかく而も海は恍惚として常によろめいてゐる、さながら南以太利の沿岸を思はせる景勝の土地である。

三浦三崎の風景が南イタリアに似ていると記すのだが、白秋は南イタリアに行ったことはない。樺太(1925年)や台湾(1934年)は訪れているが、意外なことに白秋は一度も外国には出掛けたことはない。

では、なぜ「南以太利」が出てくるのか。それは、おそらく白秋の愛読した森鷗外訳『即興詩人』(アンデルセン原作)によるのだろう。そこに描かれたナポリあたりの風景が、白秋の「南以太利」イメージのもとになっているのだ。

posted by 松村正直 at 06:59| Comment(2) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月15日

今後の予定

下記のイベント、歌会、カルチャー講座に参加します。
多くの方々とお会いできますように!

・10月2日(日)第3回別邸歌会(滋賀)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/490888255.html

・10月16日(日)国際啄木学会2022年度秋の大会(宮城)
「大正デモクラシー期の文学と思想―啄木・晶子・作造―」
 https://takuboku.jp/seminar/452/

・10月23日(日)文学フリマ福岡
 https://bunfree.net/event/fukuoka08/
 *キャンセル

・11月3日(祝)講座「永井陽子の奏でる言葉」(京都)
 https://culture.jeugia.co.jp/lesson_detail_2-49709.html

・11月26日(土)中林祥江『草に追はれて』を読む会(和歌山)
・12月4日(日)現代歌人集会秋季大会(京都)
・12月11日(日)第4回別邸歌会(橿原)

posted by 松村正直 at 18:13| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月04日

『やさしい鮫』の在庫復活

DSC00475.JPG


第2歌集『やさしい鮫』(2006年、ながらみ書房)がしばらく在庫切れになっていましたが、版元に残っていた分が見つかって引き取りました。

定価2800円のところを1500円(送料込み)で販売中です。
https://masanao-m.booth.pm/

名前のみ読み上げられる祝電のしゅうぎいんぎいんさんぎいんぎいん
犠打という思想を深く刻まれてベンチに帰る少年のかお
「やさしい鮫」と「こわい鮫」とに区別して子の言うやさしい鮫とはイルカ

どうぞよろしくお願いします!

posted by 松村正直 at 17:47| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月26日

白内障の手術の歌

近年、白内障の手術を詠んだ歌をよく見るようになった。それだけ手術が手軽になり、多くの方が受けているということなのだろう。

いつ頃から、こうした手術は行われていたのかと思ったら、戦前の歌集に歌があった。前田夕暮『水源地帯』に収められている「手術」41首という大作で、昭和6年のものである。

  六月二十二日、帝大眼科にて左目白内障手術
ひいやりと硝子張の手術台に寝た時、私の病室で啼いてゐる螽斯(きりぎりす)を聞いた
顔にかけられた白布(しろぬの)――片眼だけ露出した自分の寝姿を考へる
手術室の突き出た窓から、いつぱいに這入る光を足の裏が感じてゐる
微かなメスの刄ざはりを感じて、眼球(めだま)がしいんとなる
切開された眼球が、とろりとして眼帯(がんたい)の下にある夜半!
両眼をかくされたまま、七日の昼と夜を仰向けに臥て、ぢつとしてゐよといふのだ
うす青い光が眼帯(がんたい)の上を這つてゐるので、私は朝を感じた。
うす赭い光が眼帯を透してくるので、私は、午後であることを知つた
隣の雑居室の大時計が、一時をうつたきり、いつまでたつても二時をうたぬ(夜)
水の音が足の方でちろちろしてゐる――朝の水音はうれしい
帰りしなに手を握つてくれた妻の手から、何か新しい妻を感じる
鉢植の芒の嫩葉(わかば)をさはらせて貰ひながら、眼がみえぬ者の喜びを初めて知る
  眼帯を除かれる朝
芒の嫩葉(わかば)に手をふれながら、眼があく午前のわくわくした気持だ
  青視症
タングステンのやうな青い光が、いきなり眼のなかにとび込んでくる、朝ばれ(眼帯をとる)
雨あがりの朝の青つぽい光が、視野いつぱいにはいつてきた驚き

まだまだ歌はあるのだが、引用はこれくらいにしておこう。

今と違って手術後1週間は眼帯をして入院生活を送らなければならなかったようだ。その分、感覚が敏感になって光を感じたり、聴覚や触覚の表現が増えたりしている。

この時代の夕暮は口語自由律。詞書や読点、ダッシュ、エクスクラメーションマークなどを使って、多彩なリズムで一首一首を詠んでいる。実におもしろい。

当時の手術は、濁った水晶体を取り除くだけしかできなかった。現在では眼内レンズ(人口水晶体)が用いられるが、その実用化は戦後になってからのこと。そのため、失った水晶体の分は眼鏡によって補正しなければならなかったらしい。

posted by 松村正直 at 14:53| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月15日

今後の予定

下記のイベント、歌会、カルチャー講座に参加します。
多くの方々とお会いできますように!

・ 8月27日(土)講座「啄木日記から見た短歌」(くずは)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/488270405.html

・10月2日(日)第3回別邸歌会(滋賀)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/490888255.html

・10月16日(日)国際啄木学会2022年度秋の大会(宮城)
「大正デモクラシー期の文学と思想―啄木・晶子・作造―」
 https://takuboku.jp/seminar/452/

・10月23日(日)文学フリマ福岡
 https://bunfree.net/event/fukuoka08/

・11月3日(祝)講座「永井陽子の奏でる言葉」(京都)
・11月26日(土)中林祥江『草に追はれて』を読む会(和歌山)
・12月11日(日)第4回別邸歌会(橿原)

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2022年08月01日

『踊り場からの眺め』の書評など

昨年9月に刊行した『踊り場からの眺め 短歌時評2011‐2021』について、書評や時評などで数多く取り上げていただきました。ありがとうございます。拝読したものを下記にまとめておきます。

版元にも amazon にも私の手元にも、まだまだ在庫があります。
ぜひ、お読みください!

◎雑誌・新聞などに掲載されたもの

中沢直人「分断を超える批評の力」(現代短歌新聞 2021年11月号)
後藤由紀恵「時評の賞味期限」(まひる野 2021年11月号)
https://note.com/mahiruno_tanka/n/n78dc4917cc3a
大松達知「短歌はいま」(共同通信 2021年11月配信)
藪内亮輔「昏れてゆく短歌」(現代詩手帖 2021年12月号)
大辻隆弘「自閉状態を超えて」(角川短歌年鑑 2022年版)
大松達知「王様は裸だ」(短歌往来 2022年2月号)
岩崎佑太(コスモス 2022年3月号)
池永和子(プチ★モンド 2022年春号)
寺井龍哉「ここで評して。」(歌壇 2022年4月号)
鬼頭一枝(象 2022年4月号)
郡司和斗(かりん 2022年5月号)
山崎聡子「二元論ではない」(うた新聞 2022年5月号)
「朝日新聞」インタビュー(2022年5月11日掲載)
https://book.asahi.com/article/14619129
山川築(角川短歌 2022年8月号)

◎ネットに公開されたもの

恒成美代子「暦日夕焼け通信」(2021年9月16日)
http://rekijitsu.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-9e35d6.html
佐藤涼子(2021年9月19日)
https://note.com/midnightsunsong/n/n593211584f0d
竹内亮「二者択一論とバランス論」(2021年10月12日)
https://blog.goo.ne.jp/sikyakutammka/e/dc248ef8807ce67e068bc1edc5fb0427
斎藤美衣(2022年3月14日)
https://www.instagram.com/p/CbE-3V2ukuy/
千種創一「20年代を歩くために」(2022年7月24日)
https://note.com/chigusasoichi/n/n370fff5f74bf
みおうたかふみ「短歌を「読む」ということ」(2022年7月27日)
https://note.com/uwomi_mitomi7771/n/n077d804a1aaa

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2022年07月19日

今後の予定

下記のイベント、歌会、カルチャー講座に参加します。
多くの方々とお会いできますように!

・ 7月23日(土)現代歌人集会春季大会(神戸)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/487835749.html

・ 8月 6日(土)第2回別邸歌会(京都)【満席です】

・ 8月12日(金)
  オンライン講座「軍医の見た戦争―歌人米川稔の生涯」
https://yatosha.stores.jp/items/62d7d504dbe7441ad67fb62b

・ 8月27日(土)講座「啄木日記から見た短歌」(くずは)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/488270405.html

・10月2日(日)第3回別邸歌会(滋賀)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/487756746.html

・10月16日(日)国際啄木学会2022年度秋の大会(宮城)
「大正デモクラシー期の文学と思想―啄木・晶子・作造―」
 https://takuboku.jp/seminar/452/

・10月23日(日)文学フリマ福岡
・11月26日(土)『草に追はれて』を読む会(和歌山)
・12月11日(日)第4回別邸歌会(橿原)

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2022年07月02日

危機の時代の歌ごころ

7月3日(日)からNHKラジオ第2放送で、今野寿美さんの講座「危機の時代の歌ごころ」(全13回)が始まる。「君死にたまふことなかれ」、戦争、災害、公害、ハンセン病、原発、沖縄の基地、ハラスメントなど、様々な社会問題を詠んだ詩歌が取り上げられるとのこと。

放送後2か月間は「らじる★らじる」で聴くことができるので、聴き逃しても安心だ。

https://www4.nhk.or.jp/kokorowoyomu/x/2022-07-03/06/69717/3641925/

テキストも充実していて、お買い得な内容となっている。
A5判192ページ、本体800円。

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000069110602022.html

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2022年07月01日

第24回「あなたを想う恋のうた」作品募集

yousi_kojin_2023.jpg


第24回「あなたを想う恋のうた」(福井県越前市)の作品募集が始まりました。今年も審査員を務めます。

締切は10月31日(月)。投稿は無料で、最優秀賞(1首)10万円、優秀賞(3首)3万円、秀逸(10首)1万円、佳作(15首)5千円、入選(30首)QUOカード3千円という豪華な賞が出ます。

ネットからの応募もできますので、皆さんぜひ作品をお送りください。お待ちしています!

https://www.manyounosato.com/

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2022年06月29日

今後の予定

下記のイベント、歌会、カルチャー講座に参加します。
多くの方々とお会いできますように!

・ 7月23日(土)現代歌人集会春季大会(神戸)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/487835749.html

・ 8月 6日(土)第2回別邸歌会(京都)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/487756746.html

・ 8月12日(金)戦争の歌に関する企画(オンライン)

・ 8月27日(土)講座「啄木日記から見た短歌」(くずは)
 https://matsutanka.seesaa.net/article/488270405.html

・10月2日(日)第3回別邸歌会(滋賀)

・10月16日(日)国際啄木学会2022年度秋の大会(宮城)
「大正デモクラシー期の文学と思想―啄木・晶子・作造―」
 https://takuboku.jp/seminar/452/

・10月23日(日)文学フリマ福岡
・11月26日(土)『草に追はれて』を読む会(和歌山)
・12月11日(日)第4回別邸歌会(橿原)

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2022年06月13日

現代歌人集会春季大会 in 神戸

2207現代歌人集会春季大会チラシ.jpg


7月23日(土)に神戸で、現代歌人集会春季大会が開催されます。
大会テーマは「歌の読み方・読まれ方〜震災からコロナまで〜」。

・基調講演(林和清)
・講演(松村正直)
・パネルディスカッション(笹川諒、平岡直子、山下翔、江戸雪)

一昨年、昨年とコロナ禍で開催できず、3年ぶりの開催となります。
私も75分くらいの講演をしますので、皆さんぜひお越しください。

お申込み 永田淳理事(青磁社)
 TEL 075-705-2838 FAX 075-705-2839
 メール seijisya@osk3.3web.ne.jp

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