2026年01月01日

歌集・歌書一覧

*この記事は常に一番上に表示されます。
 最新の記事は3つ下をご覧ください。

私がこれまでに出した歌集・歌書は以下の12冊です。

【歌集】
・『駅へ』(2001年、ながらみ書房)
・『駅へ』新装版(2021年、野兎舎)*在庫あり
   野兎舎オンラインストア
   アマゾンKindle版
・『やさしい鮫』(2006年、ながらみ書房)
・『午前3時を過ぎて』(2014年、六花書林)
・『風のおとうと』(2017年、六花書林)
・『紫のひと』(2019年、短歌研究社)
・『について』(2025年、現代短歌社)*在庫あり 
   現代短歌社オンラインストア

【歌書】
・『短歌は記憶する』(2010年、六花書林)*在庫あり
・『高安国世の手紙』(2013年、六花書林)
・『樺太を訪れた歌人たち』(2016年、ながらみ書房)*在庫あり
・『戦争の歌』(2018年、笠間書院)
・『踊り場からの眺め』(2021年、六花書林)*在庫あり

「在庫あり」のものは、送料無料・振込用紙同封でお送りします。
masanao-m☆m7.dion.ne.jp(☆を@に変えて下さい)

また、ネットショップのBOOTHでも販売しております。
どうぞお気軽にご利用ください。
masanao-m.booth.pm/

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2025年11月09日

三井寺(園城寺)吟行のご案内

11月30日(日)に滋賀県大津市の「三井寺」(園城寺)で吟行をします。午前中に境内を自由に散策して歌を2首作り、昼食を挟んで午後から歌会という流れです。

参加者は「パンの耳」のメンバーを中心に私を含めて8〜10名程度の予定。ご興味のある方は松村までご連絡ください。吟行は初めてという方も大歓迎。お待ちしております!

posted by 松村正直 at 22:47| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月28日

体調回復中

現在8割くらい。
posted by 松村正直 at 13:43| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月27日

体調回復中

現在7割くらい。

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2025年10月26日

体調不良

ここ数日、体調があまり良くないので、家でおとなしくしている。

季節の変わり目ってやつか。

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2025年10月14日

BOOTHでの販売

第6歌集『について』のBOOTHでの販売を始めました。
送料無料、サイン入りでお送りしますので、どうぞご利用ください。

https://masanao-m.booth.pm/

同人誌「パンの耳」第10号(記念号)も引き続き販売中です。
よろしくお願いします!

posted by 松村正直 at 22:17| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月13日

『について』の書評や一首評など

第6歌集『について』について多くの書評や一首評などをいただいております。ありがとうございます!

【書評】
・恒成美代子「暦日夕焼け通信」(2025年5月30日)
 http://rekijitsu.cocolog-nifty.com/blog/2025/05/index.html

・山名聡美「note」(2025年8月18日)
 https://note.com/satomiyamana/n/n291d26c094b5

・門脇篤史「選択肢のひとつ」(「現代短歌新聞」2025年8月号)
・山本まとも「土地の記憶へ」(「短歌研究」2025年9・10月号)
・門脇篤史「今月の歌」(「未来」2025年9月号)

・工藤吉生「存在しない何かへの憧れ」(2025年9月22日)
 http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52337883.html

・大西淳子「みそひと書房」(「NHK短歌」2025年11月号)

【一首評】
・俵万智「新々句歌歳時記」(「週刊新潮」2025年7月3日号)
  「お父さん」ではなく「お義父さん」だろう電車にすわる男女の
  会話
・長谷川櫂「四季」(「読売新聞」2025年8月25日)
  黒蟻に集(たか)られているクワガタのどんな結末もわれは諾う

・東直子「短歌の杜」(「婦人画報」2025年10月号)
  沿わせつつ刃を動かせば親指はすでにあじわう梨の甘みを
 https://www.fujingaho.jp/culture/column-essay/a68029254/higashinaoko-250928/

・小田桐夕「波と手紙」(2025年9月15日)
  雨の日に長く線路を見つめてはいけない 死後も濡れているから
 https://odagiri-yu.hatenablog.jp/entry/railway

・内山晶太「日々のクオリア」(2025年10月1日)
  生きている時間の方がみじかくて冬川跨ぐ橋をわたりぬ
 https://sunagoya.com/tanka/?p=35860

歌集『について』は版元の現代短歌社で販売中です。
(メール・電話・オンラインショップから購入できます)
 http://gendaitanka.jp/book/kashu/123/

また、アマゾンや葉ね文庫などでも販売しておりますので、どうぞよろしくお願いします!

posted by 松村正直 at 22:33| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月12日

由利貞三のこと

由利貞三(貞蔵)という歌人のことが気になっている。

海軍軍楽隊の隊士として短歌を始め、「アララギ」で釈迢空の弟子となり、後に北原白秋にも師事した。1937(昭和12)年に「短歌公論」(のちに「歌道」と改名)を創刊し、戦中は傷痍軍人の歌の顕彰に務めた人物だ。

真っ直ぐな性格で思い込みが強く、トラブルメーカー的な存在でもあったようで、エピソードに事欠かない。いくつか挙げてみよう。

まずは、「アララギ」で迢空を信奉する若者たちが島木赤彦に対して反発する場面。

大正十年一月号ではついに同情者の一人由利貞三が赤彦に抗議の申し入れをした。「これらの歌(土田耕平の歌)に対して、その評言を聞き、余りに鑑賞程度の異ふのを黙つてをれなくなつて、このことを書きました」という抗議文を、赤彦は「談話欄」に掲載し(…)
/阿木津英『アララギの釋迢空』

これは、やがて迢空の「アララギ」退会へとつながっていく。

次に、大正13年に北原白秋、前田夕暮、古泉千樫、土岐善麿らによって創刊された歌誌「日光」が、昭和2年9月号から由利貞三をはじめとした白秋門下の編集になった場面。

この間隙を突くように登場したのが由利貞三であったのである。白秋は「日光の思ひ出」では、由利の名前を挙げず、「北原白秋編輯」という六字が、「日光」の表紙に冠せられることを固辞したが、「雑誌が出来たのを見ると、出てゐる」と当時の状況を吐露している。白秋の反対を押し切っての由利の独断であった。
/渡英子『メロディアの笛U』

これは、やがて「日光」の解散へとつながっていく。

昭和10年、由利は斎藤茂吉の発表した短歌が自作の模倣ではないかとの手紙を茂吉に送る。その回答が「由利貞三君に答へる」として「アララギ」昭和10年12月号の「童馬山房夜話」に載った。

自分の雑誌のアララギの歌さへ読む暇のない僕が、アララギを去った由利君の歌を、短歌雑誌の誌上で注意して読む暇などあるものではない。縦しんばそれを読んだとしても、大正十五年の由利君の歌を記憶してゐて、昭和十年に歌を作るのに、それを真似るなどといふことは、僕にとつては不可能なことである。
/『斎藤茂吉全歌集 第八巻』

念のため、両者の歌を引いておこう。

谿底よりさやかに立てり鉾杉の盛りの若葉白きまで青し
/由利貞三「白珠」大正15年10月号
うつせみの吾が見つつゐる茱萸の実は黒きまで紅(あけ)極まりにけり
/斎藤茂吉 「アララギ」昭和10年7月号

はっきり言って全然似ていない。茂吉の肩を持つわけではないが、これで手紙を送って来られても困ってしまうと思う。由利としては色に関して「○○まで××」と表したところに自信があったのだろうが、この程度の類似はざらにある話だ。

茂吉も迷惑そうに次のように書いている。

失礼な言分かも知れんが、僕はそれほど由利君の歌に重きを置いてゐないのである。もつと端的に言へば、由利君の歌などは眼中にないのである。

由利貞三はこんなふうに、短歌史のあちこちに顔を出す。

やがて由利は「歌道報国」を掲げて日本皇道歌会を組織し、昭和12年に歌誌「短歌公論」(のち「歌道」)を創刊する。

昭和17年に日本皇道歌会が発行した『白衣勇士誠忠歌集』は由利の編集によるもので、解説やあとがきを由利が書いている。

「白衣勇士誠忠歌集」は、支那事変の御楯となつた戦傷病勇士達が、大東亜聖業に捧げた尊い鮮血の記録であり、殪れて尚熄まぬ忠魂の叫びである。
日本皇道歌会に於ては、支那事変発生以前から 明治天皇御製 教育勅語 軍人勅諭拝光の生活実践を念として、「しきしまのみち」による人格錬成の歌会を設立し、昭和十二年六月以来其の錬成機関として月刊誌「歌道」を発行して今日に及んでゐる。

由利の一本気な性格が天皇や国家への忠誠という路線に向かったのは、ある意味でわかりやすい道筋だと思う。

そんな由利は戦後どうしていたのかと思って調べたところ、昭和20年に亡くなっていた。昭和20年3月10日。おそらく東京大空襲で亡くなったのだろう。44歳。

そうだったのか……。

posted by 松村正直 at 22:53| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月29日

「あなたを想う恋の歌」作品募集中

manyounosato.png


今年も「あなたを想う恋のうた」の審査員を務めます。
https://www.manyounosato.com/

現在、作品を募集中です。
投稿料は無料で、最優秀賞は10万円!

締切は10月31日(消印有効)。
たくさんのご応募お待ちしております。

posted by 松村正直 at 09:32| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月27日

短歌研究四賞授賞式

昨日は17:00から講談社で開催された「短歌研究四賞授賞式」に参加した。

・第61回「短歌研究賞」 俵万智「白き父」 
・第1回「定家賞」 楠誓英『薄明穹』
・第68回「短歌研究新人賞」 霧島あきら「正しい椅子」
・第1回「短歌研究評論賞」 平尾勇貴「引用と編集の詩学」

授賞式の後は立食パーティー。
久しぶりにいろいろな方と話をして楽しかった。

その後、20:45頃から飯田橋の居酒屋で二次会。
こちらは若い人が多く賑やか。

22:00過ぎに一足早く失礼して、22:40池袋発の夜行バスに乗り込む。けっこうギリギリだった。

今朝5:25に京都駅に到着。
始発の奈良線に乗って帰ってきたところ。

今日は午後から「みんなみんな猫の歌」の講座がある。

posted by 松村正直 at 06:37| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月26日

東京へ

久しぶりに東京へ行ってきます。

posted by 松村正直 at 09:50| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月14日

桑名へ

別邸歌会のため桑名へ行ってきます。

普通列車で行くと京都〜桑名は1980円。
安くない?

posted by 松村正直 at 05:37| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月11日

『について』の書評など

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5月に刊行した第6歌集『について』の書評が雑誌などに載り始めています。

・恒成美代子「暦日夕焼け通信」
 http://rekijitsu.cocolog-nifty.com/blog/2025/05/index.html
・山名聡美「note」
 https://note.com/satomiyamana/n/n291d26c094b5

・俵万智「新々句歌歳時記」(「週刊新潮」2025年7月3日号)
  「お父さん」ではなく「お義父さん」だろう電車にすわる
  男女の会話
・長谷川櫂「四季」(「読売新聞」2025年8月25日)
  黒蟻に集(たか)られているクワガタのどんな結末もわれは諾う
・東直子「短歌の杜」(「婦人画報」2025年10月号)
  沿わせつつ刃を動かせば親指はすでにあじわう梨の甘みを
 https://www.fujingaho.jp/culture/column-essay/a68029254/higashinaoko-250928/

・門脇篤史「選択肢のひとつ」(「現代短歌新聞」2025年8月号)
・山本まとも「土地の記憶へ」(「短歌研究」2025年9・10月号)

歌集『について』は版元の現代短歌社で販売中です。
(メール・電話・オンラインショップから購入できます)
http://gendaitanka.jp/book/kashu/123/

また、アマゾンや一部の書店などでも販売しておりますので、どうぞよろしくお願いします!

posted by 松村正直 at 16:20| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月30日

本の出版をめぐる状況

本の出版をめぐる状況が年々悪くなっている。

以前声を掛けていただいていた書籍化の話が3つあるのだが、現在どれも頓挫しかけている。担当者が変わったり出版条件が厳しくなったりして、とても出せそうにない状況だ。

ここ十日間くらい500ページに及ぶ原稿の校正をこつこつ続けているのだが、この原稿も出版の目途が立たない。

「売れる見込みのない本は出せません」というのは至極もっともなことで、出版社や担当の方に文句があるわけではない。ただ、いよいよ本格的にそういう時代になったんだなあと感じるだけである。

もちろん、これは資本主義社会の当然なのであって、詩歌をめぐる世界がこれまで甘かったと言われればそうなのだろう。

私の書く本がもっと売れるようになるといいのだけれど……。

posted by 松村正直 at 12:34| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月26日

読売新聞「四季」

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昨日の読売新聞朝刊の「四季」(長谷川櫂)に『について』の一首を取り上げていただきました。

黒蟻に集(たか)られているクワガタのどんな結末もわれは諾う
/松村正直『について』

ありがとうございます!

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2025年08月19日

第27回NHK全国短歌大会

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来年3月28日(土)にNHKホールで開催される第27回NHK全国短歌大会に選者として参加します。

現在、自由題と題詠「口」の作品を募集しています。投稿は11月17日(月)必着。

みなさん、ぜひご応募ください! 下記のホームページからも応募できます。

https://www.n-gaku.jp/public/life/zenkokutaikai_27th_tanka/

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2025年08月11日

8月11日

プロ野球の話ができる季(とき)は過ぎ短く終わる父との電話
中卒の父を蔑(さげす)み過ごしたるわが青年期 消えることなし
十七年ともに住みしが父に降る秋田の雪のふかさは知らず
/松村正直『について』

さようなら、父さん。

posted by 松村正直 at 23:05| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月28日

旅の空

旅に出てます。

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2025年07月25日

朝日新聞「斜影の森から」

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朝日新聞の夕刊を読んでいたら、私の歌が出てきたのでびっくり。

毎月最終金曜日に掲載される論説「斜影の森から」で、執筆者は福島申二氏、見出しは「うわさや流言 共鳴箱で合わさる波長」です。

いくつもの人のこころを経由してうつくしからぬ噂とどきぬ

第2歌集『やさしい鮫』(2006年)の歌です。

posted by 松村正直 at 22:48| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月23日

父の見舞いと母の墓参

夜行バスで東京へ行き、午前中は施設に入所している父を見舞う。

発熱して一時入院していたが、今は体調も落ち着き穏やかに過ごしているようだ。部屋に入って声をかけると目を開けてこちらを向いた。

父はもう話はできないので、私が一方的にあれこれしゃべる。大の里が3敗になったとか、大谷がホームランを打ったとか、阪神が独走状態で巨人は3位だとか、以前は電話で話していたようなこと。

父の部屋で1時間あまり過ごしてから、母の墓参りへ。

地図を見ていて気付いたのだけれど、父の施設(相模原市)と母の墓(町田市)は直線距離で12キロほどの近さなのだった。

母の墓を訪れるのは2年前の納骨以来初めて。まあ、母も墓参りには熱心な人ではなかったので許してもらえると思う。

手ぶらで行ったのだが事務所でお花を売っていたので買う。「線香はどうしますか?」と聞かれたけれど、母は線香は好きではなかったので花だけにした。

ガーデン風の区画に横長の碑があって文字や言葉が刻まれているタイプの墓地。どの区画だったかなと炎天下をしばらく探して、ようやく「夢」と刻まれた母の墓を見つけた。

ここは母が生前に買ったもので、今は母と連れ合いと遠縁の2人が一緒に入っている。横には「友」と刻まれた小さな碑もあり、こちらには犬のタローが納められている。

乾いて白っぽくなった碑に、柄杓で何杯も水をかけた。

posted by 松村正直 at 18:28| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月14日

BOOTH

ネットショップのBOOTHで歌集歌書を割引価格で販売しています。
https://masanao-m.booth.pm/

・歌集『駅へ』新装版(2021年、野兎舎)1500円
・歌集『紫のひと』(2019年、短歌研究社)1800円
・評論集『短歌は記憶する』(2010年、六花書林)1500円
・評伝『高安国世の手紙』(2013年、六花書林)1500円
・評論集『樺太を訪れた歌人たち』(2016年、ながらみ書房)1500円
・アンソロジー『戦争の歌』(2018年、笠間書院)1200円
・時評集『踊り場からの眺め』(2021年、六花書林)1500円

また、同人誌「パンの耳」第2号〜第9号も各300円で販売中です。
お持ちでないものがありましたら、どうぞご利用ください。

posted by 松村正直 at 22:20| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月09日

「週刊新潮」7月3日号

情報が遅くなってしまいましたが、「週刊新潮」7月3日号の「新々句歌歳時記」で俵万智さんに歌を引いていただきました。

「お父(とう)さん」ではなく「お義父(とう)さん」だろう電車にすわる男女の会話/松村正直『について』

ありがとうございます。

posted by 松村正直 at 22:50| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月06日

東京、横須賀

午前中は東京の施設に入所している父の見舞いへ。
半月前に会ったときよりさらに衰えていたけれど、安らかに過ごせているようでよかった。

午後からは横須賀へ。
以前から一度訪れてみたいと思っていた町。

猛暑の中をひたすら歩いて見て回り、21:46発の横須賀→京都の夜行バスに乗る。

posted by 松村正直 at 23:36| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月05日

東京へ

東京へ行ってきます。
少し涼しくならないかな。

posted by 松村正直 at 06:49| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月24日

第6歌集『について』

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先月、6年ぶりに歌集を出しました。

第6歌集『について』(現代短歌社)。478首を収めています。
多くの方にお読みいただけますように。

お母さん物忘れ外来に行きましょう春は桜がほんにきれいで
金色は遠くからでも見えるから忠霊塔に金の字ひかる
兄ウィルバー、弟オーヴィル、冬空のもとに飛びたる二葉のつばさ

購入方法ですが、版元の現代短歌社から直接買うのが一番早いです。
http://gendaitanka.jp/book/kashu/123/

現代短歌社のオンラインショップのほか、メールや電話での注文も受け付けています。

まずは実物を見てからという方は、下記の書店で取り扱っています。

 紀伊國屋書店新宿本店
 ジュンク堂書店池袋本店
 古書ソオダ水(早稲田)
 泥書房(京都)
 葉ね文庫(大阪)
 ルヌガンガ(高松)
 くじらブックス(那覇)

販売する書店は今後順次増えていく予定。また、アマゾン、楽天ブックス、紀伊國屋書店ウェブストアなどでも販売中ですので、よろしくお願いします。

posted by 松村正直 at 18:53| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月19日

父の見舞い

今日は父の見舞いに神奈川県の病院へ。


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新しくて、大きくて、きれいな病院。

父はもうだいぶ衰えて弱々しい姿になっていた。昨年5月に横浜スタジアムに野球を観に行ったことが、はるか昔のように思われる。
https://matsutanka.seesaa.net/article/503471508.html

目を閉じて眠ったかと思うと、また目を開けて少し話をしたりする。

看護師さんはみんな親切で、明るくて、元気な方ばかり。

1時間半ほどベッドの横で過ごし、手を握って「また来るわ」と言って帰ってきた。人生の終わりは誰にとっても大変なもの。

posted by 松村正直 at 22:11| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月15日

『について』販売中

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先月、6年ぶりに歌集を出しました。

第6歌集『について』(現代短歌社)。478首を収めています。
多くの方にお読みいただけますように。

購入方法ですが、版元の現代短歌社から直接買うのが一番早いです。
http://gendaitanka.jp/book/kashu/123/

現代短歌社のオンラインショップのほか、メールや電話での注文も受け付けています。

まずは実物を見てからという方は、下記の書店で取り扱っています。

新宿紀伊國屋
古書ソオダ水(早稲田)
泥書房(京都)
葉ね文庫(大阪)
ルヌガンガ(高松)

販売する書店は今後順次増えていく予定。また、アマゾンなどでも販売中ですので、よろしくお願いします。

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2025年05月19日

近刊予告

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発売中の「現代短歌」109号に広告が載りましたが、今月中に第6歌集『について』を現代短歌社から刊行する予定です。6年ぶりの歌集となります。

多くの方に読んでいただけますように。

posted by 松村正直 at 20:58| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月06日

BOOTHでの販売

私の歌集、歌書、同人誌などをBOOTHで販売しています。
https://masanao-m.booth.pm/

現在、歌集『駅へ』『紫のひと』、歌書『踊り場からの眺め』『短歌は記憶する』『樺太を訪れた歌人たち』『高安国世の手紙』、同人誌「パンの耳」第2号〜第9号、「現代短歌」2022年5月号(特集「アイヌと短歌」)を販売中。

無料でダウンロードできるエッセイや評論などもありますので、どうぞご利用ください。

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2025年04月26日

小野市短歌フォーラム

兵庫県の小野市うるおい交流館エクラで開催された「小野市短歌フォーラム」へ。


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芝生がきれいな広場を見ながら建物に入ると、ロビーは外光が入って明るい。

第1部は「季語の力」というテーマで高野ムツオさんが講演して、その後、小島ゆかりさんと高野さんと対談が行われた。

小島さんが引いた久保田万太郎の俳句「はんけちのたしなみきよき薄暑かな」について、高野さんは女性を思い浮かべ、小島さんは男性を思い浮かべて読んでいたのが面白かった。

また、「薄暑」という季語について高野さんが、比較的新しい季語で都会的なイメージを含んでいると話したのも印象に残った。農村ではなく都市の風景に合う季語だというのである。

なるほど。単に初夏のうっすら汗ばむ季節を表すにとどまらず、「薄暑」だけで街のイメージを醸し出すのだ。季語、おもしろい。

第2部は第17回小野市詩歌文学賞の授賞式。短歌部門は黒木三千代『草の譜』、俳句部門は中村和弘『荊棘(おどろ)』。

フォーラム終了後の懇親会で、受賞者の黒木さんにお祝いと歌集の感想をお伝えすることができて嬉しかった。

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2025年04月22日

神戸短歌祭のご案内

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4月29日(祝・火)に開催される「神戸短歌祭」で講演をします。
題は「見えないものの詠い方」。

参加費は1000円で、事前申込みは不要。どなたでも参加できます。

時間は13:00〜16:30。講演は14:10頃からの予定です。
みなさんのご来場をお待ちしております!

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2025年04月11日

東京から

東京から帰ってきました。

行きは夜行バスで帰りは新幹線。
夜行バスは新幹線の3分の1の値段だ。

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2025年04月10日

東京へ

東京と神奈川に行ってきます。

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2025年03月16日

新宮から

新宮から帰ってきました。
楽しい2泊3日の旅でした。

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2025年03月14日

新宮へ

今日から2泊で和歌山県新宮市へ行ってきます。

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2025年03月10日

父の入所

今日、父が介護付き有料老人ホームへ入所した。

神奈川県の団地で長らくひとり暮らしをしていたのだが、昨年の夏から身体が衰えて、もう一人で生活するのは限界を迎えた。

施設は兄夫婦の自宅のすぐ近くなので、その点は今よりも安心だ。

父と電話で話をしたところ、思ったより部屋が広く、食事も美味しかったと喜んでいた。「早く慣れるように頑張るよ」とも言っていたので、心配をかけまいと思っているのかもしれない。

父が毎日少しでも楽に過ごせますように。

posted by 松村正直 at 23:15| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月02日

連載完結

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現在発売中の「NHK短歌」3月号で、2年間にわたって連載してきた「こころ以上ことば未満」が完結した。


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最終回はオノマトペの話。


連載にあたって注意したのは、引用歌の作者が偏らないようにすること。毎回4首の歌を引いて文章を書いたのだが、できるだけ違う作者の歌を取り上げるように心がけた。

計24回の連載で引用したのは、下記の92名の方々の歌。

阿木津英、秋山佐和子、石川啄木、石川美南、伊藤一彦、伊藤左千夫、岩尾淳子、上田三四二、梅内美華子、江戸雪、大滝和子、大辻隆弘、大松達知、岡井隆、奥村晃作、奥村知世、尾崎まゆみ、香川ヒサ、川口慈子、川野芽生、河野裕子、北山あさひ、紀貫之、久々湊盈子、草田照子、鯨井可菜子、楠誓英、黒木三千代、小島なお、小島ゆかり、小中英之、小林真代、小林幸子、三枝ミ之、斎藤茂吉、佐伯裕子、坂井修一、相良宏、佐佐木幸綱、佐藤佐太郎、里見佳保、嶋稟太郎、菅原百合絵、鈴木ちはね、高木佳子、高野公彦、竹山妙子、俵万智、千葉優作、鶴田伊津、時田則雄、toron*、中井スピカ、永井陽子、永田紅、中津昌子、西村曜、西村陽吉、橋本喜典、長谷川麟、花山多佳子、馬場昭徳、林和清、東直子、日高堯子、平出奔、広坂早苗、藤島秀憲、穂村弘、福士りか、本多真弓、前田康子、前田夕暮、松村正直、松本典子、松村由利子、真中朋久、光森裕樹、睦月都、安田純生、山川登美子、山木礼子、山崎方代、山階基、山田航、山名聡美、山本夏子、横山未来子、与謝野寛、吉川宏志、米川千嘉子、渡辺松男

作者のみなさん、ありがとうございました!

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2025年02月28日

神戸短歌祭

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4月29日(祝・火)の「神戸短歌祭」で講演をします。
題は「見えないものの詠い方」。
どなたでも参加できますので、ぜひ会場にお越しください。
参加費は1000円です。

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2025年02月23日

東京から

東京(神奈川)の父の家から帰ってきた。

父が今の団地に住み始めたのは1987年のこと。もともと単身で住んでいた叔父と一緒に暮らすようになったのだった。

それから20年して叔父が亡くなり、その後、団地の中で高齢者用の部屋に移って17年あまり。それなりに愛着もあることだろう。

でも、もうひとり暮らしは限界を迎えていて、その部屋から退去する日が近づいている。

posted by 松村正直 at 19:28| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月22日

東京へ

父の様子を見に東京(神奈川)へ行ってきます。
3連休は雪の予報なので新幹線の運行状況が心配ですが……。

posted by 松村正直 at 07:56| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月08日

雪の京都

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京都は昨夜から今朝にかけて雪が降り、久しぶりの雪景色となった。

電車の遅れを心配しながら大阪のカルチャー講座に行ったところ、大阪駅の周辺には雪の気配もない。京都と大阪でもずいぶんと気候が違うのだなあ。

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2025年02月04日

寒波

冷暖房を使わない生活を始めて3度目の冬。

今日はこの冬一番の寒波がやって来たそうで、京都では最高気温7.9度、最低気温0.9度だった。外を歩いていても家の中にいても、確かに寒い。

でも、この冬一番の寒さかと言えばそうでもない。身体がもうこの冬の寒さに慣れているからだ。

人間の身体も季節によって変化するのだろう。今はもう冬になって2か月くらい経ったので、身体が完全に冬仕様になっている。冬仕様の身体は寒さに強い。

一方で、12月頃はまだ身体が冬仕様になっていないから、気温がそれほど低くなくても身体には堪える。人間の感じる寒さは単に気温だけではないということだ。

立春も過ぎて、あとは本格的な春の訪れを待つばかり。

posted by 松村正直 at 23:38| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月26日

東京より

東京(神奈川)の父の家に2泊して帰ってきた。

父は血液がんの一種である骨髄異形成症候群にかかっていて、2週間に1度、赤血球と血小板の輸血が欠かせない。日常生活においても、頻繁に立ち眩みを起こして身体が硬直したり転倒したりしてしまう。

一緒にご飯を食べたり、相撲を見たり、雑談したりして過ごす。父は几帳面な性格なので部屋は片付いている。それでも、風呂場やトイレの掃除はできなくなったようなので掃除した。

マグロが食べたいと言うのでマグロ尽くしの寿司のパックを買ったところ、握りや鉄火巻は食べるのに、ネギトロには手を付けない。好きではないのかと聞くと、一度も食べたことがないと言う。84歳になって新しいものを食べようという気にはならないようだ。美味しいのにな。

もう自力で外出することはできない。治る病気ではないので、少しでも楽しいことのある日々を長く送れるようにしてあげたいと思う。

posted by 松村正直 at 21:39| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月24日

東京へ

ひとり暮らしをしている父の様子を見に、東京(神奈川)へ行ってきます。

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2025年01月21日

出したい本あれこれ

これから出したいと思っている本。

・第6歌集
・『啄木ごっこ』(角川短歌に連載しているもの)
・『こころ以上ことば未満』(NHK短歌に連載しているもの)
・「戦争の歌」シリーズのオンラインセミナーのまとめ
・『やさしい鮫』復刊
・『午前3時を過ぎて』復刊
・『短歌は記憶する』の続篇
・第7歌集

夢はどんどん膨らむけれど、お金がなければどうしようもない。

posted by 松村正直 at 21:47| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月16日

『駅へ』7刷!

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2021年に私の第1歌集『駅へ』の新装版が野兎舎から刊行されました。元の歌集は2001年の刊行なので、20年ぶりの復刊でした。

幸いなことに、新装版は多くの方にお読みいただくことができ、昨年11月に7刷まで版を重ねています。


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在庫はまだまだありますので、版元の野兎舎のオンラインストア、またはアマゾン(電子書籍)、あるいは私のBOOTHにてお買い求めください。よろしくお願いします。


野兎舎オンラインストア
https://yatosha.stores.jp/items/600d346831862555b743dcdb

アマゾンKindle版(電子書籍)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B098T581V3/ref

松村正直BOOTH
https://masanao-m.booth.pm/

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2025年01月15日

亡くなった人とテレビ

昨晩、たまたまテレビをつけたところ「家政夫のミタゾノ」を放送していた。そこに中山美穂が出演していた、喋ったり笑ったり怒ったりしていた。

中山美穂は昨年12月6日に亡くなったが、ドラマの収録はそれより前だったので、亡くなったばかりの人がテレビ画面の中に生きていたのである。

「あれっ? これと同じ事が前にもあったな」と思った。

調べてみると、それは3年前の2022年5月20日放送の「家政夫のミタゾノ」でのことだ。直前の5月11日に亡くなったばかりの「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵が出ていたのである。

その時、ちょっと胸に来るものがあって「海は見えない」という連作10首を詠んだ。
https://masanao-m.booth.pm/items/3908160

あの時と同じことが同じドラマのシリーズでまた起きたのである。

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2025年01月14日

朝日新聞の社説

今日の朝日新聞の社説を読んでいて気になったことがある。

「デジタル化社会を生きる」「「人間であること」という一線」という題の文章で、内容には特に異論はない。気になったのは、文中の短歌の引用に関してである。

 ジタンとかタイパと言ってせわしなく時間に追われる令和の日々かな――先月の朝日歌壇にそんな投稿があった。

という形で、朝日歌壇の入選歌が引かれている。

これは、昨年12月15日の朝日歌壇に掲載された横浜市の西前敦子さんの作品だ。でも、社説には歌だけが引かれていて作者名は載っていない。

こうした引用の仕方には強い違和感を覚える。「西前敦子」の四文字をなぜ入れなかったのだろう。有名歌人でなく投稿歌だから構わないと思ったのか。あるいは作者など誰でもいいと思っているのか。

同じ新聞に掲載された短歌なので著作権の問題はないのかもしれないが、短歌やその作者に対する敬意がまったく感じられない。他人が苦心して詠んだ作品を、ちょいっとつまみ食いしているようなものではないか。

こうした作者名抜きの引用はダメだと、一歌人としてはっきり言っておきたい。

posted by 松村正直 at 14:00| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月01日

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

今年の目標は…

・ 第6歌集を出す。
・「啄木ごっこ」の連載を完結する。
・「パンの耳」第9号、第10号を発行する。
・ 父に会いにできるだけ多く東京に行く。
・ 部屋を清潔に保ち健康に過ごす。

posted by 松村正直 at 03:10| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月29日

今日の朝日新聞から

今日の朝日新聞から印象に残った記事を二つ。

まずは、岸本尚毅の俳句時評「「写生」は言語操作」。岸本は宇井十間の評論集『俳句以後の世界』を引きながら、次のように書く。

俳句に「現前性」をもたらす「写生」という手法は、一般に考えられているような「見たまま」の描写ではなく、むしろ「言語操作」なのである。

これは短歌にもそのまま当てはまる話で、とても重要な指摘だ。

もう一つは、有田哲文記者のコラム「日曜に想う」。前田勉『江戸の読書会』を取り上げて、江戸時代の学習法である「会読」について記している。

一つの特徴が「遊び」の要素で、誰が書物を深く読めるかを競い合った。身分の上下に関係なく、実利にもつながらないからこそ、熱くなれた。
もう一つの特徴が、異なる意見に出合い、そこから学ぼうとする姿勢だ。加賀藩の藩校・明倫堂は学生にこう求めた。明白な結論に至るため、虚心に討論しよう。みだりに自分の意見を正しいとし、他人の意見を間違いとする心を持つのは見苦しい――。

これは、まさに歌会のあり方そのものだ。歌の前では誰でも平等。自由に意見を交わし合い、みんなで協力して一首の読みを深めていく。

そうした姿勢が大事なのは、短歌に限らない話なのだろう。

posted by 松村正直 at 23:44| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする