2014年11月23日

長寿寺

昨日は湖南市立甲西図書館にて講演会「河野裕子と歌」を行った。
河野さんの歌を20首ほど取り上げて話をした。

その後、電車の時刻まで間があったので、図書館の方に湖南三山の1つ長寿寺に案内していただく。紅葉が素晴らしかった。

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国宝の本堂の落ち着いた佇まいもいい。
本尊の子安地蔵尊は秘仏で50年に一度のご開帳とのこと。2年前にご開帳があったので、残念ながら生きている間に見ることはないだろう。

本堂には他にも阿弥陀如来坐像や釈迦如来坐像がある。別の建物には大きな丈六阿弥陀如来坐像があり、どれも素晴らしかった。

機会を見つけて、湖南三山の残り2つ、常楽寺と善水寺も訪れてみたい。

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2014年11月21日

特別展「日本パノラマ大図鑑」

宇治市歴史資料館で開催されている特別展。
「初三郎式鳥瞰図「誕生」100年」と銘打った企画である。

大正から昭和にかけて流行したパノラマ地図の第一人者で「大正の広重」とも呼ばれた吉田初三郎(1884−1955)。彼が京都出身で、お墓が京都の山科にあること、その仕事にも京都が大きな関わりを持っていたことを、初めて知った。

初三郎が初めて鳥瞰図を描いたのは、大正2年の「京阪電車御案内」。けれども、洋画家を目指していた初三郎にとって、それは不本意な仕事であった。

ところが、翌大正3年に宇治を訪れるために京阪電車に乗った皇太子(後の昭和天皇)が「綺麗で解り易い」と褒めたことを知り、この言葉に感激して鳥瞰図制作に本格的に取り組むようになったのだそうだ。

会場には数十点に及ぶ初三郎のパノラマ地図のほか、当時の絵葉書やスタンプなどが展示されており、時代の空気がよく伝わってくる。また、江戸時代の名所図会との比較もあり、伝統とのつながりや初三郎の新しさが目で見てわかるようになっている。

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2014年10月30日

綾部(その4)

1950年に綾部市は日本で初めて、世界連邦平和都市宣言を行った。

「綾部市は、日本国憲法を貫く平和精神に基いて、世界連邦建設の趣旨を賛し、全地球の人々と共に永久平和確立に邁進することを宣言する」という宣言文が、市議会の全会一致で採択されている。

第2次世界大戦後、世界連邦運動というものがあったということを、梅棹忠夫『日本探検』を読んで初めて知った。

綾部市は、いまや日本における世界連邦運動の聖地になりつつある。それは、全国諸都市のトップをきって、世界連邦平和都市の宣言をおこない、その後の世界連邦運動の進展のきっかけをつくった。

1960年に書かれた文章である。綾部には、キリスト教や大本をはじめ、平和運動の下地がもともとあったのだろう。綾部駅の南口には「平和のモニュメント」が立っている。

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銘板には「綾部市は一九五〇年、日本で最初の世界連邦都市宣言をおこなった。私たち綾部市民は、これを誇りとして二〇〇〇年、綾部市制五十周年を記念し、ここに世界人類の恒久平和を願い、平和のモニュメントを建立する」とある。

今では「世界連邦」など、アニメかSFの話としか思えない。紛争の絶えない昨今の世界情勢を見ても、世界連邦など夢のまた夢の話である。
けれども、それを夢見た人々や時代のことを、非現実的と嘲笑う気にはなれない。

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2014年10月29日

綾部(その3)

宗教法人「大本」には2つの聖地がある。
大本発祥の地である綾部の「梅松苑」は祭祀の中心地、亀岡の「天恩郷」は宣教の中心地という位置付けだ。

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梅松苑は、以前訪れた天恩郷と雰囲気がよく似ている。広々とした境内には、789畳敷の神殿「みろく殿」や五大州の雛型とされる五つの島を浮かべた「金竜海」(池)、さらに大本開教100年に当たる平成4年に完成した「長生殿」などがある。

庭深く青葉の露のしたゝれる神苑(みその)歩めば朝風涼し
           出口王仁三郎『東北日記』

梅松苑と道を挟んだ向かい側には、日本基督教団丹陽教会がある。
明治から大正にかけての時代に建てられたもので、100年以上の歴史があるらしい。

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異なる宗教の建物が道を挟んで立っているのも不思議な眺めである。

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2014年10月27日

綾部(その2)

グンゼ記念館のある一帯には、グンゼの建物や、社宅、寮などが立ち並んでいる。かつて学校や病院も備えた企業城下町であった名残りが随所に見られる。

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もっとも、自動化や機械化、多角経営が進んだ現在、企業の形も大きく変っているのだろう。社宅が取り壊されている現場を見かけたし、寮にももう誰も住んでいないようであった。

グンゼ記念館には、昭和2年に描かれた「五十年後ノ蚕都」という、4畳分くらいの大きさの未来図が展示されている。「蚕都」という言葉が眩しい。そこに描かれた50年後の綾部は、蚕業大学、動物園、植物園、劇場などを備えた大都市だ。

自動車の台数が「現在20」に対して「五十年後15000」とある予測はかなり的確である。けれども人口は「現在12000」に対して「五十年後175000」となっていて、実際の人口35000との差は大きい。

しかも綾部市の人口は、昭和20年代の約54000人をピークに年々減少傾向にある。地方の都市が描いた夢や、地場産業発展の願いは、今後どうなっていくのだろうか。

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2014年10月26日

綾部(その1)

前から一度訪れたいと思っていた綾部へ。
京都駅から特急で1時間あまり。
今回は普通電車で行ったので2時間弱かかった。

綾部は、グンゼの発祥の地である。
また、大本の聖地でもある。
人口約35000人の小都市であるが、見どころが多い。

まずは綾部駅の北側にあるグンゼ博物館へ。
大正6年に建てられた本社事務所が記念館となっている。

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「グンゼ」という名前はもともと「郡是」であり、郡の正しい方針といった意味だ。
「今日の急務は国是、県是、郡是、村是を定むるにあり」という言葉を受け、京都府何鹿郡(いかるがぐん)の地場産業である養蚕、製糸業を発展させようという願いが込められている。

記念館には面白いものがたくさん展示されている。
例えば、昭和初期に郡是健康保険組合が「結核予防に関する和歌俳句」を社内で募集して作成したパンフレット。

野に山に日は照り満てりいざゆきて大気を吸はむ胸をひろげて
            宮崎工場 長友三連
早ければ治るやまひを人はたゞなほざりにして不治と呼ぶなり
            今市工場 足立昌雄
日光と清き空気と栄養は医薬に勝る薬なりけり
            園部工場 大島常市

こういう歌がいくつも載っている。
短歌と言うより標語と言った方がいいのかもしれないが、究極の「ただごと歌」という感じもして妙に惹かれる。

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2014年08月08日

東京へ(その2)

その後、隣接する井の頭公園へ。
22年ぶりだと思う。

よく晴れた暑い日ではあったけれど、せっかく来たのだからとボートに乗る。
手漕ぎは日差しをまともに受けるので、足漕ぎの屋根付きのものを選ぶ。

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さらに、せかっく来たのだからと動物園にも行く。
「ここのゾウはこの前死んだよね?」とか、「いや、あれは天王寺動物園のゾウだよ」とか、「花子って名前のゾウはたくさんいるな」とか、喋っているうちに到着。

国内最高齢のゾウの「はな子」は健在であったが、午後1時までの公開ということで残念ながら見られず。でも、ペンギン、カピバラ、アカゲザル、ヤクシカ、メンフクロウなど、思ったよりいろいろな動物がいた。

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「リスの小径」では、クルミを食べたり、寝転がったりしているリスを間近で見られる。なかなか楽しい。

結局1泊2日で、新横浜→町田→八王子→三鷹→東京とめぐって、京都に帰ってきた。

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2014年08月07日

東京へ(その1)

昨日は、3月に亡くなった塚原さんの納骨のために東京の町田市へ。
母親の買ったお墓に行くのは初めてのこと。
草木がたくさん生えていて、公園のような気持ち良いところだった。

お墓にはペットも一緒に入れるようになっていて、犬のタローが既に入っていた。
そこへ塚原さんのお骨と、猫のシロの骨を納めた。
その後、みんなで昼食を取って、八王子のホテルに一泊。

今日は、父親と待ち合わせて三鷹にあるジブリ美術館へ。

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アニメの仕組みや製作過程がよくわかる展示になっていて、大人も子供も
楽しめる。外国の方が驚くほどたくさん訪れていた。
日本のアニメはそれだけ有名なのだろう。

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2014年07月05日

東京へ

昨日は午前中に芦屋でカルチャー講座をした後、18:00からお茶の水の東京ガーデンパレスで行われた前川佐美雄賞・ながらみ書房出版賞の授賞式に参加した。

・第12回前川佐美雄賞 栗木京子歌集『水仙の章』
・第22回ながらみ書房出版賞 中川佐和子歌集『春の野に鏡を置けば』

2次会、3次会と行って、深夜1:30過ぎまで。
久しぶりの東京で、いろいろな人と話ができて楽しかった。

今日は、朝9:30から国立国会図書館へ行って調べものをする。
利用者カード1枚で、入館、退館、資料の閲覧、複写、プリントアウトなど、何でも出来てしまう優れたシステム。しかも職員の方がみな親切で、いろいろと教えてくれる。

「樺太日日新聞」「恵須取(えすとる)新聞」、雑誌「樺太」など、戦前の樺太で刊行された新聞や雑誌を一つ一つ調べていく。まさに宝の山という感じだ。ついつい関係のない記事まで読み耽ってしまう。

本館6階の食堂でお昼を食べて、15:00まで作業。
コピー22枚の収穫があった。
可能ならば一週間くらい泊まって連日通いたいところだが、そうも行かない。

19:00過ぎに帰宅。

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2014年06月17日

鳥取県立八頭高校

先週の金曜日、鳥取の高校へ行った。
言語活動充実事業の一環として、一つのクラスで3コマ続けて短歌の授業をしたのだ。高校の建物に足を踏み入れるのは、実に25年ぶりのこと。

まずは「現代短歌のいま」という講義で最近の若い世代の歌を紹介。
その後、みんなで穴埋め問題をしたり、短歌を作ってもらったりというワークショップを行った。生徒さんが非常に前向きに取り組んでくれたのが嬉しい。

その後、若桜町(わかさちょう)にある不動院岩屋堂へ。

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ちょっと三徳山の三仏寺投入堂に似ている。
でもここは山に登る必要はなく、道路からすぐのところに建っている。しかも、観光客の姿もない。実にのんびりした場所である。お堂の中に入ることができたらきっと良い眺めだろうなあ、などと思う。

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こちらは鳥取市内に建つ仁風閣。
明治40年にできた建物である。

夕方からは「みずたまり」の皆さんの歌会&宴会にお邪魔して、夜遅くまで楽しい時間を過ごす。こんなに楽しくていいのだろうかと心配になるくらいの一日であった。

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2014年05月12日

四十九日

昨日は四十九日の法要のため、母の住む山梨県身延町へ行った。
京都から静岡まで新幹線で行き、そこから身延線の特急「ワイドビューふじかわ」に乗る。5月の空に富士山がくっきりと見える。そう言えば、葬儀の時も同じようにきれいな富士山が見えていた。

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朝6時に家を出て、向こうの家に着いたのは10時。
行きに4時間、現地滞在5時間、帰りに4時間という忙しい一日だったが、久しぶりに伯母さんや母の友人たちとも話ができて良かった。

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2014年04月24日

郡上八幡

「郡上市古今伝授の里短歌大会」参加のため、1泊2日で郡上八幡へ。
新緑のきれいな季節で、しかもお天気にも恵まれて、楽しい二日間だった。

昨日は古今伝授の祖と言われる東常縁(とうのつねより)ゆかりの「古今伝授の里フィールドミュージアム」を案内していただき、今日は郡上八幡城にのぼる。

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昭和8年に再建された模擬天守であるが、山の上にあって眺めが良い。日本最古の木造再建城とのこと。観光客が大勢のぼっていた。

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天守閣からは郡上八幡の町並みを一望することができる。
この城には20年前にも来たことがあるのだが、眺めの良さはよく覚えていた。


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2014年04月15日

奥出雲

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「鉄師頭取の家 絲原家」。
たたら製鉄で財をなした絲原家の居宅、庭園、記念館が公開されている。田部家、櫻井家とともに松江藩の鉄師(てつし)頭取の御三家と呼ばれた家とのこと。

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与謝野鉄幹・晶子夫妻も訪れたことがあり、記念館わきに歌碑が建っている。

おのづから山のあるじのこころなり清き岩間に鳴れる水おと  寛
林泉に松の山をば重ねたり五月の風を人ききぬべく  晶子


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JR木次(きすき)線の亀嵩(かめだけ)駅。
手打ちそばを食べることができる人気のお店。
美味しかったです。

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2014年04月14日

永井隆記念館

週末は「塔」の奥出雲歌会へ行ってきた。
会場は島根県雲南市三刀屋町にある永井隆記念館。
長崎で被爆し、『長崎の鐘』 『この子を残して』 などの著作を残したことで有名な医師、永井隆の記念館である。

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永井は島根県松江市で生まれ、1歳の時に父の医院開業に伴って、この雲南市三刀屋町(当時は飯石村)に移り住んだ。ここは、永井が幼少期を過ごした土地であり、今もその家が残っているそうだ。

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これは長崎市にある「如己堂」の複製。
永井が死の前の3年あまりを過ごした2畳一間の庵である。「如己堂(にょこどう)」という名前は、聖書にある言葉「己の如く隣人を愛せよ」から取られている。

今回展示を見て初めて知ったのは、永井が短歌を作っていたことである。

君とともに徴兵検査うけし日のわが肉体は若く匂いき
新しき平和の光さしそむる荒野にひびけ長崎の鐘
白ばらの花よりかおりたつごとくこの身をはなれのぼりゆくらむ
  (表記は展示されている短冊等のまま)

最後の歌は辞世であるが、歌としてもとても良い一首だと思う。

昭和26年5月1日死去。43歳。
今の私と同じ年齢である。

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2014年04月04日

伏見桃山城

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わが家から歩いて15分ほどのところにある伏見桃山城。
お天気が良くて、花見に来ている人が大勢いる。

この城は歴史的なものではなく、以前あった遊園地(伏見桃山城キャッスルランド)のために建てられた模擬天守である。10年ほど前、遊園地が閉鎖された時にこの城も取り壊される予定だったのだが、地元の反対があって残されたという経緯がある。

以前は城の中にも入れて、資料館や展望台のようになっていたのだが、耐震性に問題があることがわかり、今は立入禁止になっている。

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2014年03月04日

広島へ(その2)

厳島神社の鳥居。
到着時にはほぼ満潮で、鳥居は完全に海のなか。

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大願寺にある九本松。
伊藤博文が植えたと言われているらしい。
ちょっとびっくりするくらい立派な松である。

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弥山(みせん)頂上。
巨岩がごろごろしていて、古くからの信仰の場であったのがよくわかる。

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6時間ほど経って、干潮になった海の様子。
鳥居のだいぶ先まで海が引いている。

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鳥居のところまで行って見上げると、その大きさは圧倒的。
扁額だけで3畳分あるそうだ。
柱は自然木をそのまま使っていて力強い。

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2014年03月03日

広島へ(その1)

週末は1泊2日で広島へ。

まずは呉の「てつのくじら館」(海上自衛隊呉史料館)。
潜水艦「あきしお」が展示されていて、中も見学することができる。

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続いて大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)。
戦艦大和の10分の1の模型がドーンと展示されている。

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広島市へ移動して、原爆ドーム。
平和記念資料館には大勢の人が訪れていた。

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2日目は宮島へ。
フェリーで島に到着すると、あちらこちらに鹿がいる。
しかし奈良とは違って、鹿せんべいは売っていない。

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2013年11月28日

新島(その2)

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草木になかば埋れるようにして、島のあちこちに空家や廃屋がある。
最盛期には250名もの人々がここに住んでいたというが、その当時を
思い浮かべるのは難しい。

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西桜島村立(現在は鹿児島市立)桜峰小学校の分校跡。
1915年から1972年まで、ここに分校があった(前身の分教場は1898年設立)。
教室の中には黒板などが残っていて、わずかに当時を偲ぶことができる。

ここで学んでいた子供たちは、今頃どこで何をしているのだろうか。

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2013年11月27日

新島(その1)

鹿児島県の新島(燃島)へ行ってきた。
かつて佐藤佐太郎が訪れた島である。

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桜島の浦之前港から、週に5日、一日2便「市民の交通の利便及び市行政の円滑な遂行を図るため」(鹿児島市HP)という名目で行政連絡船「しんじま丸」が出ている。片道100円。

乗船客が名前を記したノートを見ると、時々、釣り客が利用しているようだ。島が無人化してしまった現在、この連絡船もいつまで存続するかわからない。

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到着した港の左右に続く海岸沿いの道から、4本くらいの道が島の奥へとのびている。ただし、途中で藪に遮られている所が多く、歩き回るのは大変な状態である。

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2013年11月09日

駒井家住宅

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京都市左京区北白川にある駒井家住宅へ。
叡山電車「茶山」駅から、歩いて7分くらい。「銀月アパート」のすぐ近くである。

この家は京都帝国大学教授であった駒井卓(1886〜1972)の自宅として、昭和2年に建てられたもの。設計はヴォーリズ建築事務所。現在は財団法人日本ナショナルトラストが所有し、金曜日と土曜日に一般公開している。

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食堂・居間・寝室・書斎・和室の他に、一階と二階にそれぞれサンルームが設けられている。
こんなところで読書をしたら、さぞかしはかどることだろう。

見学料は大人500円。
おすすめです。

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2013年08月10日

宇治川花火大会

昨日は夕方から第53回宇治川花火大会を見に行く。
家から一番近い花火大会なのだが、これまで一度も行ったことがなかった。

京阪の宇治駅に着くと、ホームには大きな横断幕(?)が掲げられている。

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なるほど、打ち上げ場所に近く、高さのあるホームは、花火を見るのに絶好の場所なのだろう。

駅から出て宇治川沿いを歩き、三室戸駅近くの土手で鑑賞。
夜7:45〜8:45までの1時間、約7000発の花火が揚がった。迫力があるだけでなく、「トンボ」「りんご」「みかん」「猫」「魚」「傘」など、面白い形の花火もあって楽しい。

帰りは黄檗駅まで歩いて、JR奈良線に乗る。大混雑に巻き込まれることなく、比較的楽に帰ってくることができた。

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2013年05月07日

デスマスク?

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連休は大阪府立大型児童館「ビッグバン」へ。
われながらコワイ・・・。

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2013年04月02日

桜とおばけ屋敷

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京都の円山公園の枝垂れ桜。
周辺にある他の桜も満開に近く、大勢の人で賑わっている。外国人の観光客も多い。

屋台で初めて「鳥皮ギョーザ」というのを食べた。小麦粉の皮の代わりに鳥皮を使った餃子。
皮がパリッとして中味がジューシーで、なかなか美味しい。

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八坂神社の境内に出ていたおばけ屋敷。大人500円。

遊園地以外でおばけ屋敷に入るのは初めてかもしれない。鉦や板を使って大きな音を出したり、おばけ役の人が何度も出てきたりして、けっこう迫力がある。

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2012年12月31日

箱根へ(その3)

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小湧谷駅。今回の旅行の拠点はここ。

高安国世の母やす子の歌集には小湧谷を詠んだ歌がいくつかある。
おそらく親類か誰かの別荘があったのだろう。
眼の下(もと)の芽ぶきの山に立つ煙また濃くたちぬ溜りゐしごと
百日紅の太幹を流れゐる雨の小川のごとくなるを見てゐつ
白雲は谿より湧きて高嶺(たかね)よりおりくる雲と乱れあひたり
          「小涌谷」(『樹下』昭和16年)

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箱根登山鉄道。小田原駅から強羅駅までの15キロを結んでいる。

途中80パーミル(1000分の80)の急勾配があり、出山信号場(塔ノ沢駅〜大平台駅間)、
大平台駅、上大平台信号場(大平台駅〜宮ノ下駅間)の3か所でスイッチバックを行う。
何だかとても懐かしい。

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2012年12月30日

箱根へ(その2)

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ケーブルカー、ロープウェイと乗り継いで、大涌谷へ。
ここは子供の頃に行った箱根で一番思い出に残っている場所かもしれない。

【大涌谷】は広辞苑にも載っている。
〈箱根火山の中央火口丘である神山の北部中腹にある、硫気噴孔を有する谷。
箱根火山の最も新しい爆発口。強羅・仙石原に温泉水を供給。〉

ロープウェイから見下ろす谷の斜面では、大掛かりな砂防工事が続いている。

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大涌谷名物の黒たまご。5個入り500円。
この卵は1個食べれば7年、2個食べれば14年、寿命が延びると言われている。
かなり太っ腹な延び方だ。

黒いのは卵の外側(殻)だけで中身は白い普通の茹で卵なのだが、なぜかとても美味しい。
硫黄の匂いが立ちこめる場所で食べるから、おいしく感じるのだろうか。

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2012年12月29日

箱根へ(その1)

東京の町田に生まれ育ったので、小さい頃は電車と言えば小田急線だった。
箱根は家族旅行や小学校の遠足、林間学校などで何度も行ったなじみの場所。
今回、25年ぶりくらいに、その箱根を訪れた。

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まずは小田原城へ。

JR小田原駅から徒歩10分。北条早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直と続く北条五代の本拠地となった城。天守閣からの海の眺めがすばらしい。

小学生の頃にも訪れたことがあるが、その頃の印象よりも随分と立派になっている。銅門(あかがねもん、平成9年復元)、馬出門(うまだしもん、平成21年復元)など、跡地の復元整備が進んだためのようだ。

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続いて神奈川県立生命の星・地球博物館へ。

箱根登山鉄道「入生田駅」から徒歩3分。「地球を考える」「生命を考える」「神奈川の自然を考える」「自然との共生を考える」の4つの展示室があり、昆虫から恐竜まで1万点に及ぶ標本が展示されている。

とにかく圧倒的な標本の数。展示方法も工夫されていて見飽きない。特別展「博物館の標本工房」では剥製や骨格などの標本の作り方が解説されていて、一つ一つの標本作りに相当な手間がかかっていることがよくわかった。

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2012年10月31日

のんほいパーク(その2)


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自然史博物館にあるティラノサウルスの骨格標本。
この博物館には骨格標本や化石が多数展示されている。ここだけで一日楽しめるくらいの充実した内容だ。

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植物園に咲いていたきれいな花。
確か「ハイビスカスのへや」にあったもの。

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夕食は豊橋駅まで戻って、B級グルメとして売り出し中の「豊橋カレーうどん」を食べる。
駅から徒歩5分くらいの「勢川本店」にて。

「豊橋カレーうどん」はカレーうどんの底に、ごはんが入っているというユニークなもの。
その5箇条は
1.自家製麺を使用する
2.器の底から、ごはん・とろろ・カレーうどんの順に入れる
3.豊橋産ウズラ卵を使用する
4.福神漬又は壺漬・紅しょうがを添える
5.愛情を持って作る
一食で二度美味しく、しかもカレーのルーをあますことなく食べ切ることができるのがいい。
いつかまた食べに行きたい。

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2012年10月30日

のんほいパーク(その1)


ここ数年、秋になると川崎に住む父親を誘って旅行をしている。
今年は愛知県豊橋市にある豊橋総合動植物公園(愛称:のんほいパーク)へ行ってきた。

新幹線の豊橋駅で在来線に乗り換えて1駅、二川(ふたがわ)駅から徒歩7分ほど。動物園と植物園と遊園地と自然史博物館という4つの施設が一緒になっている盛り沢山な公園である。

園内は想像以上に広くてけっこう歩き回る感じ。秋晴れの天気もあって、家族連れが大勢来ていたが、それでも混んでいるという感じはしない。

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野外展示の恐竜。確かブラキオサウルスだったと思う。ひたすらデカイ。
こんな感じの恐竜が7〜8体あって、子供たちの人気を集めている。

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動物園のシマウマ。広いスペースで走りまわったり、じゃれ合ったりしている。
縞の一本一本がどうつながっているのか、じっくり観察してしまった。

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のんほいパークのシンボルのように聳えている塔。
高さは40メートル。
最上階は展望レストランになっていて、そこで昼食を取る。味はともかく眺めは抜群であった。

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2012年10月13日

堺(その2)


秋晴れの良い天気で、京都から堺へ行く途中の電車で、4つの小学校の遠足と出会った。
まさに遠足日和という感じ。

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南海線の堺駅西口に立つ与謝野晶子像。
手に持つ筆や短冊が微妙に折れ曲がっているような気がする。

台座に刻まれている歌。
〈ふるさとの潮の遠音のわが胸にひびくをおぼゆ初夏の雲〉

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堺市立中央図書館の横にある晶子の歌碑。
〈堺の津南蛮船の行き交へば春秋いかに入りまじりけむ〉

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大仙公園の中にある晶子の歌碑。
〈花の名は一年草もある故に忘れず星は忘れやすかり〉

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最後に訪れた仁徳天皇陵。

三重の濠に囲まれていて、世界最大級の大きさを誇る。一周2850メートル。
拝所から見ても全体の形を見渡すことはできないが、その巨大さはよくわかる。

付近は百舌鳥(もず)古墳群と呼ばれるように、4キロ四方に47基の古墳が残っており、至るところ古墳だらけ。

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2012年10月12日

堺(その1)


今日はカルチャー教室の生徒さんたちと一緒に堺へ。

10時にJR堺市駅に集合して、方違(ほうちがい)神社→反正(はんぜい)天皇陵→堺市役所21階の展望ロビー→妙國寺→本願寺堺別院→覚応寺→千利休屋敷跡→与謝野晶子生家跡→仁徳天皇陵→JR百舌鳥駅という行程。

堺という名前が摂津の国と和泉の国の境にあることに由来しているのを初めて知った。市内には与謝野晶子の歌碑が数多く建てられている。古い町並みや由緒ある寺社、古墳群など見どころも多く、歴史を肌で感じることができる。

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本願寺堺別院の境内にある与謝野晶子の歌碑。
〈劫初より作りいとなむ殿堂にわれも黄金の釘ひとつ打つ〉

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こちらは、覚応寺の境内にある晶子の歌碑。
〈その子はたちくしにながるゝくろかみのおごりの春のうつくしきかな〉

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阪堺電気軌道の阪堺線。
大阪市の恵美須町駅と堺市の浜寺駅前駅までの14.1キロを結ぶ路面電車。
運賃は大人200円均一。

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与謝野晶子生家跡にある歌碑。阪堺線の走る紀州街道に面して立っている。
〈海こひし潮の遠鳴りかぞへつゝ少女となりし父母の家〉

現在は埋め立てによって海までの距離が遠くなり、潮鳴りは聞こえそうもない。

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2012年10月08日

大津祭


今日は湖国三大祭の1つである大津祭へ。

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朝9時過ぎにJR大津駅に着くと、13基の曳山が勢揃いしていて、ちょうど巡行が始まるところ。どれも江戸時代に製作されたものだそうで、豪華に飾られている。

大津祭の面白いのは、巡行のところどころで曳山に乗った人形たちのからくりが演じられるところ。猩々がお酒を飲んで顔を真っ赤にしたり、恵比寿さんが鯛を釣りあげたり、岩の中から唐獅子が現れて躍ったり、故事にちなんだ様々なからくりを見ることができる。

また、曳山からは厄除けの粽も撒かれる。巡行の道筋にある家や商店は二階の窓を全開にしていて、そこに投げられる粽を受け取っている。もちろん、粽は道にも撒かれるので、見物客がキャッチしたり拾ったりする。

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大津に来て琵琶湖を見ないわけにもいかないので、帰りは京阪の浜大津駅から帰ることにして、湖岸へ行く。秋晴れの空の下に穏やかな湖が広がっていた。

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2012年08月31日

「はいだるい」


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NHK学園の短歌大会に参加するため、能登の和倉温泉へ。

和倉温泉駅前にある喫茶・レストラン「はいだるい」で昼食をとる。
「はいだるい」はお店のHPによれば
石川県中能登地方の方言です。元々は「つまらない」「しょうもない」などを意味しますが、仲のいい人を励ます時にも使われる、ほのぼのとした温かさのある言葉です。
とのこと。

ここの名物「はいだるいカレー」(850円)は炒めた野菜とタコやイカがたっぷり入っている、ちょっと変ったカレー。これがかなり美味しい。独特のコクがあって、何度でも食べたくなるような味であった。

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2012年08月15日

宮柊二の歌碑


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新潟県佐渡市の「トキの森公園」を訪れたところ、宮柊二の立派な歌碑があった。「朱鷺幻想」と題する長歌+反歌2首が刻まれている。昭和38年の元日の新潟日報紙上に掲載されたもの。(歌集『藤棚の下の小室』に収録)

「…わだつみの最中(もなか)の島に、絶えゆかむ命をつなぎ、種(しゆ)の持続(ぢぞく)僅かに残す、Nipponia nippon(ニツポニア 二ツポン)、…」と詠われた日本産の朱鷺は、昭和56年の全数捕獲や繁殖の努力にも関わらず、平成7年の「ミドリ」(雌)、平成15年の「キン」(雄)の死亡によって絶滅した。

しかし、その後、中国から譲り受けた朱鷺のペアによる繁殖が成功し、今では野生復帰を果たすまでになっている。ちなみに今年7月13日現在、日本に生息する個体数は267羽。そのうち68羽が野生に放たれているということだ。

・・・そんなに増えていたのか、トキ。

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2012年08月12日

春日山神社


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春日山神社(新潟県上越市)に立つ忠魂碑と砲ならび砲弾。忠魂碑は大正時代のもの。砲は1898年のロシア製で、日露戦争の戦利品のようだ。

この神社は1901年、上杉謙信の居城であった春日山城跡に、童話作家小川未明の父が建立したもの。境内には上杉謙信や小川未明に関する資料も展示されており、時代の入り混じった何とも不思議な空間となっている。

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2012年08月07日

零戦?


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京都府南丹市の「るり渓温泉」の一角に「ゼロ戦研究所」という建物(というか、ガレージのようなもの)があり、そこに飛行機が展示されている。

こんなところに零戦が!と思って写真を撮ったのだが、どうも本物の零戦ではないらしい。

調べてみたところ、米ノースアメリカン社製のT‐6Gという機体に零戦風の塗装を施したものというのが真相のようだ。日本の航空自衛隊でも使われていた機体で、映画でも零戦に改造されて登場したりするとのこと。

いずれにせよ、夏休みで賑わう「るり渓温泉」の片隅で、誰に見られることもなくひっそりと展示されている。

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2012年07月29日

土星


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夕方から京都産業大学の神山(こうやま)天文台へ。
毎週土曜日の19時から、一般公開の天体観望会が行われている。

前回はあいにくの天気で観望会は中止になったのだが、今日は
まずまずの晴天。無事に2時間、天体望遠鏡を見ることができた。

参加者は30名ほど。
月、火星、土星、うしかい座のアークトゥルス(赤色巨星)、はくちょう座の
アルビレオ(重星)、こと座のベガなどを次々と見せてもらう。

案内役の専門員さんや学生さんの応対も丁寧で、どんな質問にも
気軽に答えてくれるのが嬉しい。

実は天体望遠鏡を見るのは今回が初めて。
土星の輪がくっきりと、いかにも土星らしい形に見えるので、
案内役の学生さんに「おぉ、土星の形してますね!」と言ったら、
「そりゃぁ、土星ですから」と言われてしまった。

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2012年07月15日

祇園祭


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夕方5時過ぎから祇園祭へ。

イカ焼き、フランクフルト、チャーミースノーアイス、タピオカミルク、鱧寿司、牛串、鱧ロール、りんご飴、スティックパインと、夕食を兼ねてひたすら食べる。

だんだんと通りが暮れてゆくにつれて、空の青さが鮮やかになっていく。
そして、あたりが暗くなると、提灯の明るさが夜の町に輝く。

人通りが多くなってきた夜の8時過ぎに、早めに撤収。

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2012年06月06日

岡山(その2)


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家は、もうなかった。
小さな駐車場になっていた。

近所の人に話をうかがったところ、しばらくどこかの会社の倉庫代りに使われていて、10年近く前に火事になって燃えてしまったのだそうだ。「うちの玄関の楓もあの火事でやられて、道路側の枝は全部切ってしまったのよ」と、その人は思い出すように言った。

僕が働いていたコンビニ(「ポプラ」下伊福店)も、もうなくなっていた。多々羅店長やパートの大迫さん、高校生の明美ちゃんは、どこへ行ってしまったのだろう。

駅へ戻る途中の商店街を歩いていると、古い不動産屋があった。「女主人」が18年前とあまり変らない姿で、店の中に座っている。扉に手をかけると、初めてこの店を訪れた時のことが、あざやかに甦ってきた。

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2012年06月05日

岡山(その1)


岡山には1993年4月から1994年9月までの一年半、住んでいたことがある。生まれ育った東京を離れて初めて一人で暮らしたのが、岡山であった。

当時のことは『現代短歌最前線 新響十人』(北溟社)収録の「岡山時代のこと」というエッセイに書いたことがある。
幸いなことに、女主人が一人でやっている不動産屋が「あなたはどう見ても悪いことはできそうにないから」と言って、一軒の貸家を見せに連れて行ってくれた時は涙が出そうなくらい嬉しかった。その木造の家は、道と道とが鋭角に交叉する角地に立つ三角形をした二階建てで、もとは老夫婦の住む煙草屋であったらしい。一階が三畳と台所・風呂・トイレ、二階が四畳半という間取りだった。二階へのぼる階段は、梯子と言った方がいいもので、老夫婦はその上り下りができなくなって引っ越して行ったのだと聞いた。「あなたは若いから大丈夫」と女主人は笑った。

今回18年ぶりに、その場所へ行ってみた。
岡山市富町1−9−9。
岡山駅の西口を出て、歩いて十数分である。

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2012年06月04日

小郡


「塔」の山口歌会に参加するため、山口県の小郡(おごおり)へ。駅の名前は2003年に「小郡」から「新山口」に改称され、小郡町も今では山口市の一部になっている。それでも、頭の中の地図は小郡のまま。

駅の北側(在来線口)が昔ながらの町であるのに対して、南側(新幹線口)は区画整理された土地にオフィスビルやホテルが立ち並んでいる。駅を境にして、まるで別の町のようだ。

在来線口を出て15分くらい歩いて行くと、家並みが尽きて山に入るあたりに、其中庵(ごちゅうあん)が建っている。種田山頭火が昭和7年から13年まで暮らした家を復元したものである。

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庵は小高い場所にあって小郡の町を見渡すことができる。なるほど、良い場所だ。町の姿はだいぶ変ったのだろうが、現地に来てみると、地形から当時を偲ぶことができる。
  移つてきてお彼岸の花ざかり  山頭火
  この柿の木が庵らしくするあるじとして

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2012年05月06日

天橋立、加悦(かや)

一泊二日で京都府の北部、宮津町と与謝野町へ。

4日は天橋立に行ったのだが、あいにくの天気。山頂の小さな遊園地のゲームコーナーで2時間ほど遊んだものの天候は回復せず。雨だけならまだしも風が強く、全身びしょ濡れになってしまう。天橋立を歩いて渡るのは断念して、モーターボートに乗って海からの景色を眺め、早めに宮津の旅館にチェックイン。

5日は打って変って、これ以上ない晴天。北近畿タンゴ鉄道の野田川駅(旧・丹後山田駅)にかつて接続していた加悦鉄道の廃線跡がサイクリングロードになっている。そこを自転車で走って、加悦SL広場へ。ここは鉄道ファンの憧れの場所である。

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続いて与謝野町古墳公園へ。7個もの古墳が並び立つ広々とした公園で、資料館も併設されている。かなり大規模で歴史的な価値も高いと思うのだが、観光客はほとんどいない。

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その後、丹後ちりめん発祥の地である加悦の街並みを散策。ちりめん街道と呼ばれる通り沿いに古い建物が数多く残っており、伝統的建造物群保存地区に指定されている。生糸の商いで財をなした旧尾藤家の内部を見学したが、とにかく広くて立派。トイレだけでも4か所もある。洋館部分から見る大江山連峰の眺めが抜群だった。

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2012年04月12日

聖徳記念絵画館

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明治神宮外苑の一画に聖徳(せいとく)記念絵画館という建物がある。東京には20年以上住んでいたけれど、こんな場所があることは知らなかった。大正15年の竣工で、重要文化財に指定されている。

建物の中には明治天皇の「御降誕」から「大葬」にいたる80枚の絵画が展示されている。今回はその中の一枚の絵を見るために訪れたのであった。

絵画は当時の一流の画家たちによって描かれたもので、一枚が縦3メートル、横2.7メートルという大きなもの。時代順に1番から80番まで並んでいて、40番までが日本画、41番以降は洋画となっている。そんなところにも、明治という時代がよく表れているだろう。

「大政奉還」「西南役熊本籠城」「憲法発布式」「帝国議会開院式臨御」「日清役黄海海戦」「日英同盟」「日露役奉天戦」など、さながら明治の時代絵巻といった感じである。近代史のおさらいをするには良い場所かもしれない。

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2012年04月09日

磐船神社

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先日、大阪府交野市にある磐船(いわふね)神社へ行った。

ここはイワクラ信仰の地として有名なところで、「天の磐船(あまのいわふね)」と呼ばれる高さ12メートル、幅12メートルの巨大な岩がある。この巨岩そのものが御神体となっており、その前に拝殿がある。本殿はない。

他にも多数の巨石があり、その中を潜り抜けていく「岩窟めぐり」をすることができる。500円。鍾乳洞でも防空壕でも鉱山跡でも、洞窟と名の付くものは大好きなので、早速挑戦してみたが、これがかなりハードな道のり。まさに全身運動である。

もちろん、遊びではなく拝観なので、行衣という白い襷を掛けていく。信仰心はさほど持ち合わせていないのだが、大きな岩を前にすると何となく敬虔な気持ちになってくる。30分ほどかかって、ようやく出口へ。

近くには、長さ280m、地上高50mの人道吊り橋「星のブランコ」や大阪市立大学附属植物園などもあり、一日楽しく遊ぶことができる。

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2012年02月06日

長浜

日曜日は息子を連れて長浜へ。

10:00に大津港発の雪見船に乗る。乗客は20名くらい。船室は暖かいが、甲板は風が吹いていて5分と出ていられない。途中、琵琶湖大橋や沖島、沖の白石、多景島(たけしま)などを眺めて、12:10長浜港に到着。

長浜はけっこうな雪が積もっている。

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「茶しん」というお店で関西圏唯一のホワイト餃子を食べ、いよいよ観光客の多い黒壁スクエアへ。目当ては「海洋堂フィギュアミュージアム龍遊館」である。

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ここには、動物、昆虫、恐竜などからアニメのキャラクター、美少女フィギュアまで、ありとあらゆるフィギュアが展示されている。

フィギュア塗装やジオラマ製作の体験教室も行われており、息子はドラゴンの塗装に挑戦。親切なオネエサンの指導のもと、たっぷり1時間くらいかけて満足の一体を仕上げた。

帰りは長浜駅から新快速で一路京都へ。

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2011年12月08日

車谷不動磨崖仏

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湖南市立甲西図書館で開かれている「歌人河野裕子〜ふるさと石部時代」展に行く。JR草津線の甲西駅から歩いて10分ほど。

図書館の2階のスペースを使って、滋賀県を詠んだ歌や著作が展示されているほか、小学校時代の先生や親友、教師時代の教え子たちのコメントなどが紹介されている。こうしたナマの声はとても貴重なものだろう。他にも甲斐雍人さんとのツーショットの写真や姪の森島朋子さん宛の手紙など、初めて見るものも多く、楽しかった。

その後、観光案内版を見ると、近くに磨崖仏があるようなので、小雨の降るなかをとぼとぼ歩いて行く。川幅の広い野洲川を渡って、途中で道に迷いながらも何とか到着。

高さ425cm、宝剣の長さ230cmというかなり大きな不動明王である。江戸時代の作で文化財としての価値はそれほど高くないようだが、その迫力といい、表情といい、なかなか良いものであった。

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2011年11月24日

奈良

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息子を連れて奈良に行く。紅葉が鮮やか。

鹿にせんべいをやりながら、まずは興福寺、そして新薬師寺へ。今日は四天王、八部衆、十二神将など、カッコイイ系の天部の仏像を中心に見て回る。

興福寺は国宝館がリニューアルされて、展示が見やすくなった。阿修羅像も至近距離でたっぷりと見られる。一方の新薬師寺はと言うと、こちらはいつ行っても素っ気ない感じ。それがまたいい。

帰り道でたまたま通りかかった「頭塔(ずとう)」という土の塔(?)を見学する。方形七段のピラミッドみたいな形をしたもので、2000年に復原整備されたらしい。なかなか存在感がある。
鹿たちも若草の上(へ)にねむるゆゑおやすみ阿修羅おやすみ迦楼羅
           永井陽子『てまり唄』

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2011年11月04日

名古屋港水族館

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「文化の日」は、名古屋駅で父親と待ち合わせて、名古屋港水族館へ。
父と会うのは久しぶり。

ペンギンの給餌タイム、イルカパフォーマンス、マイワシのトルネード、ベルーガ(白イルカ)のトレーニングなど、イベントがたくさんあって、どれも充実している。あまり期待せずに行ったのだが、予想以上に楽しいところだった。

水族館の外はすぐ港になっていて、南極観測船ふじなども見学することができる。水族館はやっぱり海の近くにあるのがいい。建物の中にいても、海の気分を味わうことができる。

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2011年10月22日

京都国際マンガミュージアム

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今日は時代祭を見に行く予定だったのだが、雨のため中止。代わりに息子を連れて烏丸御池にある京都国際マンガミュージアムを初めて訪れた。

ここは、旧・龍池小学校を改築して建てられたもので、小学校の歴史に関する展示も行っている。地元の集会場のようなスペースもあり、地域密着という印象だ。階段部分などは、小学校当時の雰囲気がそのまま残っている。

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30万点に及ぶ収蔵資料のうち、約5万点が壁に並んでいて、自由に読むことができる。土曜日ということもあって、家族連れを中心に大勢の人で賑わっていた。外国人の姿も多く、マンガに対する関心の高さを伺わせる。

天気が良ければ、テラスに出てマンガを読むこともできるし、人工芝の張られた校庭で遊ぶこともできる。一日中いても飽きない場所であろう。

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2011年09月03日

北海道旅行(その4)

最終日は三笠市にある「三笠鉄道村」へ。
旧幌内線(岩見沢―幾春別、三笠―幌内)の跡地に鉄道博物館や公園があり、多数の車輌が展示されている。SLやトロッコなどにも乗ることができる。

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発動機付のトロッコ。
片道2.5キロを往復する。けっこうな速さで進むので気持ちいい。途中に一般道と交差する踏切があり、運転手には自動車免許が必要となっている。

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お昼に食べた「石炭ザンギ」。
ザンギは鶏肉の唐揚げのことで、北海道でよく使われる言葉。特製のタレに漬け込んで、最後はイカ墨で仕上げている。かつての炭鉱町ならではの一品。

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2011年09月02日

北海道旅行(その3)

三日目は旭川の「旭山動物園」へ。

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「動くから、動物。」がキャッチフレーズの動物園。動物たちの行動展示についての話は聞いていたのだが、実際に動物たちがよく動いている。各施設も山の斜面をうまく利用して作られており、動物たちを上からも横からも見ることができる。

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白金温泉の宿近くにある「青い池」。このあたりは地質の関係で水が青くなるらしい。美瑛川もうっすらと青みを帯びていた。

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