日高さんは昨年刊行した歌集『日在浜』で迢空賞と前川佐美雄賞を受賞している。
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「わたしのテーマの一つは風景なんです。風景がわたしに寄って来る感覚が好きです。小さい頃は毎日のように野原にひとりでいたものですから、そのときの感覚というのかしら。わたしが入ると、草や木がちょっと反応するんですよね。そういう経験がわたしの感性の元にあって、歌を作るときも、自分から一方的に草や木を見るという視点がないんです。逆転している。」
「例えば牧水にしても、よく旅をしてますよね。旅をして、そこにある山や川や木をただ見て写すのではなくて、その場所を自分のものとして所有している。場所と一体になったところからでなければ歌えないものがあるように思います。」
「韻律は呼吸です。体力が落ちて息が弱くなった。前のように深い息ができなくなった。身体が変わると文体が変わります。」
こんなふうに示唆に富む話が次々と出てくる。

