『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』に続くシリーズ第3作。
鎌倉で文具店を開くかたわら手紙の代書屋をしている雨宮鳩子の物語。前作から6年が過ぎ、鳩子は次女と長男を産んで5人家族になっている。
たとえどちらかが姿を消してしまっても、関係は続くのだということを、そして生前よりも親しくなれるのだということを、先代が身をもって教えてくれている。親孝行は、親が死んでしまってからでも可能なのだ。
ちなみに源氏池には、源氏の繁栄を願って島が三つ、対して平家池には島が四つある。それぞれ「三」と「産」、「四」と「死」をかけたのだ。当初は源氏池にも四つの島があったらしいのだが、マサコさんが源氏池の島をひとつ壊させ、三つにしたという噂である。
まじか。怖ぇー。
思春期の長女との仲直りや隣人との関係改善など、ちょっと話が出来過ぎていて鼻白むところはあるのだけれど、また続篇が出たら読んでしまうのだろうな。
2026年4月10日、幻冬舎文庫、810円。


