三菱一号館美術館で開催中の「トワイライト、新版画 − 小林清親から川瀬巴水まで」を見る。
「開化絵」「小林清親」「井上安治と小倉柳村」「チャールズ=ウィリアム・バートレット」「高橋松亭(弘明)」「伊東深水」「吉田博」「川瀬巴水」の8パートに分けて、スミソニアン国立アジア美術館のコレクションの約130点が展示されている。
印象に残ったものをいくつか。
・小林清親「武蔵百景 両国花火」
https://dl.ndl.go.jp/pid/2542756/1/7/
花火そのものではなく川面に映る花火を描いているのがおもしろい。
・小林清親「武蔵百景 深かわ木場」
https://dl.ndl.go.jp/pid/2542756/1/24/
絵の中央下の雪の中から見える草(?)に「小林清親」の名前が隠されている。
・チャールズ・ウィリアム・バートレット「根岸」
https://inventory.yokohama.art.museum/4583
「CWB」のサインがかわいい。バートレットの作品はどれも良い。
・吉田博「帆船」(朝・午前・午後・霧・夕・夜)
https://www.sam-museumshop.shop/shopdetail/000000000070/
同じ版木を使った6作のシリーズ。「朝」「午後」「夕」の3点が展示されていたが、「午後」では左後方の舟が見えなくなるなど、色彩だけではない変化がある。


清親(きよちか)のチャリネの曲馬(きょくば)抜けいでゝ歌劇の小屋に踊る夏の日(大正13年9月号)
具体的に何を詠んでいるのかは判りませんが、この年の7月にオープンしたばかりの宝塚大劇場(旧)のこけら落とし公演を観た印象を、曲馬団を描いた小林清親の作品に重ね合わせたものだと思われます。
小林清親は大正4年に亡くなっていますが、その後も歌に詠まれるくらい有名だったのですね。