2025年11月30日

雑詠(056)

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勝ち越しか負け越ししかない大相撲砂のうえには塩がまかれて
水を飲む夜のシンクに抜け落ちた歯のように転がるポップコーンひとつ
のりしろとしてのたましい切り抜けばページがそのまま封筒になる
ためらいもなく子どもらを背の順に並ばせてゆく学校のひと
ふた親のいなくなりたる気安さに冬のはじめの吉野をめぐる
隣接する二世帯住宅の片方が売りに出されて冬晴れの町
元気なのも元気でないのもよくなくて離婚ののちをのっそり暮らす

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posted by 松村正直 at 06:48| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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