続いて唐招提寺へ。
薬師寺から歩いて10分ほどの距離。金堂(国宝)には見事な仏像が立ち並ぶ。ただし中に入ることはできず、外から網越しに拝むようになっている。
金堂の左手に立つ歌碑。
おほてらのまろきはしらのつきかげをつちにふみつつものをこそおもへ/会津八一
紅葉もこんな具合できれいだった。
こちらは境内の奥まったところにある歌碑。
水楢の柔き嫩葉はみ眼にして花よりもなほや白う匂はむ
/北原白秋
盲目となりながらも六度目の渡海で日本に来た鑑真和上を偲ぶ歌。
垂仁天皇陵(宝来山古墳)。
唐招提寺から歩いて10分ほど。全長約227メートル。何とも素晴らしい眺め。濠には多くの水鳥が羽を休めていて、私も本を読んでしばらく休憩する。
濠の中にある丸い小さな島は田道間守(たじまのもり)の墓。
垂仁天皇の命により不老長寿の薬である非時香菓(ときじくのかくのみ)=橘を持ち帰ったものの、既に天皇は亡くなっていて、その後を追って死んだというエピソードのひと。
西大寺。
垂仁天皇陵から歩いて30分ほど。広々とした境内にはほとんど観光客の姿がない。でも、境内に幼稚園があって子どもの声が明るく響いている。
鐘楼の脇に立つ歌碑。
この里は継ぎて霜や置く夏の野に吾が見し草はもみぢたりけり
/孝謙天皇
西大寺は孝謙天皇(称徳天皇)の発願で創建されたお寺とのこと。
別に歌碑マニアではないのだけれど、歌碑を見つけるとつい写真を撮ってしまう。それを繰り返しているうちに、だんだん歌碑に対する嗅覚が発達して、歌碑のありそうな場所がわかるようになってきた。

