2025年06月27日

黒川創ほか『愉快な家』


副題は「西村伊作の建築」。

昨年・今年と新宮に2回行き、西村伊作記念館(旧西村家住宅)を見学したり旧チャップマン邸で歌会を行ったことから、西村伊作に興味が湧いてきた。


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西村伊作記念館


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旧チャップマン邸

この本は西村の建築の写真や図面が豊富に載っていて、彼の建築に対する考えがよくわかる内容になっている。

こうした座敷中心・接客本位の間取りを、居間中心・家族本位へと大きく転換させた伊作の自邸は、画期的なものであったといえるだろう。
住宅の洋風化が叫ばれた当初、富裕層の多くは洋館と和館を並べ建て、和洋二重の生活をしていたが、そうした建物は「不調法不体裁」極まりないと伊作は批判した。

本書の出版当時、旧チャップマン邸は個人の所有だったらしい。「現在、住人のいない家になってはいるが、沖浦さんはこの家を可能なかぎり維持していきたいと思っている」と書かれている。その後、新宮市の所有となり、今では文化交流施設として公開・活用されている。

岡山県倉敷市には「倉敷教会」「若竹の園」「旧林桂二郎邸」など西村の建築が多く残っているようで、いつか見に行ってみたいと思う。

2011年3月15日、LIXIL出版、1500円。

posted by 松村正直 at 06:44| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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