最寄り駅はJR関西本線の「河曲」。
読み方は「かわの」。これは知らないと読めないな。
駅から約2キロの道のりを歩く。
石薬師はかつて東海道の宿場町だったところ。
現在も旧東海道や国道1号線が通っている。
旧東海道に面して「佐佐木信綱資料館(記念館)」がある。
信綱(1872-1963)の色紙や短冊、著書などの資料が展示されている。入館料は無料。
資料館の前に咲いているウツギ(卯の花)。
信綱作詞の唱歌「夏は来ぬ」にちなんであちこちに植えられている。
資料館の隣にある信綱の生家。
満5歳まで信綱はこの家で暮らした。
生家の庭にある「佐佐木信綱先生 産湯の井戸」。
水道の時代に生まれた人には、もうこういうものは残らない。
生家の前にある信綱の歌碑(幸綱書)。
「目とづればここに家ありき奥の間の机のもとに常よりし父」
信綱一家が転居した後、生家は他家の個人宅となり別の場所に移築され、ここにはなかった。そのため「ここに家ありき」と過去形で詠まれている。信綱の死後、昭和45年に鈴鹿市によって元の場所に再移築されたそうだ。
信綱も喜んでいることだろう。