2025年04月26日

小野市短歌フォーラム

兵庫県の小野市うるおい交流館エクラで開催された「小野市短歌フォーラム」へ。


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芝生がきれいな広場を見ながら建物に入ると、ロビーは外光が入って明るい。

第1部は「季語の力」というテーマで高野ムツオさんが講演して、その後、小島ゆかりさんと高野さんと対談が行われた。

小島さんが引いた久保田万太郎の俳句「はんけちのたしなみきよき薄暑かな」について、高野さんは女性を思い浮かべ、小島さんは男性を思い浮かべて読んでいたのが面白かった。

また、「薄暑」という季語について高野さんが、比較的新しい季語で都会的なイメージを含んでいると話したのも印象に残った。農村ではなく都市の風景に合う季語だというのである。

なるほど。単に初夏のうっすら汗ばむ季節を表すにとどまらず、「薄暑」だけで街のイメージを醸し出すのだ。季語、おもしろい。

第2部は第17回小野市詩歌文学賞の授賞式。短歌部門は黒木三千代『草の譜』、俳句部門は中村和弘『荊棘(おどろ)』。

フォーラム終了後の懇親会で、受賞者の黒木さんにお祝いと歌集の感想をお伝えすることができて嬉しかった。

posted by 松村正直 at 22:54| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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