今月発行された「日本近代文学館年誌 資料探索 20」に、高安国世宛の野間宏と富士正晴の書簡の翻刻が載っている。野間30点、富士22点で、いずれも昭和10年代のもの。
注や解題で触れていただいた通り、拙著『高安国世の手紙』で取り上げた高安の野間、富士宛書簡に対応するものも含まれており、興奮を抑えきれない。
『高安国世の手紙』を書いた際に、野間や富士の書簡が残っていないか高安家の方々にも問い合わせたのだが見つからず、既に失われたものだと思っていた。日本近代文学館にあったのか!
日本近代文学館の「特別資料」を検索してみると、高安国世関連の書簡、原稿など91点が収蔵されている。しかも、驚くようなものまで残っているようだ。これは一度調べに行かないといけないな。
「日本近代文学館年誌」は1040円。日本近代文学館のHPから購入できます。高安ファンの方はぜひ。
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