「角川短歌」に連載中の「啄木ごっこ」の第77回を書いている。2018年11月号から始まった連載は、気づけば丸6年を超えた。
これまで、雑誌の連載をもとに2冊の本を出している。
『高安国世の手紙』(2013年)は2009年から2011年まで「塔」に計35回連載した文章をまとめたものだし、『樺太を訪れた歌人たち』(2016年)も「短歌往来」に2013年・14年に計24回連載した文章が中心になっている。
連載で文章を書く際に大事なのは、「黙々と書く」ことだ。読者からの反応は連載の初めの数回だけで、それ以降はほとんど(あるいは全く)反響はない。書いているうちに、一体自分は何をしているんだろうという疑問も湧いてくる。
そんな時に忘れてはならないのが「黙々と書く」ことである。反応があろうがなかろうが、ひたすら書き進める。書いていくうちに自分なりの発見もあるし、道筋が見えてくることもある。とにかく、黙ってこつこつ書くだけだ。
幸いなことに「啄木ごっこ」は連載の終わりが見えてきた。第80回の完結に向けて、引き続き残りの4回を黙々と書いていきたい。
2025年01月09日
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