副題は「記憶の回路をつなぐ」。
雑誌「通販生活」2020年盛夏号〜2024年初春号に連載された「シリーズ 戦争を忘れない」を補筆して書籍化したもの。
全国14のミュージアム(大久野島毒ガス資料館、予科練平和記念館、戦没学生慰霊美術館「無言館」、周南市回天記念館、対馬丸記念館、象山地下壕(松代大本営地下壕)、東京大空襲・戦災資料センター、八重山平和祈念館、原爆の図丸木美術館、長崎原爆資料館、稚内市樺太記念館、満蒙開拓平和記念館、舞鶴引揚記念館、都立第五福竜丸展示館)が紹介されている。
戦争ミュージアムは、死者と出会うことで過去を知る場所であると私は考えている。過去を知ることは、いま私たちが立っている土台を知ることであり、そこからしか未来を始めることはできない。
本当にその通りだと思う。14か所のうち私がこれまでに訪れたことのあるのは、わずかに3か所。機会を見つけて足を運んでみたい。
2024年7月19日、岩波新書、920円。