2024年09月16日

上明戸聡『改訂版 日本ボロ宿紀行』


全国各地の歴史ある古い宿を紹介する旅行記。

登場するのは、新むつ旅館(青森県八戸市)、飯塚旅館(青森県黒石市)、福山荘(岩手県遠野市)、山崎屋旅館(埼玉県寄居町)、山光荘(静岡県松崎町)、薫楽荘(三重県伊賀市)、星出館(三重県伊勢市)、あけぼの旅館(岡山県津山市)、河内屋旅館(鳥取県智頭町)、新湯旅館(熊本県八代市)など。

確かに今の高性能船にとっては風待ちの港など不要だし、なにより海運自体が陸上輸送にほぼ取って代わられています。
旅をしていると、大河ドラマの影響力の大きさを感じます。地元側も、この機会に観光客を呼ぼうと必死の努力をしているようでした。

古い木造の旅館は年々減って、現代的なホテルになっていく。元の本は2011年の出版なので、この改訂版が出た時点で既に廃業した旅館も少なくない。

「貴重な温泉文化を守ってきた宿。どうかこれからも長く繁盛してほしいと思います」という文章の後に「*現在閉業」という注があるのを見ると、何ともさびしい気分になる。

2023年1月26日、鉄人社、1980円。

posted by 松村正直 at 08:33| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。