2024年09月02日

雑詠(041)

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こきざみに上下左右に揺れながら立ち話する若きママたち
電車とは眠っていても構わないところ真昼をひんやりねむる
埋められて殺処分の鳥かなしいか人に食われるよりかなしいか
踏み石のくぼみに残る雨水をスズメついばむ首かたむけて
歩けなくなるよと父に言う声は三十年後のおのれに向かう
なやみなどなんにもないと思われているアザラシとわれの休日
雨雲のかぶさる駅の裏通り「民泊やめろ」の張り紙ならぶ

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posted by 松村正直 at 08:44| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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