2024年07月31日

雑詠(040)

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ひと月の収支といえど確かにて心はうすく削られてゆく
エアコンより垂れくる風に食べ終えたハンバーガーの紙がふるえる
そのピンク似合ってますと褒められるピンクと思ってなかったけれど
半袖の白シャツ多き名古屋場所はばたくようにうちわがゆれる
笑いながらカフェでお喋りする声の「それでね」からは小さくなりぬ
釣銭は百十五円てのひらに金銀銅のメダルがならぶ
地下通路に餌をついばむ二羽の鳩そのまま5番出口へ向かう

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posted by 松村正直 at 11:46| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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