東京には22年住んだけれど生まれ育ちは南西端の町田市なので、東京の東部、特に荒川の東側(足立区、葛飾区、江戸川区)にはほとんど足を運んだことがない。というわけで、「男はつらいよ」で有名な柴又も今回が初めての訪問だ。
京成「柴又」駅前に立つ寅さんの像。
後ろを振り返っている姿である。
振り返った先にはさくらの像がある。
また旅立ってゆく兄を見送る妹の姿だ。
駅から続く帝釈天の参道。
草団子や川魚の店が軒を連ね、観光客が行き交っている。
柴又帝釈天!
「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」というお馴染みの口上を思い出す。
門や鐘楼は映画でもよく登場するが、拝観料400円を払うと帝釈堂内殿の外周にある彫刻ギャラリーと庭園(邃渓園)を見学することができる。
外周に沿って仏教説話の10の場面が彫刻されている。
彫りが細かくて実に見事な出来栄えだ。
大客殿の前に広がる庭園は、屋根付きの廊下を伝って一周することができるようになっている。
京都ではだいぶ前に終わったつつじが、ここではまだ咲いている。参道や境内の賑やかさと打って変わって、静かな時間の流れる場所。
帝釈天を出て玉垣に沿って歩いていると、「渥美清」「倍賞千恵子」の名前を発見。左に見える「三崎千恵子」はおばちゃんだ。
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