副題は「扉子たちと継がれる道」。
ビブリア古書堂のシリーズは、何だかんだ言いながら2011年刊行の1冊目から全部読んでいる。
https://matsutanka.seesaa.net/article/387138686.html
今回は「令和編『鶉籠』」「昭和編『道草』」「平成編『吾輩ハ猫デアル』」の3話。智恵子、栞子、扉子の女性三代の話をうまく絡めて展開している。
「本も、人間も、完全な存在ではなくて……人間が書いたものだから、本にも欠点はあります……最後は、欠点を許せなくても受け入れられるか……欠点や問題があったとしても、愛せるかどうかで、決まる気がするんです」
栞子さんの言葉が胸に響く。
2024年3月25日、メディアワークス文庫、730円。