先日のオンライン講座「作歌の現場から」では、「てにをはの使い方」というテーマで引かれた10首のうち4首が佐藤佐太郎の歌であった。さすが佐太郎という感じ。
佐太郎や助詞の使い方についてさらに詳しく知りたい方のために、いくつかおススメの本を挙げておこう。
○佐藤佐太郎『短歌を作るこころ』(1985年)
佐太郎は作品だけでなく歌論や入門書や自歌自註も多く書いていて、短歌作りの理論を詳しく記している。本書はその一つで、代表的な歌論「純粋短歌」(1953年)も収録されているので便利。「日本の古本屋」で1000円以内で買える。
○大辻隆弘『佐藤佐太郎』(2018年)
「コレクション歌人選」の一冊。先日の講座でゲストとしてお迎えした大辻さんが佐太郎の歌から50首を選んで鑑賞を書いている。「てにをはの使い方」についても詳しい。
https://matsutanka.seesaa.net/article/463994081.html
○秋葉四郎『短歌清話 佐藤佐太郎随聞』(上)(下)(2009年)
佐太郎に師事した著者が昭和45年から61年までの師の言行について日録風に記した本。かつての師弟関係の濃密さに圧倒されるとともに、佐太郎の人となりがよくわかる内容となっている。上下巻あわせて1050ページに及ぶ大作だが、佐太郎沼にハマった人にはぜひ読んでほしい。
https://matsutanka.seesaa.net/article/415463275.html
https://matsutanka.seesaa.net/article/415518232.html
https://matsutanka.seesaa.net/article/416110859.html
https://matsutanka.seesaa.net/article/416149775.html
2024年04月21日
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