2024年03月31日

雑詠(036)

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あの戦争は間違いだったと言うたびに胸に正しい戦争ゆれる
立ったまま斜め上へと運ばれてゆく人間の長きつらなり
慎重に死因のことは伏せられてきれいに冬の星座がならぶ
夕焼けがわたしに声をかけてくるもう柿の木はそこにないのに
十時半までは頼めるモーニングたのめば春の町のあかるさ
マスコットひとつかならずぶら下げて女生徒ら歩く駅までの道
人間はひとり暮らしが基本にて時にふたりや四人にもなる

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posted by 松村正直 at 17:25| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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