その後、ネットでたまたま英語版の予告編を目にした。
https://www.youtube.com/watch?v=fPa6iL_gQRQ
自分が観た映画なのに、まるで違うもののような感じがして驚いた。何よりタイトルが「The Boy and the Heron」(少年とアオサギ)なのだ。それがとても新鮮に感じられた。
刺激を受けて12月にもう一度映画館で「君たちはどう生きるか」を観たところ、いろいろな場面がすんなりと胸に入ってきて、とてもいい作品だと感じた。映画は何も変っていないのに、観る私の何かが変化したのだろう。
先日批評会が行われた笠木拓歌集『はるかカーテンコールまで』にも、アオサギが登場する。
青鷺、とあなたが指してくれた日の川のひかりを覚えていたい
ぶらんこが軋むみたいな声で鳴きいま青鷺がよぎりぬ春を
そうか、この歌集も「君たちはどう生きるか」だったのか。再読しながら、そんなふうに思ったことだった。