2024年01月31日

雑詠(034)

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眠れない夜には眠るいつもとは足と頭を逆さまにして
手の先が今もつめたい出がらしの急須にお湯を注いでは飲む
乗った場所に降りるしかない観覧車とてもきれいな空だったけど
つややかなゴムの白さを押し当てて吸い取るように文字ひとつ消す
雨ばかり降る週だった鍋底にロールキャベツを並べて煮込む
憎まないようにするのが難しい透きとおる陽を畳にまねく
天井と床に大きく挟まれて冬のからだは眠りが浅い

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posted by 松村正直 at 07:20| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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