福岡(天神)から西鉄で約1時間。
まずは、有名な川下りを。柳川駅近くの乗船場から観光スポットの集まる付近の下船場まで、約50分、1700円。
残暑もようやく落ち着いて、秋らしい一日。
船頭さんが周辺の案内をしたり、唄を歌ったりしてくれる。
家の裏口から堀へと続く石段が、あちこちに見られる。
堀の水が生活用水として使われていた頃の名残だ。
ついかがむ乙(おと)の女童(めわらは)影揺れてまだ寝起らし朝の汲水場(くみづ)に/北原白秋『夢殿』
背戸ごとの汲水場(くみづ)の段(きだ)に桶洗ひ菜を洗ひけむ言(こと)かはしつつ/阿木津英『黄鳥』
終点に着くまでに12の橋を潜る。
首をすくめなくてはいけないくらい低い橋もある。
堀に面して白秋の歌碑がいくつか立っている。
「水のべは柳しだるる橋いくつ舟くぐらせて涼しもよ子ら」
こちらは宮柊二の歌碑。
昭和25年に柳川を訪れた際に詠んだもの。『日本挽歌』所収。
「往還に白き埃の立ちながれあな恋ほしかも白秋先生」
https://matsutanka.seesaa.net/article/497160178.html
針江には行ったことがないのですが、滋賀の五箇荘の「川戸」は見たことがあります。水路の水を屋敷の中に引き入れて、生活用水として使えるようにしていました。