2023年10月09日

柳川(その1)

現代歌人集会福岡エリア歌会の翌日、初めて柳川を訪れた。
福岡(天神)から西鉄で約1時間。

まずは、有名な川下りを。柳川駅近くの乗船場から観光スポットの集まる付近の下船場まで、約50分、1700円。


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残暑もようやく落ち着いて、秋らしい一日。
船頭さんが周辺の案内をしたり、唄を歌ったりしてくれる。


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家の裏口から堀へと続く石段が、あちこちに見られる。
堀の水が生活用水として使われていた頃の名残だ。

ついかがむ乙(おと)の女童(めわらは)影揺れてまだ寝起らし朝の汲水場(くみづ)に/北原白秋『夢殿』
背戸ごとの汲水場(くみづ)の段(きだ)に桶洗ひ菜を洗ひけむ言(こと)かはしつつ/阿木津英『黄鳥』


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終点に着くまでに12の橋を潜る。
首をすくめなくてはいけないくらい低い橋もある。


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堀に面して白秋の歌碑がいくつか立っている。

「水のべは柳しだるる橋いくつ舟くぐらせて涼しもよ子ら」


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こちらは宮柊二の歌碑。
昭和25年に柳川を訪れた際に詠んだもの。『日本挽歌』所収。

「往還に白き埃の立ちながれあな恋ほしかも白秋先生」

posted by 松村正直 at 23:49| Comment(2) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柳川へ行かれたんですね。地図を見ますと佐賀に近いですね。天候もよく楽しい水郷めぐりだったと存じます。汲水場は、滋賀針江の「かばた」を思わせます。歌碑と昔ながらの風景が残っているのがいいですね。
Posted by 吉田達郎 at 2023年10月10日 11:47
今年「柳川」という映画を観たところでしたので、ちょうど良いタイミングでした。
https://matsutanka.seesaa.net/article/497160178.html
針江には行ったことがないのですが、滋賀の五箇荘の「川戸」は見たことがあります。水路の水を屋敷の中に引き入れて、生活用水として使えるようにしていました。
Posted by 松村正直 at 2023年10月10日 15:47
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