2023年09月30日

雑詠(031)

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みずからの鼾ふかきに目を覚ます昼うす青きひとりの部屋に
一点の朱を添えるべく古庭のみずの面に浮上する鯉
汗かかぬように呼吸を抑えつつ混み合う朝の電車に浮かぶ
敵の敵は味方にあらず噴水のみずの根元に浮かぶ白球
中国のこと書き立てる投稿も当然として漢字を使う
カラス鳴く声に応えるにんげんのカラスもいたり父に抱かれて
ありがとうございますって言われても土鳩のようにわれは眠るよ

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posted by 松村正直 at 18:28| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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