2023年08月25日

林宏樹『京都極楽銭湯案内』


副題は「由緒正しき京都の風景」。写真:杉本幸輔。

京都の銭湯のうち53軒を取り上げて紹介した本。銭湯の周辺にある店なども載っていて散策ガイドにもなっている。

唐破風、タイル絵、籐莚、行李、石田のハカリなど、昔ながらの風情を残している所も多い。写真を見ているだけで楽しくなってくる。

京都の銭湯が最も多かったのは1963年の595軒。この本が刊行された2004年には約260軒になっていた。それから約20年。今では約100軒にまで減っているようだ。

わが家の近くにあった泉湯も今はセブンイレブンになってしまった。「京都で一番のビジュアル銭湯」と紹介されている羽衣伝説のタイル絵も、もう見ることはできない。

2004年12月24日、淡交社、1500円。

posted by 松村正直 at 22:45| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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