2023年07月31日

雑詠(029)

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報われることと報いを受けること竹林たかく風にそよいで
それぞれの寿命を知らず流れゆくしゃぼん玉あり子の手が潰す
炎天の直方体に近づいて円柱形のみずを取り出す
赤いボタン押されてわれにとうとうと北前船の栄華をかたる
湯あがりに三角パックのコーヒーを飲めど子どもに戻れぬからだ
ゆうがたの風が流れていくところベンチに浮かび白猫ねむる
里人の暮らしのなかに墓があり帰りに摘んだ花を供える

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posted by 松村正直 at 20:29| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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