2023年05月31日

雑詠(027)

*******************************

びわの実をひとつ食べればらんらんと一つ減りゆくわたしの命
どん底の時にはそこがどん底かわからないから桐の木を見る
減るたびに水を注ぎ足す店員の親切さえも今日はうとまし
ほんとうは用があったんじゃないのかと老いたる父に聞かれてしまう
ここもまた道真公の生誕地 産湯を使いし井戸が残るも
なにゆえに投票率が高ければ違ったはずと人は思うか
宇治川を渡る十二両編成の端から端までいちどきに見ゆ

*******************************

posted by 松村正直 at 11:06| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。