2023年03月31日

雑詠(025)

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起き抜けの朝の大気の冷たさに今日一段と視力よくなる
とうめいな赤いシートを重ね読む高校生あり令和の世にも
真ん中のサイズですねと聞かれたり大中小にすればいいのに
木造のふるき家屋の庭先に赤の下着を干しているひと
あいにくと常に言われてかなしきを雨あざやかに桜を濡らす
暇つぶしに環状線に乗っている人に気づきぬ一回りして
曲り道のガードレールのまっさらな白さただちに崖へと続く

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posted by 松村正直 at 07:11| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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