JR関西本線の月ヶ瀬口駅から臨時バスで15分ほど。
梅林入口に立つ石碑。
このあたりは昔ながらの立派な構えの店がならぶ。
マンホールも梅の図柄。
店で売られているのも、梅干や盆梅や梅ソフトクリームなど。
その昔、梅干を作るのに使われていたという巨大な桶。
先日読んだ『巨大おけを絶やすな!』を思い出す。
https://matsutanka.seesaa.net/article/498271496.html
名勝「一目八景」。
眼下に月ヶ瀬湖(名張川)が見え、斜面に梅が咲いている。
少し別の角度から。
思っていたよりも谷が深い。
梅の品種園。
いろいろな種類の梅が植えられている。何とものどかな光景だ。
立派なしだれ梅。
真福寺の境内に咲く梅。
同じ花見でも梅と桜ではだいぶ雰囲気が違う。華やかな桜に対して、梅は地味だけれど、その分ゆったりと散策を楽しむことができる。
散策路や茶店も昭和の頃の雰囲気を色濃く残していて、何とも良い味わいだった。
その道程は、伊賀上野駅(現在のJR関西本線)下車、軽便鉄道(伊賀軌道/現・伊賀鉄道伊賀線)に乗り換えようとしたが、終電が出た後だったので、雪の中を上野の町まで17丁歩き、旅館で1泊。
翌朝乗合自動車≠ナ月ヶ瀬に向かおうとしたが、お客が一杯にならないと出発しないというので、2時間待った。月ヶ瀬では百姓家で暖を採らせてもらい、月ヶ瀬から笠置に下った、とあります。
宝塚・大阪方面から方面から向かうとずいぶん遠回りのような気がしますが、月ヶ瀬口駅は戦後の開業で、伊賀上野の駅前にも家が5〜6軒あるだけだったそうです。
大正時代に月ヶ瀬に行くのは、けっこう大変だったようですね。それにしても、機関誌「歌劇」にはいろいろなことが載っていて、歴史的資料としての価値が高い気がします。
月ヶ瀬の谷は今はダムになっていますが、大正時代はもっと渓谷らしい風景だったのでしょう。さまざまな移り変わりを感じました。