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ほどくための大きなリボン結ばれてプレゼントあり誕生日の卓に
南北に町を貫く地下鉄のどこに出たって冬の雨ふる
半開きは悪いこころを誘うから戸もくちびるもきちんと閉じよ
落ち目とて離れてゆきし人たちのことは忘れず年豆を嚙む
峠とはもっとも低きところにて左右の峰を見つつ越えゆく
奈良県のなかにいるとも気づかずに歩いていたな足元を見て
王様の生まれた日だから学校はおやすみ郵便局もおやすみ
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先日もっと凄いものを目撃しました。
口紅を塗ったらやめとけ大あくびウツボカヅラの開口部だぞ
A峠は鞍部というぐらいで、山越えの際にいちばん低いところであるのが一般的ですが、京都北山のさらに奥の丹波山地のあたりでは、頂のことを峠と呼ぶようです。京大の演習林がある芦生原生林にはブナノ木峠・傘(からかさ)峠などというピークがあります。学生時代はナカニシヤ出版の『北山の峠』(上中下3巻)という本を読んで、盛んに歩き回りました。
いま確認のために昭文社のエアリアマップ「京都北山2」を見ていて、無性に行きたくなってきたのですが、1984年の調査に基づく地図なので、多くの山道・谷道は廃道になったり、逆に車道になったりしていることだろうなと思います。
なるほど、半開きの唇は時代による流行もあるのですね。昔、扉はきちんと閉めなさいと親によく言われました。子どもの頃にしつけられた癖は、大人になってもなかなか抜けません。