少し青臭い話になるけれど、歌会というのは(大袈裟に言えば)民主主義の実践の場ではないかと考えている。
参加者が対等な立場で自分の意見を言い合う。力関係や忖度などなく自由にさまざまな意見を言い合えることが大切。その中から全員で何らかの合意を形成していく。
こうしたプロセスは、まさに民主主義そのものだろう。
自分が発言することも大事だし、人の話を聞くことも大事だ。○○さんが言ったから正しいとか、○○さんの意見は変だとか、そういう先入観や偏見を持たず、誰の意見にもきちんと耳を傾ける。
そして、一首の歌をどう読むか、どう読むのがいいのか、全員で知恵を絞って考えていく。
良い歌会というのは、歌の学びになるだけでなく、参加者ひとりひとりを励まし、勇気づけてくれる場のことだと思う。もちろん、それを実現するのは簡単なことではないけれども。
2023年02月23日
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