2023年01月09日

新聞記事について

子どもの頃から新聞が好きで、今もよく読んでいる。でも、年々、記事の書き方に違和感を覚えることが増えてきた。

例えば、昨日の朝日新聞の社会面。介護施設の職員による高齢者虐待に関する記事が載っている。虐待事件が起きた後の施設の取り組みについての話である。施設長は入居者や職員から話を聞く。

今の配置基準では、夜間帯などに職員1人が入居者24人ほどを担当し、対応が追いつかないおそれがあることがわかった。

それを受けて、職員を増員してワンオペをやめるとか、配置基準の見直しを求めるといった話になるのかと思ったら、そうではない。

こうした状況下で、職員の怒りをコントロールするための外部講師による研修を導入した。居室に見回り用カメラを設置し、職員が効率的に介助に回れるようにすることも検討している。

えっ? そこっ?

もちろん、そうした取り組みも改善の一歩ではあるけれど、それで十分なはずがない。それなのに、本質的な問題に迫ることなく記事は終ってしまう。読み終えた後にモヤモヤした感じが残るばかりだ。

posted by 松村正直 at 22:55| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。