https://sunagoya.com/tanka/?cat=1
アーカイブは執筆者名や掲載年月ごとに分類されているのだけれど、本当は検索機能を付けてもらいたい。引用歌を歌人名で検索できるとありがたいのだけどな。
ちなみに、私の歌はこれまで15首引いていただいた。
春の海。誰も見てないテレビから切れ切れに笑い声は響けり
/『駅へ』/江戸雪(2009/04/04)
https://sunagoya.com/tanka/?p=480
いまだ日は長きに夏至の過ぎたるを繰り返し言う追われるごとく
/『やさしい鮫』/魚村晋太郎(2009/07/06)
https://sunagoya.com/tanka/?p=884
戦争をなくす呪文を口々に唱えて人のつらなりが進む
/『やさしい鮫』/大松達知(2010/03/06)
https://sunagoya.com/tanka/?p=2089
さらさらと真水のような飲み物を飲み終えて今日も齢を取らない
/『駅へ』/中津昌子(2010/07/23)
https://sunagoya.com/tanka/?p=2923
テーブルを挟んでふたり釣り糸を垂らす湖底は冷たいだろう
/『駅へ』/黒瀬珂瀾(2011/09/16)
https://sunagoya.com/tanka/?p=5892
手を出せば水の出てくる水道に僕らは何を失うだろう
/『駅へ』/吉野裕之(2013/08/21)
https://sunagoya.com/tanka/?p=10748
狂うことなくなりてより時計への愛着もまた薄れゆきしか
/『午前3時を過ぎて』/前田康子(2014/05/12)
https://sunagoya.com/tanka/?p=12272
新春の空の深さをはかるべく連なる凧を沈めてゆきぬ
/『午前3時を過ぎて』/三井修(2016/08/10)
https://sunagoya.com/tanka/?p=15114
「駄目なのよ経済力のない人と言われて財布を見ているようじゃ」
/『駅へ』/光森裕樹(2017/04/05)
https://sunagoya.com/tanka/?p=16587
古屋根に雨ふる駅の小暗さがのどもと深く入りくるなり
/『風のおとうと』/今井恵子(2017/09/14)
https://sunagoya.com/tanka/?p=17441
体調のすぐれぬ妻に付きまとい世話をしたがる息子を叱る
/『風のおとうと』/染野太朗(2018/02/10)
https://sunagoya.com/tanka/?p=18207
鉛筆のごとく心はとがりゆき朝の道路がまっすぐになる
/「うた新聞」2020年2月号/岩尾淳子(2020/02/17)
https://sunagoya.com/tanka/?p=22191
轟きをしばらく宙に残しつつこの世の淵へ降りてくる水
/『紫のひと』/久我田鶴子(2021/04/16)
https://sunagoya.com/tanka/?p=24620
「めし」とのみ書かれた店に入りゆく石仏めぐりの旅の終わりに
/『やさしい鮫』/山下翔(2022/03/29)
https://sunagoya.com/tanka/?p=27423
反り深き橋のゆうぐれ風景は使い込まれて美しくなる
/『やさしい鮫』/井上法子(2022/11/14)
https://sunagoya.com/tanka/?p=30211
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