2022年12月31日

雑詠(022)

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目を閉じてヒヨドリについて考える映画はじまるまでの時間を
何歳で死ぬかだいたいわかるからきれいに食べる鯖の塩焼き
集まってくる感情は指ごとに異なる 薬指はにくしみ
ふたつでは足りなくなって三つめに手を出す夜の蜜柑がこわい
でも今も心はあって安売りのうぐいすパンの甘さをかじる
署名する場所も捺印する場所も○で囲まれわたしは自由
夕食の残りごはんを凍らせる寂しさはもっと深くなるから

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posted by 松村正直 at 07:42| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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