2022年10月31日

雑詠(020)

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台風のニュースとなれば裏返る傘もつ人をカメラはねらう
指先のあわき力にあらわれるこのつややかな朝顔のたね
元気があれば何でもできるを体現し猪木死にたり衰え果てて
盤面に駒打つごとく透明なパネルに触れて席を確保す
アレッポの石鹼と言えば売れるから、シリアの人の知らぬ世界で
どんぐり橋あたりに来ると鴨川もひと少なくてひとり本読む
生きていた日々がなんだか懐かしいお弁当など作ったりして

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posted by 松村正直 at 07:23| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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