5、6回は見たことがあるのだけれど、ビームスのコラボ商品発売と連動して劇場で上映されるというので、また観に行った。
https://kyoto.uplink.co.jp/movie/2022/9953
とにかくエネルギッシュで楽しい作品。
寅さんが柴又に帰ってくる→騒動を巻き起こす→また家を飛び出す→旅先で女性と出会う→再び柴又に帰ってくる→旅先からの葉書、という「寅さん」シリーズの基本的な流れはこの第1作で作られている。
今回初めて気づいたのだが、ヒロインの冬子が短歌を口ずさむ場面がある。
口笛は幼き頃の我が友よ吹きたくなれば吹きて遊びき
これは、啄木の〈晴れし空仰げばいつも/口笛を吹きたくなりて/吹きてあそびき〉をアレンジしたものだろう。
それにしても、出てくる人たちがみんな若い。50年という歳月をしみじみと感じる。
そう言えば、さくらと博の結婚披露宴の舞台となった料亭「川甚」も、昨年閉店したとのニュースが流れたっけ。
アップリンク京都、91分。