副題は「扉子と虚ろな夢」。
扉子シリーズの第3弾。
取り上げられるのは、映画パンフレット『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』、樋口一葉『通俗書簡文』、夢野久作『ドグラ・マグラ』など。
本が好きで、本に人生を変えられ、本に狂わされていく人々。
書籍を人間の外部記憶と定義づければ、人間は脳だけでなく蔵書によっても思考していると言えるわ……少なくとも、蔵書から人間の思考を一部は辿ることができる。
確かにそういう面はあるだろうなと思う。
シリーズものは次第につまらなくなって読まなくなることが多いのだけど、ビブリア古書堂はなぜか読み続けている。これで栞子シリーズ7冊+扉子シリーズ3冊。最初に読んだのが2012年なので、もう10年以上読んでいることになる。
https://matsutanka.seesaa.net/article/387138686.html
2022年3月25日、メディアワークス文庫、670円。