2022年05月31日

「リアルのゆくえ」展

DSC00240.JPG


平塚市美術館で開催中の展覧会「リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」へ。高橋由一、松本喜三郎、安本亀八、平櫛田中といった著名な作家と現代の作家の作品が、「リアル」というテーマで一堂に会している。

お目当ては、ポスターにも使われている安本亀八の「相撲生人形」。野見宿禰と当麻蹴速の格闘を力感あふれる姿に作り上げている。まさに圧倒的な迫力だ。


DSC00243.JPG


こちらは、会場入口前に展示されている本郷真也「盈虚―鐵自在イグアナ―」。鉄という素材でイグアナの質感を見事に表している。しかも、このイグアナ、動くのだ。滑らかな尻尾の動きはまるで生きているかのよう。

本物よりもニセモノの方が生々しい。

本物が本物であることに何の努力も要らないが、ニセモノを本物に見せるのは大変なことだ。その物の質感、性質、特徴などを細かく観察して再現しなくてはならない。

そこに、本物以上の何かが生まれることもあるのだろう。

posted by 松村正直 at 23:51| Comment(0) | 演劇・美術・講演・スポーツ観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。