2022年04月28日

甲斐みのり『地元パン手帖』

グラフィック社
発売日 : 2016-02-05

全国各地のご当地パンを紹介した本。

全国規模の大手のメーカーではなく、その町その町の業者が作っている地元のパン。味も形も包装も昭和っぽくて懐かしい感じがする。

昭和50年代から郡山市内のパン屋がつくりはじめるようになったクリームボックス。
新潟ではバタークリームを塗ったコッペパンをサンドパンと呼び複数の店が製造。
石川県の多くのパン屋でつくられるホワイトサンド。
高知県内のほとんどの製パン会社がつくるぼうしパン。

など、地域色満載。

京都伏見の納屋町商店街にある「ササキパン本店」も紹介されていて、早速パンを買いに行ってきた。以前から古いお店だとは思っていたけれど、大正10年の創業なのだとか。

お菓子好きが高じて地元パン採集をはじめ、地元パンを愛するゆえに、パンのよき友である、牛乳やコーヒーまでにも食指が動くように。好き≠ェするする広がって、慕わしい味が増えていく。

著者の地元パンへの愛情がたっぷり詰まっていて、豊富な写真を眺めているだけでも楽しい一冊だ。

2016年2月25日第1刷、2016年6月15日第5刷。
グラフィック社、1500円。

posted by 松村正直 at 07:41| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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