2022年03月31日

雑詠(015)

*******************************

日本のあちこちにある城山のあちこちに淡く桜が浮かぶ
赤いまわし青いまわしがぶつかって土俵は円い現実である
やさしそうな男女がならぶ図書館の出口の「本の消毒機」へと
日が失せる前に京都に着くだろう人生はつねに短い宴
傾けば右の車窓に溢れゆくひかりの海を特急は行く
行く人と行かない人が二次会を前にわかれる居酒屋のまえ
手を合わせ長く祈るを見ていたり何を祈っていたかは聞かず

*******************************

posted by 松村正直 at 17:26| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。