朝から館山海軍航空隊の赤山地下壕跡へ行く。館山は幕末に台場が設置され、明治になってからは東京湾要塞地帯となり、1930年には海軍航空隊が置かれた。現在も海上自衛隊館山航空基地があり、各地に戦争遺跡が残っている。
地下壕の入口。入壕料は大人200円。
壕に入る際にはヘルメットと懐中電灯を渡される。
標高60メートルの「赤山」に掘られた地下壕で、総延長は2キロを超える。公開されているのはその一部だが、網目のようになっている通路をかなり自由に見て回ることができる。
館山周辺は海底が隆起してできた地形で、壕内には美しい地層がくっきりと見えている。
壁をアップにすると、こんな感じ。
続いて館山城へ。
里見氏の居城だったところ。
民謡里見節の詩碑と城。
城は現在、八犬伝博物館になっている。滝沢馬琴『南総里見八犬伝』の舞台である。
天守閣からの眺め。
目の前に東京湾が広がる。里見氏はこの東京湾の制海権をめぐって、相模の北条氏と長く争っていたらしい。現在の感覚で見ると安房は陸地の外れに見えるのだが、海上交通の盛んだった昔はむしろ最先端の土地であったのだ。