作・演出:平田オリザ
出演:島田曜蔵、大竹直、村田牧子、井上みなみ、串尾一輝ほか
会場:江原河畔劇場
高原のサナトリウムのロビーを舞台に、入所者、見舞いの友人、医師、看護師など計16名が織り成す会話による群像劇。
人間は相手との関係によって会話の内容や言葉遣いを変える。反対に言えば、会話の言葉によって、その場にいる人々の関係がわかるということだ。2人、3人、4人、5人など様々な組み合わせの会話が演じられることで、登場人物同士の関係が自ずと見えてくる。
また、舞台にいる人同士の会話から、舞台にいない人の姿や行動も想像される。舞台以外の世界もきちんと存在している感じがするのが面白い。
「いざ生きめやも」の解釈やサナトリウムと町に流れる時間の違いなど、生と死をめぐる話も印象に残った。
2022年02月26日
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