監督:稲塚秀孝
2020年に路線の約8割が廃止となったJR北海道の日高線を描いたドキュメンタリー。
2015年の高潮被害で不通となってから廃止に至るまでの経緯や、沿線住民による廃線跡ウォークの試み、さらには競走馬の育成や昆布漁、美しい自然の風景などが映し出される。
苫小牧〜様似の146.5キロを結んでいた日高線は、鵡川〜様似の116キロが廃止され、わずか30.5キロの路線となってしまった。静内駅も浦河駅ももう列車が走ることはない。
過疎化や高齢化、自動車の普及といった背景は、全国各地に共通するものだ。廃線跡が草に覆われた姿は何とも悲しい。今は自動車全盛の時代だが、いずれ各地の高速道路も同じように草に覆われていくことだろう。
京都シネマ、81分。
2022年02月08日
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