2022年02月06日
鹿野政直・香内信子編『与謝野晶子評論集』
与謝野晶子の評論27篇を収めた本。
30歳代から40歳代、大正時代に書かれた論が中心となっている。
晶子の評論は抜群にいい。短歌よりも良いかもしれない。
実に精力的に論を書いていて、毎年のように評論集を出している。
婦人問題や男女平等の話だけでなく、政治や社会、国際情勢など、非常に幅広く論じている。大正デモクラシーの時代でもあり、民主主義についての話も多く出てくる。100年経った今でも十分に通じる内容ばかりだと思う。
(それだけ、100年経っても社会や世界が変っていないということでもあるのだけれど)
1985年8月16日第1刷、2018年8月17日第14刷。
岩波文庫、810円。
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