2022年01月31日

雑詠(013)

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ひさびさに帰省せし子と話したり距離感うまくつかめぬままに
昼までは残ることない雪だろう窓辺に寄ってあんパンを食う
電線がなければこれで完璧な風景になるのだけれども好き
寝床より抜け出していく食べられてわれの身体となりしうなぎが
ひとりずつ残り時間は異なるを同じ写真にうつり微笑む
手をつなぎ父とならんで歩く子の黄色のリュック大きく揺れる
せんべいを売る道端のスタンドのわきに屯(たむろ)す五頭の鹿は

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posted by 松村正直 at 07:08| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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