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やさしい鮫日記
松村正直の短歌と生活
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2022年01月19日
続・奈良へ
森鷗外は晩年、帝室博物館の総長として奈良にしばしば滞在した。
当時、博物館の官舎があった場所に、建物の門だけが残されている。
東大寺大仏殿に入る交差点の角にあるのだが、知らなければ気づかないと思う。それくらい、ひっそりと立っている。写真では見にくいが、門の裏手に鹿が寝そべっていた。
「鷗外の門」と名付けられている。
刻まれているのは「奈良五十首」の歌。
猿の来し官舎の裏の大杉は折れて迹なし常なき世なり
この門を鷗外が出入りしていたわけだ。
常なき世ではあるけれど、あなたの通っていた門は100年後も残っていますよ、と教えてあげたい。
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posted by 松村正直 at 22:18|
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